青春マインドを抉られる漫画「青春のアフター」1巻の内容やネタバレ感想

青春のアフター(1)

抒情的な作風のエロ漫画家として一部で有名な、緑のルーペの一般誌連載作品である。

青春のアフター(1)
作品名:青春のアフター(1)
作者・著者:緑のルーペ
出版社:双葉社
ジャンル:青年マンガ

漫画「青春のアフター」1巻のあらすじ

主人公の名は鳥羽まこと。高校のとき、好きな女の子がいた。告白したが、全力で振られた。ところがその直後、その少女、十和さくらは忽然と宙空に消え、そのまま行方知れずとなる。

そして16年の歳月が流れた。まことは32歳の、立派な社会人になっていて、恋人もいたが、なおも毎年、少女が消えた場所を訪れていた。そんなまことの前に、さくらが突然再び現れる。16年前と何も変わらない姿で。

何を隠そう、タイムスリップしてきたのである。

身寄りもなく、飛んできた時代のことなど何も分からないさくらをまことは放っておけず、恋人と同棲中の家に住まわせることになってしまう。

当然、そんなことをしたら恋人(みい子という)はおかんむりであるのだが、みい子はお手軽な性格であるので、共通の趣味(ゲーム)の話などをさせてどうにか二人の間を取り持つまことであった。

ところが。

さくらは、みい子と一緒にいたときに、またタイムスリップしてどこかへ消えてしまうのである。

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漫画「青春のアフター」1巻のネタバレ

さくらには、高校のとき、好きな男がいた。まことではない。倉橋という。金髪の、チャラそうな少年である。さくらは倉橋に告白する。OKをもらう。その場でふたりは口づけを……というところで、一部始終を聞いていたまことが邪魔に入る。

当たり前だが、まことはさくらになじられる。で、そのタイミングで告白する。そしてこれも当たり前だが、玉砕する。その直後に、タイムスリップ、という展開である。

ちなみにまことと倉橋は、16年後の世界では親友同士になっている。髪の色は、まことの方が金髪で、倉橋は黒髪になっているのだが。

漫画「青春のアフター」1巻の感想

青春のアフター(1)

青春。遠い言葉である。いくつとは言わんが、筆者はそこそこにいい年であるので。

そしてまことにとっても、青春というのは遠いのだ。何しろ32歳だ。いつまでも、高校生の頃の恋愛など引きずってはいられない……

と、自分で言っている。

言っているんだが、振り切りきれていない。明らかに引きずっている。

この作品のタイトル、『青春のアフター』とは、「青春の後始末」という意味なのだそうである。作中で主人公が自分で言っているのだから間違いない。

さて。

筆者は緑のルーペという漫画家の作品をちゃんと読んだのはこれが初めてである。だが、全単行本を揃えようかとか思い始めているところだ。面白い。ぐいぐい引き込まれる。

この作品は、刺さる。心の深い所に刺さる。自分の中にもかつてあった、青春マインド的なものを抉り出してミキサーでかき混ぜてくるような作品である。

というか、他の作品読んだことないのであるが、書評などを見る限り、読者の心をえぐるような作風が持ち味なのだそうだ。分かる気はする。

ちなみに絵はうまい。写実的な画風ではない。かなりアニメ的だが、アニメ的な絵柄にありがちな、薄さがない。情感が豊かなのである。ほんのささやかなワンシーンに至るまで。

さくらは可愛い。だが、みい子も可愛い。タイプはまったく違う。あえて言えばさくらはツンデレ(言い古されて久しい言葉なのであんまり使いたくないが、しかしこのキャラについていえばこの言葉が二周回ってしっくりくるように感じられる)、みい子は子犬のようなタイプである。

この作品は、いちおう、タイムスリップを取り扱うので、SFである。だがSF的要素は薄い。作者自身の解説によれば「青春ラブコメ」なのだそうだが、青春とラブまではよいがコメディーかというと、ちょっとというかだいぶ違うような気がする。主題はタイムスリップよりもタイムスリップによって引き起こされる三角関係だし。

面白い作品ではあるが、重い。絡みつくように重い。

しかしその重さ故に、次のページへと進もうとする手が止まらないのである。

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