足掻く【10巻ネタバレ】危険な少年の未来が見えてしまう!?

足掻く(10)

菊池直恵先生の漫画「足掻く」最新話となる分冊版の第10巻をご紹介。

少年、梶原、サクラ。
それぞれの思惑が交錯する中、少年は母親であるサクラの未来を見てしまう。呼応するように梶原の脳内には少年の未来が…。

第10巻も二人の出会い、頭の傷についての過去が明かされていく注目の内容に仕上がっています!

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足掻く

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足掻く【10巻】ネタバレ

足掻く(10)

少年の力で見事に宝くじを当てる事に成功した梶原と少年の二人。梶原は一つ、素朴な疑問を尋ねていく。金を稼いだとして、どうやってサクラに金を渡していくのかである。

少年の持つ未来を見る力は他人に知られない方が良いと判断する梶原。それは母親でもあるサクラにも知られない方が良いと。

そこで梶原はボーイを辞めて、その辺りの事を考えると伝えていく。ボーイを辞める事に驚く少年。

『当たり前だろ…簡単にカネが手に入る事がわかってるのになんで働かなきゃならないんだよ』

二人は連絡先を交換。
少年はお金を稼ぐ方法やそれをサクラに手渡す諸々の事を梶原に任せる事へ。同時に今後の打ち合わせ場所として自分の家を教えて来てほしいと伝える梶原。

しかし、少年はそれは無理だと答えていく。

『俺、自転車、乗れないから…』

少年の育ってきた環境を知る事になる梶原。彼は今の今までサクラにほぼ放置状態で育てられてきていた。他の子が当たり前に出来る事が彼には出来なかった。

そして梶原は尋ねてみる。
サクラに好きな人が出来て再婚したいと言ったらどうするのかと。

少年は再婚に関して別に良いと伝える。そして梶原から少年へ忠告。もしサクラが再婚したとして、夜の仕事を辞めたとしても自分達の関係を辞めるのは無しだと。

梶原の奥底にある感情を感じ取る少年。

『じゃあどうして、こいつの事を上手く利用してやろうっていう顔してたの?さっきも今も』

核心を突かれて驚く表情の梶原。

自分でも内面でそういった感情が出ていた事に驚いたのか…一瞬だけ固まって取り敢えず少年の自宅を後にする。考えをまとめたら連絡すると伝えて。

梶原が去った後、少年はネットで大人も楽しめる遊園地を調べる。その顔はうっすらと笑顔を浮かべていた。

好意を抱いた相手はヤバイ奴だった!?

場面は変わってキャバクラ店ではサクラが高野の接客。二人は良い感じの雰囲気になっていた。

『今度、お店とは関係のない所でお会いできませんか?』

積極的に高野にアプローチを仕掛けていくサクラであった。

場面転換。
梶原の自宅に足を向ける妹の菜月。彼女は昨夜、梶原から受け取ったメッセージについて尋ねていく。

彼は妹に金は出すから塾に行くように指示を出していた。

宝くじが当たったと語り、出来る時に少しは親孝行をさせろと伝える梶原。妹も兄の気持ちを感じ取って塾へ通う事を決意していく。

一方、高野の裏の顔が明かされていく。
彼はサクラを清らかで純潔な女性だと思っていた。そして彼女の純潔は自分のものであると呟いていく。

未来を見る力で見た悲惨な母親の姿…!?

梶原がボーイを辞める最後の夜。
送迎にてサクラも高野と良い感じで日曜日にデートする事を伝えていく。日曜日ならサクラの目もないと感じた梶原。日曜日に少年と合流して打ち合わせの段取り。

そして日曜日。
サクラは高野とのデートへ。少年は梶原と合流。ファミレスへ。

少年はサクラがお洒落をして出掛けていったので意中の相手と会う事は容易に想像できていた。そして少年はデート相手の顔を見ようと力を使おうとしていた。母親のプライベートにあまり首を突っ込むなと伝えて、本題に入っていく。

少年の力を使って金を稼ぎ、どうやって貯めていくか。ここ数日で考えた事を伝えていく梶原。取り敢えず月に二人で50万円以上を稼ぐ算段であった。

『それだけあれば遊んで暮らすには充分だろ?』

『梶原さんは遊んで暮らしたいからカネが欲しいんだね』

少年の淡々とした質問が梶原に飛んでいく。しかし、彼の質問に答える事ができない梶原。買いたい物は何なのか問われても何も口から出てこなかった。

そんな中、サクラから連絡をもらう少年。あと2時間は帰ってこないで欲しいと伝えられていく。このメッセージに例の男と部屋にいるんだと判断した少年。彼はサクラの少し先の未来を覗きみようとしていく。

未来を見た少年。
突然、立ち上がって立ち去ってしまう。すぐに少年を追いかける梶原。

突然、頭痛がして彼の頭にも未来のビジョンが見えていく。血を流す高野。彼の前には鉄パイプを持った少年の姿が映し出されていた。

場面転換。
サクラは高野を自分の部屋に招いていた。彼には隠し事をしたくなかったサクラ。小学生の子供がいる事もカミングアウトしていく。

すると高野。
聖母マリアの話を持ち出し始めていく。彼にとって今までサクラは聖母マリアのような存在であった。しかし、蓋を開けてみると子供を持っていたサクラ。

『とても残念です…あなたがただの汚れた女だったなんてさ』

ここで第10巻は終了。

足掻く【10巻】感想

足掻く(10)

少年はサクラを守ろうとして高野に暴力を振るっていくのか。そして梶原の頭の傷とどう結びついていくのか…。

少年の梶原の内心を見透かす力も鋭く、彼がドキッとさせられる部分も多数。この二人が現在の関係になるまで、どんな過程があったのか。いよいよ二人の出会い編は佳境。

今後も注目したい漫画ですね!


足掻く

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原作・著者菊池直恵
価格132円(税込)

見えない貧困。見たくない心の中。前作『堕ちる』でエリート家族の奥深い暗闇に踏みいって大反響を巻き起こした菊地直恵氏の最新衝撃作!今回は、今まさにはびこりつつある見えない隠れ貧困。一見貧困とは思えない外見なのに実情は火の車。そんな若者の奥底でどんなどす黒い心が動いているのか…家計が危機に瀕した家庭からけなげにバイトで学費を捻出して夢を目指す女子学生。その生活はまもなく破綻しようとしていた。目の前に現れた同じ境遇の苦学生と恋仲になるが…その先に待っていたものは?

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