漫画「はじめアルゴリズム」7巻あらすじ
はじめアルゴリズム7巻。1巻からの流れが、また大きく変わろうとしているような雰囲気を感じる。
どうも、テジマ(祖父)が天才数学少年を集めて何か始めるらしいのだが……私塾を作る?みたいな感じで……今巻ではまだはっきりとはその話が語られない。ウチダは尾羽打ち枯らしているという感じ。大貫はスランプらしくて腐っている。ハジメは天才っぷりにさらに磨きがかかりつつある。
漫画「はじめアルゴリズム」7巻ネタバレ
テジマ(孫)ことナナオは、イギリスで成長を遂げつつある。イギリスで出来た友達とバンドを組んだりしているのだが、よく分からない数学的感性を駆使してそれが成功を収めるのである。
向こうでの師匠であるところの老数学者は、「数学を楽しむことが大切だ」というようなことを言う。そんなこと言って教えてできるようになるものではないので、ナナオが羽化するのをじっと待っていたらしい。
一方、ある日のハジメ。降りる駅を間違えて迷子になっている。たまたま知らないおばあさんと出会う。息子を探している、という。写真一枚しかないのだが、それに映っている山や送電鉄塔などの位置を手掛かりに、ハジメは写真の場所を突き止めてしまう。もっとも、おばあさんの正体はアパートの所有者で、探していたのは息子ではなく、家賃を踏み倒して逃げた昔の賃借人だったのだが(金を取り立てに来たわけではなく、その後が気になっていたから来たらしい)。
あくる日(あるいは別の日)。大貫が家で腐っている。最近調子がよくて、大学院にまた入るとか言い出していたらしいのだが、また引きこもっているのである。ハジメに対しても、出て行け、数学なんかやっても意味がない、という。言動からするに鬱病じゃないかと思うが、そういう問題ではないな、今巻での出番はそれだけ。
その帰り、ナナオからメールが来る。「じいちゃんから話聞いてると思うけど、お前はどうする?」ハジメは話を聞かされていなかったので、何を言われているのかさっぱり分からない。ナナオも説明はしなかった。
その晩、ナナオは空中に浮かぶ数式(のイメージ)に包まれながら寝た。で、翌朝、その内容をノートにメモった。内容は一見簡単そうだが、数学的な命題である。
あとでそれに気付いたウチダは、その証明を試みる。そもそも命題が真なのかどうかも分からないのだが、ともかく試みて、一日がかりで証明に成功するのだった。
それはいいのだが、内田家の金がついに尽きた。どうも、家を売ったか何かしたらしい。引っ越しである。そこにテジマ(祖父)が訪れてくる。天才数学者の卵を集めて、それをサポートする「ベースキャンプ」をこの日本に作ろうと思っている、とか言い出す。で、ハジメをスカウトする。
「ナナオと共に俺の夢の先頭に立ってくれ」。
要するに、ハジメやナナオは数学だけやってればいいらしい。だが、ハジメはウチダとの暮らしの方を選ぶために家に帰ってしまう。
ウチダはバイトなど始めて世知辛い限りなのだが、数学指導者としての限界も感じ始めたりして、なんだかきな臭い。
それから、一時帰国したナナオがハジメのところにやってくる。二人は数学について楽しく語り合う。今巻はここまでである。
漫画「はじめアルゴリズム」7巻の感想
なんていうか……嫌な予感がする。『ヒカルの碁』でサイが消えることになるあたりのシーンと同じような雰囲気を感じるのである。
ハジメはいいのだが、問題はウチダなのである。この先、どこまでハジメを導き続けられるのだろうか。いい師匠だと思うし、いいキャラだと思うし、頑張って欲しいところなのだが……。
はじめアルゴリズム
老数学者・内田豊は廃校で出会った、小5の少年・関口はじめと。はじめは、数学において天才的な才能があった。内田は彼の才能に惚れて、彼を導いていくことを勝手に決心したのだった・・・。足す足す引く引くワクワクドキドキ。ワンダーボーイ、数字と一緒に世界を大冒険。数字を見るのが少し楽しくなる成長物語。数学と天才が嫌いじゃなくなります。