漫画「1日外出録ハンチョウ」5巻ネタバレ感想!SF要素も絡むおっさん達がはしゃぐグルメ漫画!

1日外出録ハンチョウ(5巻)

スピンオフとして始まった『ハンチョウ』シリーズもはや5巻である。今に始まったことではないが、それでも今までにないくらいにのんべんだらりとした内容になっている。

漫画「1日外出録ハンチョウ」5巻あらすじ

例によって各話完結で物語が進行するのだが、新キャラは今巻にはいない。

前にも見たことのあるレギュラーの顔ぶれと、そのほかは『トネガワ』シリーズからの出向のキャラクターが一人いるだけである。

1日外出録ハンチョウ

漫画「1日外出録ハンチョウ」5巻ネタバレ

汁浸

いつもの面子(大槻班長、子分の沼川と石和)の三人でトンカツを食べに行く。それはよかったのだが、沼川がキャベツを味噌汁に入れて食べるのを他の二人が笑ったところ、沼川がヘソを曲げた。子供ならいいが、大人がヘソを曲げると厄介なもので、沼川はずっとふてくされたままである。仲直りしたい大槻は自分から折れるのだが、それもうまくいかない。ところが、黒服の宮本(大槻と仲がいい、レギュラーポジションにいる帝愛のメンバー)が、「こんな悲しいことってあるかよっ……!」とか言って男泣きに泣き始め、流石に沼川も毒気を抜かれて和解に至るのであった。

宮誕

その宮本の誕生日(三十歳だそうだ)を、三人で祝いに行く。流石にそれなりに羽振りは良さそうな宮本であるが、三十歳の誕生日を一人で迎えるのに耐えられなかった(外出券の費用は半分宮本が持ったらしい)んじゃないかと大槻は推測している。

時駆

宮本んちでの餃子パーティーは花火鑑賞で締めとなったのだが、なぜか次の話、また「宮本の誕生日の朝」から始まる。時間がループしているらしい。オールユーニードイズキルである。あるいはエンドレスエイトである。コテッコテだ。

美夢

宮本んちでのタイムリープは結局、「夢落ち」(多分)ということで終わった。

糠川

久しぶりに「地下」の暗い部分が描かれる。雑誌とか娯楽本があるのだが、刑務所みたいな感じで、刺激的なページなどは消してあるのである。だが沼川が偶然、一冊の地味な、たいして消しもない本を見つけた。『月刊 趣味人』「発酵特集」。要するに漬物の本である。沼川はどっぷりとこれにハマり、地下で漬物作りの趣味を始めた。とうとう脇役から主役に昇格も果たした。

成熟

ところが、これが黒服たちの知る所となり、沼川は懲罰を受ける寸前の状況に置かれてしまう。だがそこで庇いに入ったのは、もちろん宮本である。「別に漬物作るななんて決まりはないしいいんじゃないか?」みたいなノリで。ついでに、沼川の作る漬物はおいしいので黒服たちも気に入った。トネガワからゲストで登場し、地下の視察をしに来た黒崎(という帝愛幹部がいるのだ)も気に入り、勝手に漬物を持って帰った。だが沼川は落ち込むどころか余計に燃えたようである。

都内

ようやくというか、今となっては珍しい大槻が一人で外出をする話。都内でB級グルメ巡りなどをする予定だったのだが、なんか「爆弾を……仕掛け……」とかいう会話をしている奴らがいたので、大槻は真面目に警察に通報し、温泉地とかに逃げることにした。ちなみにテロ計画は本物だったらしい。逮捕されたけど。

戦場

だいぶ前に出てきたC班班長小田切が再登場。小田切と大槻は、自分が外出した先で観た
映画のネタバレなどをお互いに吹きこみ合うしょうもない嫌がらせ合戦(仲良しなような気もするが……)をしている間柄だったのだが、今回は新作の封切で、結局一緒に観ることになる。やっぱり仲良しだ。

漫画「1日外出録ハンチョウ」5巻の感想

1日外出録ハンチョウ(5巻)

なんていうか、おっさんが子供みたいにはしゃいだり青春っぽいことをする漫画になって久しい。一巻の時に感じた孤独のグルメっぽさはいい意味で消えたと思う(漫画として個性がある方がよいに決まっているからね)。

今後とも安定して読んで行ける作品だとしみじみ感じる次第である。


1日外出録ハンチョウ(5巻)

1日外出録ハンチョウ(5)

原作・著者福本伸行 / 萩原天晴 / 上原求 / 新井和也
価格660円(税込)

劣悪な環境の地下にいながら、「1日外出券」で地上での休み方を模索する男・大槻班長‥‥! 夏の夜の餃子パーティー‥‥! ザワークラウト発酵‥‥! 話題の最新映画鑑賞‥‥! 横浜中華街で中華店はしご‥‥! 休み方ならワシに聞けっ‥‥! 大槻ハンチョウ外出録、絶好調第5巻っ‥‥!

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