今、電子書籍ストアの売れ筋ランキングでも軒並み上位にいるのが渡邊ダイスケ先生が描く「外道の歌」だ。しかし、外道の歌は第2部扱い。第1部があることをご存知だろうか。それが「善悪の屑」である。正直な話、個人的には外道の歌より善悪の屑の方が面白いと感じている。
第1巻を読んだ時に感じた気持ちは今でも忘れられない。
復讐対象者を拷問部屋に閉じ込めてからのカモさんの壮絶な鬼畜行為はグロさ満点。初めて読んだ時は「うわゎぁぁぁ〜」とちょっと目を背けたくなるようなシーンもあった。
しかし、超絶なクズの心をへし折る復讐は見ていてスカッと爽快感がある。そして続き、続きと読みたくなってしまうのだ。
そんな衝撃作である「善悪の屑」の第2部としてスタートしたのが「外道の歌」なのである。少なからず善悪の屑と外道の歌は物語の繋がりもある。外道の歌も面白いがより楽しむためには善悪の屑が欠かせないのだ。
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善悪の屑の拷問は凄まじい
外道の歌だと凄まじい拷問は今のところ、第3巻の詐欺師グループのリーダーに行った拷問だろう。あのレベルの拷問が善悪の屑では全5巻を通して描写される。とにかく凄まじい。不健全図書に指定されるだけあり、本当に凄まじい。
そして、相手の歪んだ顔や苦痛で叫ぶ声、擬音等もリアル寄りで漫画の狂気を醸し出している。
外道の歌だと拷問、ストーリー性に関して若干だが丸くなったように感じる。しかし、善悪の屑は尖りきっている。グロくて狂気的なカモの拷問が観たい方は善悪の屑の方が今の所はおすすめだ。
善悪の屑を読むことで外道の歌との繋がりがわかる
例えば、外道の歌1巻でカモ達と同じ同業者である朝食会に復讐の依頼をしてくる元教師がいる。実はこの男。善悪の屑でカモ達に復讐されているのだ。さらに外道の歌で気になった方も多いのではないだろうか。練馬区の殺人鬼と称される人物や事件。
これも善悪の屑を読むことで事件の全容を知ることができる。
カモメ書店に居候している菜々子がなぜカモメ書店にいるのかも善悪の屑を読めば、わかるのだ。
また外道の歌3巻で登場する詐欺師グループ。こいつらがママと慕う人物も善悪の屑でカモたちに復讐の対象とされ消されている。
このように善悪の屑、外道の歌は物語に繋がりがある。そのため外道の歌から読むのではなく善悪の屑から読んだ方が外道の歌を楽しめるのだ。
善悪の屑は全5巻で完結。そして外道の歌へと繋がっていく。復讐劇がメインだが束の間のカモ、トラ、菜々子達のじゃれ合い描写もある。またニュースで騒がれた有名な事件もオマージュしている部分もある。
グロくて、狂気的、さらに人間ドラマも描かれる漫画が好きな方に善悪の屑はおすすめ。外道の歌にハマっている方も善悪の屑はそれ以上の衝撃を与えてくれる作品であることは間違いない。外道の歌から読み始めた人こそ善悪の屑は絶対に読むべき漫画だとも言える。ぜひぜひ、興味がある方は善悪の屑もチェックしてみてほしい。
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