新作をご紹介する。まだ一巻しか出ていない四コマ漫画作品である。『おだまき君の道草ごはん』
おだまき君の道草ごはん【1巻】あらすじ
基本がほのぼの系の四コマ漫画(でもラブコメ)なのであんまりストーリーというほどのストーリーはないのだが、主人公苧環有利(おだまき ゆうり)とヒロインの穂高小麦(ほだか こむぎ)は同じ高校の二年生である。
基本的にはその二人がほのぼのと恋(?)と愛(?)を育む感じのほのぼのラブコメとなっている。
おだまき君の道草ごはん【1巻】ネタバレ
しつこいようだが四コマなので、各話完結というほどの各話完結でもなく、だいたい同じような雰囲気で作品は続いていくのだが、まず二人は成績優秀である。おだまき君が年中テスト成績学年一位で、穂高さんが万年二位。
穂高さんは負けず嫌いな性格の持ち主で、自分が万年二位でおだまき君が一位であることが気に食わない。なのでつっかかっていく。つっかかっていくのだが、軽くあしらわれた上、嫌がられるどころかむしろ懐かれた。そんな感じでラブコメが始まっていく。
おだまき君は趣味というか、生活費の節約のため(弟妹が多く、また母が入院しているという事情がある)野草を摘んできて食するという生活スタイルを持っている。料理がうまいし野草に関する知識も豊富で、薬草茶のレシピとかもたくさん知っていて、穂高さんはちょろっとなついてしまう。穂高さんは古風なまでのツンデレである上に、チョロインなのであった。ちゃんちゃん。
いちおう、作品の途中で「勝手に学校内で料理したりしているのはさすがにまずい」ということになって、顧問もつけて料理部というものを結成することになる。この学校では部の発足には四人必要であるらしく、一人はもちろんおだまき君、一人は穂高さん、あと二人はおだまき君の有人の虎君という男子(女子が苦手で、いつも魚の覆面をかぶっている変人だが、中身は超絶美形)と、いちおう二番手ヒロインっぽい感じのもうひとりの女の子が加わり、四人である。
さて、ラブコメなので、いちおう恋の進展みたいなものもないではない。あるエピソードでは、家の鍵を忘れた穂高さんを、なんとおだまき君ときたら自宅に連れ込む(といっても父と弟妹がいるのだが)。おだまき家の父というのが職業・少女漫画家で、「同級生とか言っているけどお互いに淡い恋を抱いたりしているんだよね?」とか言い出して飽きられる。
さて、冷やかされると引いてしまう穂高さんだが、実際のところやはりおだまき君に対して満更でもなく、アプローチみたいなことをされては「えーっと、おだまきは私のことが好きなのかな……」とか悩んだり悩まなかったりしている。そんな感じでゆるゆると続いていく物語である。
おだまき君の道草ごはん【1巻】感想
これの作者、佐倉色という名前なのだが、実はちょっとだけ漫画界で名が知れている。といっても作品的に成功したヒット作があって有名という話ではなく、この作品を出している出版社とは別の出版社の仕事をしていた頃に深刻な業務上のトラブルに巻き込まれ、『とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話』というエッセイを描いて出しているのである。
これの載っている雑誌というのが実は以前に紹介した『となりのフィギュア原型師』が載っているのと同じ雑誌なのであるが、同じ雑誌に載っているからなんとなく読み始めて読んでいたら、ああ佐倉色ってあの人か、ということでびっくりした次第である。
さて、作品についてだが、そんなに突出したすごさがある作品ではないんだけど、基本的に内容が安定していて安心して読める気楽な作品となっている。そしてヒロインの小麦がかわいい。
すごいワクワクドキドキとか恋のときめきとかがばーんとあるわけではないのだが、ともかくヒロインのかわいさとゆるい雰囲気で、なんとなく読み進めてしまうような作品となっている。
おだまき君の道草ごはん
野草と恋は道端に生えている!?穂高小麦は成績優秀のJK。その彼女の目の上のたんこぶは学年1位の苧環(おだまき)有利。彼の成績のヒミツを探ろうとした時、彼に見つかってしまう。苧環は怒りもせず、小麦に食事をご馳走する。それも道端に生えている野草を使って!!野草も料理も学べるグルメな学園4コマ第1巻。
※コミックシーモアで配信されています。ストア内の検索窓にて「おだまき君の道草ごはん」と入力して検索すれば素早く作品を絞り込んで表示してくれます。
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