よふかしのうた、緩急の複雑な10巻である。
よふかしのうた【10巻】あらすじ
とりあえず探偵編がいちおう終わる。終わるが、探偵は死んだりとかしないで、ふつうにそのままレギュラーキャラクターに加わり、コメディパートにまで顔を出すようになる。そんな感じの流れである。
よふかしのうた【10巻】ネタバレ
コウが探偵さんとナズナがバトルしている現場に現れたところからである。コウは探偵さんの目的を既に知っているので、探偵さんを殺そうとするナズナを止める。
探偵さんを死なせたくないからということもあるのだが(あるのだ)、それよりなにより、この探偵の目的は「自分が殺されること」にあるのである。
具体的にどういう細工をしているのかはよく分からないが、自分が吸血鬼に殺される場面を映像に残すなりなんなりして、吸血鬼の存在を世間に公表しようというのが目的だったのだ。
で、吸血鬼の存在が公表されるとどうなるかというと、誰も夜の町を歩かなくなり(そうかなあ……)、結果として吸血鬼たちはみな餓死する(そうかなあ……。)話にだいぶ無理があるし本人もそれを分かってはいるのだが、ともかくそういう計画ではあったのである。
さて、真相を知ったナズナがその上で旧友である探偵を殺すはずもないので、探偵の計画は失敗に終わったわけである。
場面改まって、探偵は例の銃をこめかみに当て、自殺しようとしたのだが、そこに割って入ったのがコウである。探偵は誤ってコウを撃ってしまった。その際、コウはなんと吸血鬼になり、再生能力を発揮して傷を癒した。だが、すぐに人間に戻った。
この状態を今後作中では「半吸血鬼化」と呼ぶ。本当にそうなのかどうなのかよく分からない(作中のキャラクターたちも誰一人として詳しい原理などを理解してはいない)のだが、ともかくそういう風に呼ばれている。
探偵はその後、なんとなく流れでナズナと仲直りし、なんとなくコウとも仲良くなり、友達みたいな空気になった(次の巻になってもずっとその調子なので、もう友達ということでいいのだと思う)。
ところでコウはリラという少女と付き合っていたわけだが、その話はまだ続いていたんだが(半分忘れていたけど)、結局リラには振られてしまう。最初からそのつもりでいたはずなのになんとなくショックを受けているコウである。女心というものは複雑で、男の心もそれなりに複雑なのである。
さて、いろいろ解決したが、まだひとつ問題が残っている。探偵の父を眷属にした吸血鬼は誰なのか、という問題。
巻のラストで名前を言いそうで言わないところで引きに入るのだが、今巻の次回予告にばっちり明示されちゃっているので書いてしまおう。簡単にいえば、ナズナの仲間たちの一人(本当に仲間なのかどうか微妙な流れになってくるのだが)、星見キクこそがその張本人なのであった。次巻に続く。
よふかしのうた【10巻】感想
だいぶ最初のころに書いたような気がするが、なんかもっとライトな青春ものかと思っていたのにわりとヘビーな感じになっていく作品である。と思っていたら、またノリが軽くなった。
暗いキャラクターだった探偵さんが普通に友達みたいな関係になったという点が大きい。そういう振れ幅のある作品である、ということで楽しんだ方がもういいのかもしれない。
今巻で一番大きな動きとしては「コウが半分だけ吸血鬼になった」という点であるわけだが、これはやっぱりよくわからない。
探偵は「ナズナに向ける感情が中途半端だから」みたいなことを言っているのだが、本当にそういう問題?ナズナがヴァンピールであるせいだ、というわけではないの?そのへんはよく分からないままである。
よふかしのうた
『だがしかし』コトヤマ待望の最新作!!恋と青春は、夜に生まれる__さあ、たのしい夜ふかしの時間だ!不眠が続く中2・夜守コウは、初めて一人外に出た夜、美しい吸血鬼・七草ナズナと出会う。「今日に満足できるまで、夜ふかししてみろよ。少年」彼女との二人きりの夜ふかしがコウの運命を大きく変えていく__「これは、僕が、七草ナズナに恋をするための物語だ」眠れない夜を過ごす全ての人へ贈る__真夜中のボーイ・ミーツ・ガール!
※この漫画は電子書籍ストア『BookLive!』で配信中。ストア内の検索窓に『よふかしのうた』と入力して絞り込み検索をすると素早く作品を表示してくれます。
\\ NEXT //
✅ よふかしのうた【11巻ネタバレ】新編突入…主人公が吸血鬼化して暴走モードへ!?
この漫画は電子書籍ストア「BookLive!」で取り扱い有り・試し読みも可能です!
今すぐ試し読みする
※電子書籍ストア内の検索窓にて「よふかしのうた」と入力すれば素早く絞り込んで作品を表示してくれます。