血の轍(15)
著者 押見修造
出版社 小学館
ジャンル 青年漫画
漫画「血の轍」第15巻をご紹介。
15巻は128話~136話までが収録されています。
内容としては静子の過去、家族環境、一郎との出会いなどに迫っていきます。終盤へ差し掛かるに連れ、静一と静子の記憶の答え合わせが行われていく展開へ。
年老いた毒親・静子は息子・静一に何を語っていくのか!?
あと、この15巻の表紙絵…怖くないですか?本当に覗かれている気分になります(笑)
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目次
血の轍(15巻)ネタバレ
128話「台風」
静一の住む地域に台風が近づいてきます。静一の前にはしげるの幻影。しげるは静子の所へ行くように促していきます。
静一は雨が降る中、静子の住むアパートへ足を向けます。静一に気付いた静子。世話している猫が居なくなってしまったので捜して欲しいと頼まれます。
猫は見つかりますが、静子は猫を「静ちゃん」と呼んでいました。
129話「猫」
無事に猫を見つけてアパートへ戻る二人。
静一は静子に問います。俺が静一だとわかっているんだろと…。
何も答えない静子は静一へアパートの賃貸を払っていることに感謝。そして晩ごはんを食べていくように誘います。
猫に懐かれ、静子の手料理tおお酒を飲んでほろ酔い気分になる静一。天候もどんどん悪くなっていたので、静子は泊まるように促していきます。
130話「ふたりの夜」
静子の住むアパートに泊まる静一。
静子は布団。静一は雑魚寝。静一は静子へ今まで何をしてたのか問いかけます。
静子は静一と離れてからの自身の人生を語っていきます。そして思い出に蓋をしていたが思い出したと語る静子は起き上がり、写真のアルバムを持ち出してきます。
131話「あのおうち」
アルバムはまだ幼い静一の写真が詰まっていました。
二人でアルバムを見ながら…静子は自分の過去、家庭環境、夫である一郎との出会いを明かしていきます。
132話「向こう側」
静子の夢が明かされ、上京した時の様子が語られます。
静子の夢は劇団に入って、俳優として生きることでした。
133話「脱ぐ」
静子は入りたい劇団を追いかけていると一郎と再会。希望の劇団に入りたいことを伝えると…一郎の友人は脱がされるけど大丈夫なのかと静子を心配。
希望の劇団に入ると新人は脱がされることを考えていなかった静子。答えが出せずにいました。そして一郎との親交が深まり、劇団への道はどんどん遠のいていき、一郎からプロポーズされ、静子は受けれていきます。
134話「祝福」
結婚式の様子、そして静一を産むまで過程が語られていきます。
生きていることに虚無感のようなものを持っていた静子。静一を産んだことによって生きる糧が生まれていきます。
135話「遠い」
静一を愛し続けることを誓う静子ですが…静一も含め、周りとの人間に距離を感じてしまう静子。内にこもったさみしさが癒やされることはなく、淡々と生きていきます。
同時に静一への愛情がより深くなっていきます。
136話「あの場所」
「あの場所」に行きたくなった前後が描かれていきます。突発的に「あの場所」に行きたくなった静子は幼い静一を連れて向かいます。
そこは街の景色が一望できる場所。
そこで静子は静一を抱き上げます。ここで静一が回想の中にシンクロ。過去を、感情を思い出し、話をして欲しいと訴えていきます。
血の轍(15巻)感想
静子も歳を取り、静一も成人したので静子の毒親としての存在感はマイルドになりましたが…それでも作中に漂う淀んだ空気感は健在。
そして15巻からは静一と静子の記憶の答え合わせが行われようとしていきます。
また15巻では今まで言及されてこなかった静子の過去が明かされていきます。親から「いらない子」と言われ育ってしまった静子。
静子の夢が女優になることだったのも意外でした。もし彼女が女優として成功していたなら…大女優になれる素質はあったのでは…なんて思いました(笑)
血の轍は17巻で完結。残り2巻ですが、ここからどんな展開が待っているのか…記憶の答え合わせが終わった後、何を思うのか…怖いけど最後まで読みたい漫画です!
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ネタバレまとめ