漫画「はじめアルゴリズム」3巻あらすじ
だろうとは思ったが、ハジメはあっさりとスランプを脱出する。そしてこれもよくあることだが、一時スランプに陥ったことでかえってやる気に目覚め、数学へのモチベーションを強く抱くようになったのであった。
あらすじという意味で一番大きい出来事は、ハジメの数学検定1級合格と、最年少合格記録更新(11歳。手嶋ナナオは12歳だった)である。もっとも、これも割とあっけなく話としてはすぐに流される。
2巻はこちら
漫画「はじめアルゴリズム」3巻ネタバレ
スランプに陥っていたハジメはいちど故郷の島に里帰りをする。で、戻ってきたときにはもうスランプを脱したわけであるが、京都に戻ってきたハジメにウチダが最初に教えた数学がこれである。
「1+2+4+8+点…… この答えは?」
ちなみに、正しい答えは「−1」だそうである。さしもの天才少年ハジメも「え?無限大じゃないの?なんでマイナス1なの?」となっているくらいで、もちろん筆者には意味が分からないし、読者の皆様も失礼ながらお分かりでないのではなかろうか。
なんでも、複素数(実数+虚数)とか解析接続とかそういう(書き写しているだけで、どういう意味なのか筆者にはまったく分からない)概念が分かるとこれが分かるらしいのだが、まあ何にせよ、作中でもこれ以上は掘り下げられない。
数学が分からないと読めない漫画にはなっていないのでそこは安心だ。
この作品の主人公はハジメで、師匠キャラはウチダで、ライバルキャラは手嶋ナナオであるわけだが、今巻再登場するキャラがひとりと、新キャラがふたりいる。
再登場キャラというのは、前の巻のときに説明していなかったが、ハジメの幼馴染(といっても年上)の少女である。アイドルになるのが夢で、オーディションに合格したとかいってハジメに会いに来る。
新キャラの一人はなんだか暗い。ウチダの実の息子だそうであるが、ウチダから数学者になるという夢を託され、プレッシャーに潰され、なんかいろいろあって勘当されたらしい。金の無心にやってくるのだが、ウチダとハジメが楽しそうに数学の話をしているのを暗い瞳でねめあげている。
もう一人は剛田ハチという数学少女。ハジメより一つ年上なだけだが、同じタイミングで受けた(ちなみに同じ教室だった)数学検定で一緒に合格しているというなかなかすごい女性である。
ハチとハジメは友人同士の関係になる。それによって一つのことが分かる。まだ小学生であるハジメだが、実はかなりの天然タラシの素質の持ち主だったらしいのである。
さて、最後にナナオだ。ナナオはナナオで、いろいろ思う所があるらしい。当たり前か。悩んでいるのは、留学に誘われているのだが行くか行かないか、という話。本人は「別に地球上のどこにいたって数学の世界が変わるわけでもなし」などと言っているが、しかし興味がないわけでもないらしい。
というわけで、自分の記録を塗り替えたハジメの顔を見に来る。で、実はウチダのことを尊敬しているのだなんていう話をしつつ、ハジメの存在からやはりナナオの方も刺激を受けるところがあるらしく、去って行ったあとで留学をすることに決めたようだ。
3巻はここまでである。
漫画「はじめアルゴリズム」3巻の感想
以前はスラムダンクでたとえていたが、スラムダンクでたとえるとどのへんなのかは(数学が難解すぎて)よく分からなくなってきた。なので『ヒカルの碁』の話をするが、筆者は碁はさっぱりである。石の置き方の基礎ルールすら分からない。しかしヒカルの碁はそんな筆者が読んでも面白い。
同様にこの『はじめアルゴリズム』も、数学が因数分解くらいしか分からなくても面白いのである。
漫画力のたまものであろう。
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