報告。ピスタチオヤクザ、出てきました。ほんのチョイ役だけど。
夢で見たあの子のために【5巻あらすじ】
こと5巻に至って、今までほとんど謎に包まれた存在だった一登と火の男が割と普通にコマ内に姿を現すようになる。
さまざまな勢力の思惑が複雑に錯綜するなかでさまざまな伏線が解き明かされ、どうもクライマックスも近いのではないかな?という雰囲気。
夢で見たあの子のために【5巻ネタバレ】
とりあえず4巻の終わり、火の男のアジトに火がかけられて大騒ぎという状況なわけだが、結局千里と恵南は間一髪難を逃れていて無事であった。
さて、千里の視点から捜査状況を眺めて、火の男の素顔が明らかになったわけなのであるが、なんとこれが「千里の実父と顔がそっくり」なのであるという。おそらくは、兄弟、なかんずく双子の兄弟なのではないかと考えられる、とのことである。
ということは、一登・千里から見ると叔父(もしくは伯父)に当たるということでもある。
手掛かりはもう一つある。どこかの寺で写された、千里の母と火の男のものと思われる古い写真である。この寺がどこの寺なのか、が目下捜査中だ。一登はわざと手掛かりを残し、この寺に千里が来るように仕向けているのではないかと千里は予測している。
次のシーンは一登と火の男のシーンである。一仕事(といっても、何しろ強盗殺人だが)終えた直後に、一登が突如として倒れる。
火の男は、これまで筆者などは極悪非道の人非人なのかと思っていたが、意外と優しい目をしていて、一登のことは「カズ」と呼んでいる。そして一登が倒れたときには割とちゃんと心配している感じで助けに入る。むしろ一登の方が凶悪な暗い目をしている。どっちが主犯なのかわからないといった感じだ。
さて、一登の額の怪我であるが、火の男の仕業だったのかと思っていたがこれも違った。火の男が連れて歩いている子供として、敵対している悪党に人質に取られ、もみ合いの中で頭を銃で撃たれたのがきっかけだったらしい。
で、この傷跡がなかなか深刻で、ちゃんとした医療機関にかかることもできなかったため(逮捕されてしまうから)、火の男が闇医者に連れて行ったのだが、銃弾が頭蓋骨に食い込んで残ったままになっており、一登の命を今も脅かし続けているのだという(突然気を失ったりしたのもそのせい)。
さて、次にピスタチオがちらっと出てくるシーンについてである。付き合いのある百宮金融の金森が何者かに殺されているのを、最初に発見する役回りになるのだ。で、その場面までしか出てはこないのだが、公衆電話から匿名で110番して、事件を通報したらしい。
で、死体が出るのはまだ終わりではない。「マスクマン」と呼ばれる、覆面を被った悪党(前に何度か登場しているのと同じ人物と思われる)の死体が見つかり、その近くで「三ツ目」を名乗る少年が警察に確保されたという。
ところがその三ツ目は、一登ではなく千里が化けたものであった。警察(刑事ではなく公安の捜査官)は一目で千里が偽の三ツ目であるということを見抜き、若園に連絡を取ってくる。
で、千里は若園と、もう一人の刑事(駒津というまじめな中年の刑事)にめっちゃ怒られる。で何をされるかというと、火の男の事件の被害者の妻子(子供は孤児だというわけだ)に会わせられ、自分の生い立ちが生い立ちなのでかなりしょげる。
最後のシーンでは、一登が交通事故にあう。単独事故である。とりあえず、5巻はそこで終わり。
夢で見たあの子のために【5巻の感想】
この作品は単純にどこかに悪人がいてそれを退治して終わるというような話ではなく、いろんなキャラクターのいろんな人物像が描かれてなかなかに深みのある物語になっているのが好きだ。
どうも大詰めは近いのではないかという雰囲気だが、完結まで注目して追っていきたいところである。
夢で見たあの子のために
幼少期に家族を惨殺された中條千里は、ただ復讐を果たすためだけに生きている。生活の全て、学校の全て、復讐という目的を果たすのに必要な力とお金を得るため、自分が汚れるのも厭わない…。心配する幼馴染み、残された肉親の思いも振り切って果たそうとする、人生の全てを懸けた復讐劇の先にあるものは、果たして千里に何をもたらすのだろうか?メディアミックスで話題になった「僕だけがいない街」の著者が新たに紡ぎ出すヒューマン・サスペンスがここに開幕する!!
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