ほのぼの殺伐百合っぷるファンタジーダンジョン運営漫画『ダンジョンの中のひと』3巻である。とりあえず現状最新刊。
ダンジョンの中のひと【3巻】あらすじ
これは2巻から続きのエピソードなのだが、王都で王の代替わりがあったので挨拶をしに行くことになる。
ダンジョンの中のひと【3巻】ネタバレ
で、「ダンジョンについては手出しをしない、相互不可侵」という約束が歴代の王との間にあるのだが、そのための条件があって、「決闘して(ベルたちが)勝ったらその条件で契約を更新する」ということになっている。
そういうことで決闘することになるのだが、相手が卑怯な手を使ってきた。ズルしてエンチャント魔法を使ったり、弱そうな(実際には弱くはないがメイド服を着ていたので弱く見えた)クレイを狙い撃ちしたり、といった感じである。
でもベルはもちろんクレイも規格外に強いので返り討ちにしてしまった。そうしたらなんか騎士みたいなやつに懸想されて「名前を教えてくれ」とか言われた。
クレイは恋愛がらみだということに気づいてもおらず、はったりとテキトーな思い付きで「ランガド」と名乗った。
で、無事王都のスパイたちが「ランガド」という名前の何者かを探索し始める事態となり、迷惑なのはランガドおじさんである。
さて、決闘というめんどくさい仕事を済ませたので翌日は休暇ということになった。ベルもクレイも一緒に休暇である。しかしクレイは今までの人生で「休暇を取る」ということをしたことがなくて、休暇を取るというのがどういうことなのかすらわからない(ハードな生き方をしてきた娘さんなのである。フリーランスの冒険家だものな)。
それでベルに「何したいですか?」と聞かれたクレイ、「仕事したい」と言い出してベルを困らせる。「そうじゃなくてやりたいことを聞いているんです」と言われても「仕事をすることがやりたい」ときたものである。
後日、クレイは久々にいつぞやのミノタウロスと再会した。名乗られる。ペッコモだそうである。以前もそうだったが見た目のわりに人懐こいやつである。が、クレイは何をしているかというとモンスターたちの様子を観察していて、モンスターたちは「じろじろ見られてやりにくい」と思っており、ペッコモが代表として声をかけてきたのである。
実はモンスターたちのなかで「あなた、風切りの娘でしょ?」と前に声をかけてきたやつがいる。風切りという名は知らないが、たぶんそれは行方不明の父のことだと思われるので、クレイはその相手が何者なのか情報を集めているところである。
結局、その相手は見つかった。風切りというのはやっぱり父親のことであるらしい、ということも分かった。わりとよく知られた存在であったらしい。最終的に現在どこでどうしているのかまではよくわからないままなのだが。
ところでこの作品はわりとシビアな作品である。何がシビアかというと世界観がシビアで、同じ人間の同じ冒険者をだまし討ちして、わるさをするような奴がいるのである。
そういう手合いがやってきた。ギルドでは警戒しているが、引っかかってしまう小娘の冒険者がいて、ぶっちゃければ迷宮内で身体とか狙われているので、クレイたちが助けに入ることになった。
現場を押さえたので、犯人たち(複数。しかも常習犯)は皆殺しという処分にあいなった。ちゃんちゃん。
ダンジョンの中のひと【3巻】感想
この作品、絵柄はゆるくて恋愛描写はほのぼの百合なのに、突然殺伐が混じる。そこが味なのである。ちなみに巻末に次巻予告などはまったくないが、完全に終わっていない感じなのでたぶん続きは出るのだろうと思う。
「先のストーリー展開が気になる!」というタイプの作品とは違うんだけど、ゆるゆると殺伐の落差の感じも好きだし、いちおう追っていこうかなーという感じである。
ダンジョンの中のひと
――ダンジョンで働く事になってしまった――シーフギルドに所属する少女・クレイ。父から厳しい教えを受け、鍛錬を積んだ彼女は前人未踏とされるダンジョンの地下8階を踏破。さらに深層へと向かうが、そこで待ち受けていたのは…管理人を名乗る魔法使いで!? 双見酔が描く、秘められし迷宮の裏側の世界。
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