見える子ちゃん【3巻ネタバレ感想】悪霊と対峙…変化していく主人公に感激!

見える子ちゃん(3巻)

見える子ちゃん3巻である。

見える子ちゃん【3巻あらすじ】

主に、例の青年、臨時講師の善(ぜん)をメインに据えてエピソードが展開していく。ネタバレになりがちなので、ネタバレに進むとしよう。

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見える子ちゃん【3巻ネタバレ】

見える子ちゃん(3巻)

善は一見、好青年風である。しかし、物凄い大物の悪霊が憑いている。それが分かるのはみこただ一人である(ユリアも気付かない)。この悪霊が何者なのか、というのが主筋になってくる。

みこははじめ、善が動物を殺している悪人なのだと思い込んでいる。なので警戒しまくりである。露骨に警戒しまくられるので善の方も何かこの子、自分に対しておかしい、ということに気が付く。お互いがお互いを疑っているのである。

さて、ある日公園にいたとき、悪霊らしきものがこちらに向かって猛然と走ってきた。その瞬間、この世のものならぬ童たちが再び現れてその悪霊を祓った。このときみこは気付く。

「さんかい」というのは、三回だけ危険から守ってやる、という意味であったらしい、と。

さて、突然回想シーンのようなものがはさまって、善の過去が少し明らかになる。過剰干渉タイプの母親に、なんというか虐待のようなことをされていたらしい。で、怒りに震えているところで猫が現れ……というところでいったん回想がまた終わる。

みこは善を疑っているので、善が捨て猫に手を伸ばしたところに割って入ったりする。本当は、善が動物虐待をやっているところをおさえて、学校から追放させるつもりだったのである。割と無茶なことをするものだ。さて、このとき善も、みこに過去に会っていたことに気付く。

このとき、お互いがお互いを「動物虐待者」だと疑っている。実際には、違う。実は善は動物虐待などやってはいない。もともと猫は好きだったらしい。ただ、猫をひそかに飼っているのがばれて、母親が猫を殺した。それがすごいトラウマになっていた。

結論を書くと、善についている悪霊はその母親の死霊であるらしい。死してなお、息子に執着し続けているのである。

さて、誤解はひょんなことから解ける。みこの見ている前で、善は車にひかれそうになった子猫をかばって車の前に飛び出した。そしてはねられる。死にはしなかった。入院である。

さて、今巻白眉のシーンが来る。みこが、これまで亡霊に怯え無視し続けてきたみこが、善の過去と悪霊の正体を知り、悪霊に向かって「(善を)もう自由にしてあげて」と言い放つのである。

もっとも説得が通じるような相手ではない。襲い掛かってくる。すわ、というところで、例の童たちがまた現れる。三回目だ。間一髪であった。

結局、善は本物の好青年であった、ということが分かったところで、三巻はめでたしめでたし的に終わり。次巻に続く。

見える子ちゃん【3巻の感想】

見える子ちゃん(3巻)

こんなことを言うのもなんだが、オカルトものというのは昔からよく書かれているジャンルである。ぶっちゃければありがちである。よく言ってもポピュラージャンルだ。したがって、もうありとあらゆるパターン、いろいろな作品が書かれているわけである。

そうした中で、前にも書いたが、単に幽霊が見えるが見えないふりをしているだけの女子高生がかわいい、というだけの本作の引きは正直弱かった。

しかし、3巻まで読み進めて、その印象はだいぶん変わった。個人的には筆者の好きなパターンである、超人としての霊能者が自分の能力についてちゃんと考え、前を向いて進んでいくという方向性に変わったからである。

みこには霊的存在が見えるということ以上になんの能力もない。「見える子ちゃん」に過ぎないのである。しかし、それが自分の力についてまじめに考えることでどこへ向かっていくのか。この作品の今後が楽しみだ。


見える子ちゃん(1巻)

見える子ちゃん

原作・著者泉朝樹
価格630円(税別)

ある日突然、普通の人には見えない異形な存在が見えるようになってしまった「みこ」。彼女は彼らから逃げるでもなく、立ち向かうでもなく…精一杯シカトしつづける事に。怖いようで怖くない、新感覚ホラーコメディ!

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