『ゴブリンスレイヤー』。もとはインターネットコンテンツとして生まれたものだが、その後ライトノベルになったり、この通りコミカライズされたり、アニメ化のうわさも強く囁かれていたりと、何かと話題沸騰中の作品だ。
ちなみに主人公は「ゴブリンスレイヤー」。
鎧と兜の中は人間であるはずだから本名はあるのだろうが、筆者の知っている限りではまだどこにも公開されていない。
漫画「ゴブリンスレイヤー」あらすじ
物語のもう一人の主人公である女神官(いわゆる剣と魔法ファンタジーによくある、回復系ポジション)の少女は、ある冒険でゴブリンの群れに襲われて仲間を殺され、ゴブリンスレイヤーに救われた。
ゴブリンスレイヤーは「銀等級」の冒険者。ちなみに十くらいある等級の上から三つ目(一番上は白金、次は金、その次は銀。白金級というのは伝説の勇者レベル)で、在野冒険者としては最高峰クラスの能力を持った存在である。
彼女はその後、ゴブリンスレイヤーの弟子のようなポジションに収まり、彼の「ゴブリン退治」の模様を観察するようになっていく。
漫画「ゴブリンスレイヤー」ネタバレ
ゴブリンスレイヤーの特徴は、その「生々しさ」と「描写のエグさ」である。
ファンタジーものにありがちな(なお、この作品は異世界転生とか転移ではなく、かなりハードなハイ・ファンタジーに分類される)、回復魔法一発で傷が治ってしまうとか、そういったようなご都合主義が全然ない。
ゴブリンは雑魚で、数にものを言わせる以外には芸も少ないのだが、人間は人間で弱い。
ゴブリンの毒で殺されたり、捕まって凌辱の限りを尽くされたりする。成人指定がかかるほどの描写ではないが、一般のライトファンタジーと比べれば十分にエグいので、そういう意味でも話題の作品である。
一巻時点では、ストーリーというほどのストーリーはあまりない。
女神官の仲間が殺されるくだりのあとは、ゴブリンスレイヤーの幼馴染の少女と、ギルドの受付の若い女性が紹介され、あとはひたすらゴブスレ(ゴブリンスレイヤーの愛称)がゴブリンをスレイしまくり、女神官はやや怯えた眼でそれをみている。その繰り返しである。
漫画「ゴブリンスレイヤー」感想
実は筆者はゴブリンスレイヤーがまだ小説として商業化される前からこの作品を知っていた。もとは、「やる夫スレ」という世界で連載されたものである。やる夫スレというのが何なのかは、煩雑になるので紹介しない。いずれにせよ今さら見に行く意味はあまりない。まあ要するにインターネットの独特の表現媒体で最初の姿を現したということである。
このコミカライズについてであるが、こういうもののコミカライズで真っ先に問題になる、「絵」は、上手い。女の子がかわいいのは当然として、「ゴブリンの醜さ」と「人間とゴブリンの闘争の血なまぐささ」がモノクロでうまく表現されているのがなかなかよいと思う。
内容的には、ゴブリンスレイヤーのノベライズの1巻分にも届いていない。つまり、まだストーリー的には始まったばっかりである。
ちなみにインターネット公開されたゴブリンスレイヤーがほぼノベライズ一巻分に相当し、いちおう大きな山と落ちがついて、そこまででひと段落となる。ただし小説は2巻以降もずんどこ出ている。小説は1巻しか読んでいないのでその先話がどうなっていくのかはよく知らない。最新刊はゴブリンスレイヤーがゴブリンスレイヤーになるところを描いた過去篇なのだそうだが。
ゴブスレの人物像において言及しておこう。
コミック1巻ではまだそこまで説明がないのだが説明してしまう。彼はストイックな殺戮者である。「狩人」と言ってもいいのだが、特異的なところは「ゴブリンに対する私的な憎悪で仕事をしている」ということだ。よくある話ではあるが身内をゴブリンに殺された過去があるのである。
とりあえずコミックは3巻まで出ている。順次、先へと話を進めていこう。
ゴブリンスレイヤー
冒険者になったばかりの女神官は、初めての冒険で、弱小モンスター・ゴブリンの思わぬ脅威にさらされる。そこに現れたのは、「ゴブリンスレイヤー」と呼ばれる、粗末な鎧を身にまとった男だった。男は、無慈悲なまでに淡々とゴブリンを狩り始めていく…。ゴブリン退治に取り憑かれた男と、彼を取り巻く少女たちの活躍を描くWEB発大人気ダークファンタジーを、衝撃的なハイクオリティでコミカライズ!! 原作者・蝸牛くもによる書き下ろしSSも収録!!
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