見える子ちゃん【2巻ネタバレ感想】コメディ要素もありつつ奥行きあるオカルト漫画に変貌!

見える子ちゃん(2巻)

見える子ちゃん(2)
著者 泉朝樹
雑誌 MFC
出版社 KADOKAWA
ジャンル 青年漫画

見える子ちゃん2巻である。

見える子ちゃん【2巻あらすじ】

大きくあらすじで書くと、主人公みこが霊能者としての自覚をわずかずつであるが持つようになっていくのと、ユリアという、こちらは既に自覚のある霊能少女との交流が始まるというのが今巻の大きなキーポイントである。

ユリアはみこと違って霊を恐れないが、みこほどの力はないようで、みこに見えてユリアには見えないものもある。

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見える子ちゃん【2巻ネタバレ】

見える子ちゃん(2巻)

冒頭のエピソードはハナのもの。たまたま遭遇した、飼い犬とはぐれた子供が泣いていたので、その犬が迷い込んだ「呪いビル」と呼ばれるオカルトスポットに入っていくことになる。犬は無事見つかったのだが、呪いビルでハナは凶悪そうな悪霊を引き寄せてしまった。

それを見たみこは、それをなんとかするべく、神社に向かうことにする。怪しげな占い婆よりは神仏に祈念するほうが益があると踏んだわけだが、実際結果はすごかった。賽銭を投げて祈ったところ、この世のものならぬ童のような姿をした霊的存在が一対、ハナの凶悪な悪霊とバトルを繰り広げた挙句に撃破した。その童を率いているらしき、神獣のようなもの(もちろん一般人には見えない)も現れた。

そして、言う。「さんかい」と。当初は何のことか分からない。

さて、次のエピソードから登場するのが前述のユリアである。

生まれつきの霊能者で、自分の能力について使命感のようなものを持っており、退魔師でもやって暮らしていこうという人生設計の持ち主。これが、前巻に登場したゴッドマザーに弟子入りを志願する。もっとも体よく追い払われるのだが、本人は数珠を与えられたので弟子入りを認められたものと思い込んでいる(何も教わってはいない)。

ところが、それからまもなくゴッドマザーは隠居してしまった。あのゴッドマザー、業界ではそれなりに知られた人物だったらしく、ユリアは驚愕する。そして、ゴッドマザーの引退にかかわったみこの存在を突きとめ、同じ学校だったということもあり、アプローチをはかってくる。

割と率直なアプローチである。
「あなたもこちら側の人間。見えるんでしょう?」みたいなことを言うユリアに対し、みこはそらっとぼける。

一つ、重要な問題がある。確かに両者ともに見える霊もいるのだが、みこにしか見えない凶悪な霊もいるようなのである。この状況で情報を共有するのは逆に危険ではないかと判断したみこは、ユリアを適当にあしらうことにする。しかし、いろいろあって結局、ハナも交えて友達になるのだが。

あるエピソードでは、みこが亡霊かと思ったら普通の人間(老婆)だった、というパターンに遭遇する。ボケたおばあさんのようなので家に連れて行くと、そこに、どうもその老婆の旦那の霊とおぼしきものがいる。そして、よっつの数字を呟いている。その数字をスマートフォンに表示して老婆に見せたところ、老婆が大事にしている金庫のロックナンバーだということが分かった。そこに入っていた思い出の品を見た老婆は、ボケが治ってしゃんとする。

この経験を経て、みこは「自分の能力にはどういう意味があるのだろう」ということをまじめに考えるようになる。

どうも、みこが全部いっしょくたにして怖がっている異形の霊たちの中には、悪しきものもそうでないものも混じっているようなのである。

ある日電車の中で、ナタらしきものを生者に向けてふるっている霊を見る。ふるわれた人はたいてい何にもないのだが、悪霊に憑かれている人だけは影響があった。どうもそのナタ持ちの霊は、人についた悪霊を祓って回っているらしいのである。

そんなこんなで、最終話では、これも一巻に出てきた、動物霊にまとわりつかれている青年が学校に、臨時教師として赴任してきて、みこが大いに恐れおののくことになって終わりとなる。そして次巻に続く。

見える子ちゃん【2巻の感想】

見える子ちゃん(2巻)

単に「見えるけど怖いから無視している」というだけの漫画ではない、だいぶ奥行きのあるオカルト漫画になってきた。

単にコメディだけではなくなってきた部分もあるが、それもそれでいいと思う。

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