二宮正明先生が描く漫画「ガンニバル」第11巻の見所や感想をお届けしていきます。
11巻ではより鋭く後藤銀の過去を抉っていく内容。どうやって彼女が供花村を牛耳り…後藤家の当主へ上り詰めたのかが明かされていきます。
終盤に差し掛かると後藤銀の過去編も終了。
「あの人」こと白銀に迫っていく大悟と恵介。白銀を追い詰めていく大悟達であったが…血に刻まれる呪いによって思いもよらない展開が大悟を待ち受ける形へ!?
究極のダークサスペンス作品。まだ読んでいない方は是非、1巻からチェックしてみて欲しいイチ推し漫画です!
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ガンニバル【11巻】ネタバレ
93話ネタバレ
銀が生きている事を聞いて自然と笑みがこぼれてしまっていた金次。供花村の住民は仲間を銀に殺されたので血眼になって彼女を捜索して来乃神へ捧げようと企んでいく。
一方、山で縛り付けていた銀が一人で逃げるのは不自然だと感じる村民達。村の中に必ず銀を助けた者がいると疑心暗鬼になっていく。山では再び銀が現れて闊歩していた供花村の村民二人を殺害。
金次と吉宗が対面。
銀を助けたのは吉宗ではないかと勘ぐっていく金次。しかし、助けた事は否定。逆にこれ以上、銀と関わる事はやめろと注意を促す吉宗。
『殺し合いになるぞ…』
吉宗は金次の心の内を察していた。金次は認めないが彼は銀を愛していたのだ。その事を告げると血管が切れそうなほどに発狂する金次。狂乱して振り返ると…。
『守ってよ…金次』
二人の前に銀が現れる。彼女を見た金次。銀を匿う行動に出て行く。村民が行動を起こすながら奪い合うだけ。覚悟も出来ている金次であった。
94話ネタバレ
山中で銀に襲われた村民二人が見つかる。酷い姿に震える村民達。銀を捕まえる士気もさらに高まっていく。一方、銀を後藤家の地下牢に連れて行く金次。
牢屋の中でしばらく大人しくしているように指示。銀を独り占めしようと匿う金次。銀を探す村民。月日は流れて冬。
食糧難の供花村は餓死する人間も現れだしていく。飢えない為には後藤家から奪う必要があると火が付き始めていく供花村の村民立ち。
『後藤から奪い取る』
一方、ずっと銀の居所を探している正宗。彼の前に銀の逃亡を手助けした男が現れる。
『後藤銀から言付けを預かっとる…あんたに頼みがあるそうや』
95話ネタバレ
銀から正宗への言付け。それは「村を獲れ」であった。
吉宗達のいる屋敷前には供花村の住民が大勢押し寄せていた。奪い合うか…我慢するかを決定する集会。村民の意向は後藤家から奪い取る事であった。
『それでも我慢するしかないんや』
ここで事を起こせば殺し合いになる事をわかっていた吉宗。村民達に我慢を強いるように説明。しかし、彼の力で村民の暴動を抑える事は難しくなっていた。
『もうやめようや…父さん…我慢やって』
動き出す正宗。
父親である吉宗へ反抗。彼は村民の気持ちを汲み取り、生きる為の奪い合いを賛同していく。
『父さんの役目はもう終わったんだ…今日から僕の時代や…』
村民の指示を一気に吉宗から奪う正宗。世代交代となる。正宗を先頭にして後藤家へ向かう供花村の村民達。銀からの言付けの一歩を踏み出していく。
村民達もこれで飢えを凌げると意気揚々。
そんな時…一発の銃声が村民の一人を捉えていく。この銃声は金次の耳にも届く。
『上等やないか…後藤家の恐ろしさ…脳髄に叩き込んでくれるわ』
96話ネタバレ
部下から村の連中が神社に集まって後藤家に迫っている事を聞く金次。彼は供花村との全面対決を望んでいく。
銃声を聞いて逃げ出そうとする者もいた供花村の人間たち。正宗が喝を入れる。逃げても飢えで死ぬだけ。戦って死ねと士気を高めていく。
一致団結した供花村。
銃声のする方へ怯まず突っ込む。本当の殺し合いが始まると同時にどちらの陣営も相手の事を舐めていたと考える。
数では勝っている供花村だが…相手は銃を持っている。他に手はない考える村民。そこで村民の一人は金次の姉を利用する事を企む。
『止まりません』
部下から供花村が本気である事を伝えられる金次。潰し合うことは避けたい部下から落とし所を提案するべきだと告げられる金次。
引くことはプライドが許さない金次であったが…姉が供花村に捕らえられて人質になっている事を知る。
『姐上が殺されたなかったら出てこんかぁ』
後藤家にとって本家の人間が殺されるのは絶対的に避けたい事柄。後藤家の面々は当主である金次に落とし所を提案するように懇願していく。
『これで手打ちや』
落とし所として後藤家は村民達に食料を渡していく事を告げる。しかし、納得のいかない正宗。そんな時に銃声が響く。殺されたのは供花村の村民。
手打ちのはずが裏切ったと判断した供花村の面々。彼らの怒りが金次の姉に向けられていく。
97話ネタバレ
金次の目の前で殺されていく姉。
『この一発で場は荒れる』
銃弾を打ち込んだのは後藤家でも供花村の人間でもなかった。しかし、そんな裏事情を知らない両陣営。完全に後戻り出来ない状態へ。
『お前ら…覚悟はええな』
後藤家は供花村と殺し合う腹を決めていく。始まる殺し合い。漁夫する謎の集団。
数では圧倒的に分が悪い後藤家。次第に供花村に抑え込まれていく。金次も殺されそうになった瞬間…突然、供花村の村民達が大勢殺されていく事態へ。
『何者じゃ…』
金次の前に現れる謎の集団。彼らは…今は敵でも味方でも何者でもないと答える。謎の集団の人間達は供花村の女達を犯していく。
『植えろ…種を植えろ…』
謎の集団を統率する男…岩男であった。
『植えた種が育つ時…後藤家と呼ばれるとるんは…俺達の子らだ』
98話ネタバレ
金次と対面する岩男。銀の居場所を尋ねていく。その言葉を聞いて…全て銀が仕組んだ事だと察して乾いた笑いを浮かべていく。
『銀めが…ええ女や…』
銀を自身の手で殺すと伝えてどこかへ走り出す金次。岩男達は彼の後を追いかけていく。
地下牢にて銀と対面。
そして銀に対して負けを認める金次。
『お前が望んだ通り今の後藤家は滅びる…だが終わりやないぞ…子供なら他にも作っとる』
いずれは銀の後藤家ともう一人の子孫が殺し合う事になると伝える金次。死にゆく金次に対して自分達がどうやって生きてきたか伝えていく銀。
『ウチらにはおまえが肉に見えとるぞ』
岩男達が辿り着く。銀と白銀は金次の体に食い漁っていた。
99話ネタバレ
月日も流れ3年後、後藤家に金次の弟である弾正が戦地から帰ってくる。すぐに岩男達の手で殺される弾正。
『これで名実ともに僕らのモノですね』
場面は再び3年前へ。
銀は供花村の村民達に食料を分け与えていく。同時に村民達を説き伏せていく銀。
『今貴様らを救えるんは来乃神なんぞではなく…この己のみ』
さらに銀は白銀を神に見立てていく。今後は奉納祭で人間を捧げれば飢えずに済むと村民に植え付けていく銀。
吉宗だけは抵抗するが村民達は白銀を神として銀達に服従していく事を誓っていく。
『おい銀…良かったのか食料渡す約束して…後藤家にも備蓄は多くないぞ…』
銀にとって食料は腐るほどあった…。殺し合いにて死んだ人の死体である。
場面は3年後の銀と正宗。
不満を漏らす正宗。白銀が生きられる世界を作ったのに何故、彼を光の下へ出さないのかと…。銀は苦悩を伝えていく。
白銀は地下牢から出ようともしないし…人間しか食わないと…。白銀を生かす為に奉納祭は終わらせる事は出来ないと伝える銀であった。
100話ネタバレ
正宗は白銀が「狂い病」であると銀に伝えていく。彼の命もそう長くは持たないと察していく。
そんな中、正宗は狂い病について調べてわかった事を銀に伝えていく。過去に一人だけ狂い病を克服した人間の記録を見つけたと。
場面は生前の銀へ。
病を克服した白銀に別れの挨拶。
『おまえの息子であり己の孫…恵介はええ男に育った』
そして場面は銀の死に際へ。
彼女は供花村の村民に殺されていた。そして最後は地下牢から出てきた白銀に食われていく。
101話ネタバレ
死ぬ間際に悟りを開く銀。
何故、自分がここまで白銀に固執するのか…死に際にて答えを出す銀。
『愛や』
銀が死んだ一報を聞いた正宗。彼の中で後悔が滲み出ていく。そして誰かがこの村や後藤家の呪いを解いて欲しいと思う正宗。
そして場面は現実へ。
白銀を追い詰めた大悟と恵介。しかし、白銀を庇おうとする大悟の娘であるましろ。
白銀が起き上がっていく。
白銀を殺そうと狂気の顔を浮かべながらスコープを覗く大悟。
しかし、大悟より先に引き金を引いたの恵介であった。彼が狙ったのは白銀ではなく…大悟の右腕…。
『恵介…テメぇ…』
白銀に押さえつけられる大悟。ここで第11巻は終了。
ガンニバル【11巻】感想
この状況を変えたいと息巻いていた恵介がまさかの裏切り。正宗いわく…これが銀の魂の呪いの模様。まさに細胞レベルで銀の意志は受け継がれていた。
恵介の真意は一体…。
そして白銀に捕まってしまった大悟。ましろも捧げものとして扱われる可能性。まさに窮地。
そして次巻から遂に最終局面がスタート。供花村で始まってしまう奉納祭。大悟は供花村や後藤家を壊し、ましろを救出する事が出来るのか…。
もう張り詰めた空気感が伝わるダークサスペンス漫画。とにかく面白いのでまだ読んでいない方は是非、1巻からチェックしてみて下さいね!
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✅ ガンニバル【12巻ネタバレ】人を喰らう村の全ての謎が解き明かされていく…最終章突入へ!
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