僕の心のヤバいやつ、6巻である。
僕の心のヤバイやつ【6巻】あらすじ
バレンタインデーから卒業式(主人公たちの卒業式ではない。先輩方の卒業式)までが描かれる巻となる。
市川と山田の関係は急速に進展するが、前にもこれ言ったような気はするが、全力疾走している亀と言った感じの、急速なんだか遅々としてるんだか分からない展開の仕方である。
僕の心のヤバイやつ【6巻】ネタバレ
各話完結方式と解釈するべきかとも思ったが、あえて平文で行く。まず、山田が市川にバレンタインのチョコ的なものを渡したいがなかなか渡す勇気が出なくて二人してやきもきしたりもじもじしたりする、という話が複数話にまたがって描かれる。が、最終的に、山田から手作りのチョコケーキ(明らかに本命仕様)をもらい、「勘違いしてもいいよ?」とか言われるのである。
普通、これ告白だろう?これ受け取ったらカップル成立だろう?と思うのだが、そうはならないのがこの漫画のもったりしているところである。
だが貰ったものはもらったので、2月から3月にかけ、ホワイトデーにどうするかと悩む期間が生じることになる。
だが、その前に、一緒に映画を見に行くフェーズが発生する。山田の方がチケットを二枚用意してきて、切り出すのは市川からだが(山田ちゃんは割と奥手である。市川の方が頑張ってる)、とにかく映画を見に行くことになるのだ。
で、映画の前にたこ焼き屋に寄ったのだが、そこで市川の姉がバイトをしていて、ばっちり遭遇することになった。
「デートか!」と詰められたので「違う。映画観るだけ」とか言い逃れをしようとするのだが、「少しも違わねえだろ!」と、もっともなツッコミを受ける弟である。
で、デートは無事成功裏に終わる。こいつらは中学生なので、デートのあとに何がしかの行為が発生したりはしない(少なくとも今はまだ)。
その後、三学期のテストなどを挟んで、今度は市川が山田の仕事の現場に訪問するイベントが発生する。そこにいるのは芸能界の関係者とかばっかりなので市川は気おくれしまくるのだが、割とみんな気さくな人たちなのであった。で、山田のマネージャーと市川は遭遇することになる。当たり前だが、初対面とはいえ向こうは市川のことを把握していて、「彼氏」と認識している。で、釘を刺すようなことも言われる。
「いやその 彼氏じゃないんですけど」と言うと、「あれー?」って顔をされるのであった。
さて、本巻のハイライト。この解説ではあまり説明してこなかったが、山田のことを好きなキザったらしい三年生がいて、卒業式だから卒業するのだが、卒業式の日に山田に告白する。市川は同じ場所に居合わせてそれを聞くことになる。
山田は「好きな人がいるんです」と言ってどきっぱりキザ先輩を振ってしまうが、そのときはじめて、ついにというべきか、市川は「山田は自分のことを好きなのだ」と確信するのであった。いや、遅えよ。遅すぎだよ。といったところで、6巻はそんならへんまでである。
僕の心のヤバイやつ【6巻】感想
火力が高い漫画である。
実際、箇条書きで起きたことを書き並べるとたいした内容のストーリーではないのであるが、演出力がとにかく高く、読者の感情を引き込む力がすごい。
あと、最初のうちは市川がやきもきする話だったような気がするが、どっちかというと山田さんの方が恋する乙女で、語り手側の主人公とはいえ、市川こそが「恋のターゲットのかっこいい男の子」みたいな役回りに立つ場面が増えている感がある。
あと今巻で面白いのは市川の姉。弟とは微妙に違う意味でやっぱり陰キャだったり、非モテだったり、でも異常にブラコンで弟に甘かったり、いろんな一面を見せる。割と人気キャラなのではあるまいか。
といったところで、とりあえずは以上である。また次巻で。
僕の心のヤバイやつ
学園カースト頂点の美少女・山田杏奈の殺害を妄想してはほくそ笑む、重度の中二病の陰キャ・市川京太郎。だが山田を観察する内に、京太郎が思う「底辺を見下す陽キャ」とは全然違うことに徐々に気づいていき…!? 陰キャ男子・京太郎の初めて恋、始まる。陽キャ美少女×陰キャ少年のニヤニヤ系青春格差ラブコメディ!!
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