漫画「はじめアルゴリズム」8巻あらすじ
風雲急を告げるような状況ではあるのだが、話の筋そのものを言えば、おおむねサッカーをする巻である。
ハジメが弱小少年サッカーチームの監督になって、数学理論を駆使して勝利を呼び込もうとする。サッカーはスポーツであって数学の証明ではないので、そう簡単に理屈通りに事が運ぶわけではないが。
漫画「はじめアルゴリズム」8巻ネタバレ
前巻の最後で日本に帰ってきていたテジマとハジメの対話がまだ続いている。テジマは、ハジメの数学は感覚とか情に頼りすぎているという。それでは数学としては50点で、残りを補うためには論理が必要であるというのだ。
で、お互いの成長を確かめ合うために、テジマとハジメは数学勝負をやる。なんか内容はよくわからないのだが、入試問題(難関大学の大学入試であろうと思われる)を二人で同時に解き始め、テジマが勝つ。
そして別れ際、テジマは正式に、テジマ(祖父)が始める私塾だかなんだかに来るようにと誘う。そうすればハジメの数学は100点……いや90点には届くようになると。
さて、ウチダである。入院している(よく分からないが、植物状態とかそんな感じなのだろうか?)奥さんのところに来たら、例のドラ息子が来ていた。仕事を足抜けしたので、自首するという。ウチダは鉄拳一発食らわせて、車で送っていくことにした(多分警察署に)。
夜。例によってウチダから数学を教わっているのだが、ふとしたタイミングでウチダが言う。「私の授業はここまでだ」「ここを出て、手嶋のもとへ行け」もう十分な環境を用意してやることができなくなってしまったし、テジマ(祖父)の件は正直なところ渡りに船の話ではあるし、自分のもとからもう旅立たせようというのである。ハジメもそろそろ中学生だし。
ハジメは迷う。「少し考えさせて」
さて、その問題について結論が出ないうちに、少年サッカーの話になる。クラスのサッカーチームなのだが、2組のチームに一度も勝ったことがないとかで、球技大会で最後の対戦チャンスが回ってくるから雪辱したい、という話なのである。
で、ガキ大将(ハジメの友人)の少年に頼まれて、ハジメが入れ知恵をすることになる。ハジメ自身はサッカーの経験はほとんどないどころかルールすら理解していないのだが、「ちょっと計算してみた」とか言い出し、フリーキックを見事なシュートで決めて、監督に選ばれてしまうのである。
で、みんなでさっきのハジメの見事なキックを真似するのだが、当たり前だがそんな理屈通りにうまくはいかない。仕方が無いのでハジメは他にも作戦を考え始めることになる。
で、ハジメが考えたのはパス回しのフォーメーションであった。試合当日、それを駆使して1組(ハジメのクラス)は見事に先制点を決める。ちなみに、ハジメの考えたパス回しはサッカーの世界では既に実践された例のあるものであり、FCバルセロナがかつて得意としていたものに似ているらしい。
しかし、あっけなくそれを見抜かれた1組、同点ゴールを許してしまう。そこで今度はハジメが自ら出る。選手兼監督である。数学的サッカー理論はともかく、ドリブルもできないので特に役には立たないのだが。
で、たまたま1組にフリーキックが回ったとき、ガキ大将が見事に、ハジメが考案したシュートで同点ゴールを決める。8巻はここまでである。
漫画「はじめアルゴリズム」8巻の感想
というわけで巻の半分くらいはサッカーをしていたわけであるが、ついにウチダが諦めてしまった。
テジマ(祖父)はハジメを受け入れることに大いに乗り気であり、そしてそこで用意される環境も良い環境なのであろう。どうするウチダ。このまま退場してしまうのか。というところで、次巻こうご期待。
はじめアルゴリズム
老数学者・内田豊は廃校で出会った、小5の少年・関口はじめと。はじめは、数学において天才的な才能があった。内田は彼の才能に惚れて、彼を導いていくことを勝手に決心したのだった・・・。足す足す引く引くワクワクドキドキ。ワンダーボーイ、数字と一緒に世界を大冒険。数字を見るのが少し楽しくなる成長物語。数学と天才が嫌いじゃなくなります。