漫画「はじめアルゴリズム」6巻あらすじ
今巻のテーマは集合論。
もう何をどう噛み砕いても筆者にはさっぱり理解できないが、理解できなくても漫画としては読めるのでまあ気にしなくてもいいと思う。
そんなに大きく話が動くようなことはない巻であるが、ハジメの恋はちょっと進展する。
漫画「はじめアルゴリズム」6巻ネタバレ
そもそもは5巻の終わりでハジメが集合論に興味を示したところから展開するのだが、学校で(なおハジメは現在小学六年生)、三つの課外授業からどれを選べば一番人気のある先生の担当の授業に当たることができるのか、というのでクラスみんなが悩んでいるところになる。
ノーヒントの状態ではどれを選んでも数学的には確率は同じなのだが、先生がヒントとして、(A・B・Cのうち)Cではない、ということを言い出すので、それまでBを選んでいたため、ハジメが確率論を持ち出して「この場合、Aに選択を変えた方が正答である率は倍高くなる」と主張、結局これは外れるのだが(所詮は確率三分の二である)、これが集合論に関係しているらしい。これが集合論にどう関係しているのか、筆者の頭では前述のように理解も解説もできないのだが。
さて、ちょっと話を飛ばし、かつ場面転換。テジマの行っているイギリスの学校である。数学者のトマス先生という新キャラが出てくる。著名な数学者であるらしく、有象無象が書いた色々な論文(リーマン予想が解けたという与太話とか)が送り付けられてくるのだが、その中に珍しくまともな論文があった。13歳、ナナオ・テジマとある。興味を持ったトマス先生はわざわざテジマに会いに来る。それで何がどうなるというわけではないが、今後何かに展開するかもしれないという伏線であろうか。
ハジメの方では、ウチダの家で飼われていた猫が死ぬ。高齢の猫であり大往生なのだが、ハジメはよく分からないことを悩み始める。「死ぬっていうことは1が0になるってことだと思っていたけど、違うということが分かった。そもそも0ってなんだろう?」
ハジメは一人で考え込み始める。そんなハジメを見て、ウチダはこれはハジメなりの猫への供養なのだと理解する。
「0って何だ、1って何だ」というところから苦悩しているハジメに対し、ウチダは言う。
「そもそも数とは何か、という問題の土台の定義のために必要なのが、集合なのだ」。
正直ここまで説明されてもやっぱりさっぱり分からないのだが、集合が大切であるらしい。だが天才少年ハジメはこれで納得する。ウチダを師と仰いできて正解だった、と思うまでに。
その後、ハジメの初恋の少女が再登場する。連絡を絶たれていたのだが、なんでも、数学検定一級を二回受かるまで(二回受けてもいいらしい。二回受かるのは凄いことらしい)。ハジメに連絡しないようにしていた、のだそうだ。
再会した二人は公園のベンチで話をしていたのだが、にわか雨に降られる。彼女の家に行く。なにぶん小学生のことであり何が起こるというわけでもないが、髪をおろした少女の姿に緊張と興奮を隠せないハジメであった。
最後のシーンではもう一回トマス先生が出てくる。テジマの論文を読んでいる。テジマは毎週毎週、トマス先生に論文を送りつけているらしい。トマス先生が言うには、完璧に正しい論文ばかりで、完璧に正しすぎて全然面白くなく、あまりにも面白くなさすぎてこれはテジマはいずれ物凄く面白いことをやらかすかもしれない、という。言うことが難解な先生である。
漫画「はじめアルゴリズム」6巻の感想
全体的な物語のトーンはすっかり落ち着いた感じになっているが、髪を下ろした少女がかわいい。今巻はそんなところかな。
はじめアルゴリズム
老数学者・内田豊は廃校で出会った、小5の少年・関口はじめと。はじめは、数学において天才的な才能があった。内田は彼の才能に惚れて、彼を導いていくことを勝手に決心したのだった・・・。足す足す引く引くワクワクドキドキ。ワンダーボーイ、数字と一緒に世界を大冒険。数字を見るのが少し楽しくなる成長物語。数学と天才が嫌いじゃなくなります。