ダーウィン事変、3巻である。ちなみにこの先、4巻も既に刊行されている。それが最新刊。
ダーウィン事変【3巻】あらすじ
この物語の舞台、年代はよく分からないが(そんなに過去ではないと思う。ケータイとかあるし)、アメリカであるわけだが、現実と少し違うのはヴィーガンと一般の人が鋭く対立しているという点である。その他の社会問題は、あるのかないのか知らないがとにかくまったく描かれない。
その対立が、続発するテロ事件によって増すことになった。チャーリーの両親のところにも脅迫が来る。チャーリー自身に対して何か言おうとする人はあんまりいない。ルーシーとALAくらいなものである。
さてある日、ALAのファイヤアーベントがまたまた現れ、ルーシーを拉致した。そしてチャーリーに一人で来い、と言う。
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ダーウィン事変【3巻】ネタバレ
最初からもういっぺん説明しよう。事件があまりにも大ごとになってしまったため、チャーリーをとりあえず家に幽閉することになった。といっても、森の中にある一軒家である。そんな厳密な警護とかできない。できないらしい。この作品の中の警察は割と無能である。
ミズーリの田舎町であるわけだが、そんな田舎にも(いや田舎だからこそというべきか)顔役みたいな人間がいて、「この町から、いやミズーリから、あのサルを連れて出ていけ」と言う。ひと騒動である。
何度か出てきている保安官の人も説得に来る。出て行かないと警察では安全を保障できない、と。しかし両親は拒絶した。チャーリー自身は「ALAを壊滅させてこようかと思う。そうすれば解決する」とか言い出す。
そんなこんなしている間に、またALAが動いた。ルーシーをさらい、チャーリーに連絡を取ってきたわけである。一人で来いと。森でチャーリーを待ち伏せし、レンジャー数人で迎撃するのだが、チャーリーは異様な戦闘能力を持っており、あっけなく壊滅させられてしまった。チャーリーが強すぎるのか、ALAがたいしたことがないのか、たぶん両方だが、チャーリーは実際マジで強い。今回ようやくわずかに強さの底を見せるが(レンジャーの一人に裸締めを決められ、かろうじて反撃して脱出するシーンがある)、それにしてもスパイダーマンに登場したらスパイダーマンと互角くらいに戦えそうな勢いである。すごい。
さて、ファイヤアーベントは何を考えているのか、ルーシーに向かって「もう帰ってもらってもいいんだけど、夜中に森の中を歩いて帰るのは危ないからやめたほうがいい」とか言い、「脱水症状になると困るから水を飲みたまえ」といってペットボトルをくれる。御説ごもっともなのでルーシーは素直に飲むし、実際たぶんただの水である。害をなしたいのなら他に手段がいくらでもあるし。
ファイヤーアーベントは彼自身の目的のようなものを語る。なんか頭のネジが外れた哲学的なよくわからない思想のようなものなのだが、チャーリーにはまったく関心のない内容である、ということだけは間違いない。
ただ、そんなことより彼は重要な事実を一つ知っていた。15年前の研究所襲撃事件、計画を依頼したのは、なんと研究所にいた頭のいかれた科学者(チャーリーの生物学的父親)その人だったというのである。ちなみに事件以後、彼は消息を絶っている。
警察がその場に踏み込んできて(ルーシーが発信機を隠し持っていたのである)ファイヤアーベントは逮捕されたが、問題は別の場所で起きていた。チャーリーの家が襲撃されたのである。炎上している。炎上している家の中に飛び込んで行ったチャーリー、二人を抱えて出てきたが、「火を付けられる前に殺されてた」とあっさり言い放つ。3巻はそんなところである。
ダーウィン事変【3巻】感想
面白い。敵がALAだけではちょっとしょぼいかなと思い始めていたところだが、どうも、重要な伏線が一つ生まれたようだ。この先も楽しみである。
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