4巻である。この巻では終わらないし、次巻予告の内容からして5巻でも終わらない。だが割と佳境っぽい。
JUMBO MAX【4巻】あらすじ
建男は完全に復讐の鬼と化している。化しているが、見た目ではそんな感じではない。作中で他人が見た限りでは、好々爺然とした中年男にしか見えない。
だが、1巻からずっと読んでいる読者の視点から見ると、完全に目が座っている。正直、『スゴ味』すら感じるほどである。
さて、建男が話の中心となって話は進んでいく。建男がいろいろ策謀した結果として、福地と再接触を図り、結局いま元の仲間二人(須磨岡と鹿子)がいるところに復帰することになる。そこまでが4巻である。
何か復讐のためにいろいろ企んでいるらしいが、具体的にどういう復讐計画なのかは本巻では明らかにならない。
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JUMBO MAX【4巻】ネタバレ
3巻末から4巻冒頭にかけ建男をかくまっている中年男(元顧客の一人)だが、名は末兼という。割と出番が多いので名前を出しておく。とりあえず、4巻時点では建男を裏切ったりしないし、むしろ手足のようになって働いている。ほぼ子分である。
割と仲もいいので二人でサウナに出かけていく。建男は精神的には張りつめているのでマッサージを受けるのだが、たまたま担当になった女が佳代というふとましい感じの女で、割と親しくなった。あとで一緒に飯を食いに行ったりしている。いい雰囲気である。
末兼は「これからどうするんですか。逃げるなら海外とかも考えないと」と言うのだが、建男は「逃げるつもりはない。これから一人一人に復讐し、罰を与えていく」と言い切る。割とカッコよくさえある。
建男はまず、須磨岡の娘に接触をはかる。まだグループと接点があり、ジャンボマックスを仕入れているのである。ありていにいえば下部構成員と言っていい。
で、建男は別に娘を人質にとったりとかそんなつまらないことを企んでいるわけではない。逆だ。抱き込みにかかるのである。「高品質なジャンボマックス」と称するものを渡し、組織に再接触するための足掛かりにするというわけだ。
実際には、そのジャンボマックスは「高品質」なのではない。確かに効果は強いが、同時に毒性も強く、高確率で死を招く危険極まりない薬である。そんなものを高品質とは言わんだろう。
で、建男は紆余曲折を経て、実際に福地と再接触し、「裏切られたことはムカついているので、例の二人より高いポジションで、つまりあの二人に命令を下せる立場で、復帰させてもらいたい」という。
わりと簡単に、福地はひっかかったのである。なお、いま大量生産しているジャンボマックスの品質が落ちていて、顧客の満足度が下がっているという問題もあったからだが。
で、二人のところに現れて軽く挨拶し、仰天されるところで建男のターンは終わりとなる。
建男だけ追っていくとこれで終わりだが、もう一人、重要人物がいるのでそっちも説明しておこう。
刑事、大佛である。
いろいろ調べて、福地という人物が関わっているらしい、ということになり、福地の過去を調べる。表向きは美術商と言っているが、実質的には「なんでも手掛ける詐欺師」というところらしい(スジモノではなかったらしい。少なくとも、正規構成員ではなさそうだ)。
まあ、4巻はだいたいそんな感じである。
JUMBO MAX【4巻】感想
何がどうして面白いのか言語化するのが難しいのだが、本当に面白い。この作品、あんまり知られてはいないと思うのだけど、もっとメジャーになっててもいいように思う。いや本当に。
あと、個人的な印象を言うと、大佛という刑事が切れ者で食わせ物な感じもとてもいいです。警察が有能なサスペンス作品が好きなもので。
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