漫画「赤ちゃんが怖い」は原作:とらふぐ先生、漫画:江口心先生、監修:古賀良彦先生で描かれていくヒューマンドラマ作品。執筆時点で1巻〜2巻が配信中。今回は『産後うつ』をテーマにした1巻の内容をご紹介していきます。
待望のわが子を授かり、幸せな家庭生活を夢見ていた恵子でしたが、現実は辛い育児が待ち構えていました。疲弊していく身体と精神…。極限まで追い詰められた母親の心理状態や復活に至るまでの過程が描かれていきます。
産後うつと向き合う知識も身につく内容になっているので『育児』に悩んでいる人程、読んでもらいたい作品に仕上がっています。
漫画「赤ちゃんが怖い」ネタバレ
冒頭、踏切前に立ち、死の誘惑に飲み込まれそうになっている恵子。彼女の中で我が子と2人きりになる事が恐怖となっており、このまま電車に轢かれて楽になりたい…といった気持ちが脳裏を過っていきます。
そして場面転換。
1週間前まで遡り、冒頭の状況になるまでの過程が描かれていきます。
泣き止まない我が子に育児ノイローゼ…
恵子は難産であり、下腹部の一部を切開。痛みと痺れが身体に残っており、下腹部が痛む度に漠然とした不安を感じていきます。そして退院1日目にして試練が…。
夜中に泣き出す赤ちゃん。
母乳を飲ませても泣き止まず手のつけられない状態。夫である健太も騒がしくて起きてきますが悩む恵子に酷い一言を浴びせていきます。
『退院1日目でそんなで先が思いやられる』
この一言にショックを受けながらも夜通しで赤ちゃんの世話をする恵子。泣き止み眠りについたのは朝方でした。書籍やインターネットで育児について様々な情報を仕入れて実践するも効果はなし。
再び夜中になると泣き出し、切開した下腹部も痛みを強く感じたりして精神がすり減っていく恵子。耳栓をして寝る夫に怒りを覚えながらも必死で育児をしていきます。
途中、健太の母親が手伝いに来てくれるも自分の不甲斐なさを感じてしまう状況に陥っていきます。徐々に泣き止まない我が子に恐怖を感じて育児ノイローゼ状態へ。恵子の気持ちは希死念慮といった『死にたい願望』へと変化をしていきます。
メンタルクリニック通院が不安解消への第一歩!
そして冒頭の場面へ。
我が子と共に踏切内に足を踏み入れようとする恵子。それを救ったのは夫の健太でした。恵子の事が心配で早く家路についていた健太。踏切へ入ろうとしていた恵子を発見して救出へ。
健太もようやく彼女の追い込まれている精神状態に気づき、病院へ行こうと提案。
メンタルクリニックにて恵子は「産後うつ」と診断されていきます。医師による産後うつの症状や治療方法が語られた後、救いに一言が…。
『大丈夫、うつは治ります』
この一言に抱き合う2人。
そして通院から3ヶ月後。恵子の希死念慮消えていき、我が子に笑顔を見せる恵子の姿。夫も育児に積極的となり我が子の成長が楽しみになている姿を覗かせて幕を閉じていきます。
漫画「赤ちゃんが怖い」感想
育児に悩む新米ママの赤裸々な状態が描かれていく作品。
これを読んでいると一人で悩まず、打ち明けられる場所に直ぐにでも行く事が重要だと気付かされます。
これからママになる方、現在育児について悩んでいる方…是非、読んで欲しい漫画となっています。育児に悩む人なら共感する部分も多数、また勉強になる部分もある作品となっています。
赤ちゃんが怖い
待望のわが子を授かり、幸せいっぱいの恵子。夫と3人で暖かい家庭を築くはずが、毎晩の夜泣き、育児に無理解な夫を目の当たりにし、理想と現実のギャップに打ちのめされていく。心身ともに疲弊し、出口の見えない不安感を赤裸々に描く「赤ちゃんが怖い」。常に母親に従って生きてきたアラサー女子・由美子。最愛の彼との結婚を夢見るが、支配欲にまみれた母親の影が忍び寄ってくる「毒ママの鎖」。どこにでもある幸せが欲しい女性たちの葛藤を描いた衝撃のストーリー!
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