満州アヘンスクワッド【10巻ネタバレ】吉林編の最終章へ…麻薬王と交渉へ!?

満州アヘンスクワッド(10巻)

だいぶ紹介の間が空いてしまった。単行本はこれを書いている時点で14巻まで出ている『満州アヘンスクワッド』、10巻のご紹介となる。

満州アヘンスクワッド【10巻】あらすじ

満州アヘンスクワッド(10巻)

吉林篇の最終巻となる。長谷川率いる日本憲兵とのバトルが一通り終わって、書いてしまうが吉林からの脱出に(一人の脱落者もなく)成功し、仲間も増え(例のお医者さんである)、めでたしめでたしという塩梅。

もちろん吉林は麻薬中毒者が街に溢れて大変なことになっているのだが、彼らはそんなことは知ったこっちゃないのである。なぜなら邪悪だから。

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満州アヘンスクワッド【10巻】ネタバレ

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10巻のざっくりとしたストーリー内容をご紹介!(※ネタバレを含みますので注意)

さて、リンが捕まっている(前巻で死んだみたいな描写がされていたが、結論から言ってしまえばやっぱり生きてる)。なのでバータルとキリルの二人が仲間を集めて殴り込みをかけるところである。仲間というのは彼らの仲間ではなく、例のお医者さんを慕っていた吉林の男たちだ。

勇はリーファの手引きで単身脱出する手はずだったのだが(リーファはついてきてるけど)、「リンを助ける!」とかいきまいて結局戻っていく。

で、バータルは憲兵のいるところに殴り込みをかけている。さすがに力づくで制圧するのは無理なので、憲兵の服を奪い、なりすまして潜入する。

長谷川はというと、昊天の荷物から真阿片が出てきた、という報告を受け、ようやく昊天が勇の仲間(というか、手下というべきか)だったということを知り、勇を炙り出すチャンスだと確信する。

さて、長谷川は憲兵に化けたバータルと遭遇する。バータルはお医者さんを連れて脱出しようとしていたところであるが、長谷川にもちろん気付かれる。長谷川はそこまで無能ではないのである。わりと好き。

そんなこんなしているところで、死体置き場に放り出されていたリン(担当の憲兵に見逃してもらったので殺されてはいなかった)を、勇が救出したところを長谷川が目撃する。長谷川は吉林を封鎖し、勇を追い詰めようとする。

バータルも勇もついでにリンも車に飛び乗り、カーチェイスが始まる。ばりばりのアクションシーンがそれなりの尺に渡って続くのだが、長谷川本人はともかく部下たちはだいたい無能なので、結局勇たちは逃走するのであった。ちゃんちゃん。長谷川はこの漫画の中では比較的有能なキャラクターであるのだが、もちろん最終的には失敗するのである。勇が死んでしまうからね、そうでないと。

勇は吉林を脱出したあと、妹と弟を預けていた熱河に戻ってくる。そこでは人々がせっせと阿片の栽培をしているのである。闇が深い。

ところが、突然そこに車の群れがやってくる。もしかして長谷川が追っかけてきたのか?と思ったが、違った。えー、里山という、日本人の麻薬王であった。前の巻で出てきている。多分紹介したこともあったと思う。何巻だか忘れたけど。

麻薬王はドンパチを仕掛けにやってきたわけではなく、何やら勇と交渉がしたいらしい。というところで、次巻に続くとなる。

満州アヘンスクワッド【10巻】感想

満州アヘンスクワッド(10巻)

結局、なりゆきで医者の人は連れてこられてしまい、そのまま半分強引に仲間にさせられてしまいました。まあ最初に出てきたときからそうなるだろうと思ってはいたけど。

ちなみに医者の人の弟はついてはこなかった。恋人のところに戻るつもりらしい。そのあとどうなるのかは分からない。10巻時点では何のフォローもされていない。

10巻の勇は、まあ今に始まったことじゃないとはいえ鼻につくくらい主人公ムーブをしている。やる気に溢れていて行動力があるのはいいが、まるでアドベンチャーもの少年漫画の主人公みたいなノリで「仲間を助けるんだ!」とかいうので、「おまえ自分が下種のド悪党だって自覚はあるのか?」って少し言いたくなる。というか既に言っている。というわけで、次巻の紹介まではそんなに間が空かないと思うので、またそちらで。

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満州アヘンスクワッド

満州アヘンスクワッド

原作・著者鹿子 / 門馬司
価格693円(税込)

「満州で一番軽いものは、人の命だ」時は昭和12年。関東軍の兵士として満州にやってきた日方勇は、戦地で右目の視力を失ってしまう。「使えない兵隊」として軍の食糧を作る農業義勇軍に回され、上官に虐げられる日々を送るも、ある日農場の片隅でアヘンの原料であるケシが栽培されていることに気づく。病気の母を救うためアヘンの密造に手を染める勇だったが、その決断が自身の、そして満州の運命を狂わせていく…。

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