ダンジョン運営ものファンタジー『ダンジョンの中のひと』2巻である。
ダンジョンの中のひと【2巻】あらすじ
各話完結ではないうえ、巻をまたいでふつうに話が続いているので、この巻についてのあらすじというのは書きにくいのだが。2巻に入って分かったことがひとつある。
ベルは最強だが、片付けが下手で、部屋がめちゃくちゃ荒れている。
ダンジョンの中のひと【2巻】ネタバレ
ベルは付与魔法とかも使えるらしく、魔法アイテムを作れる。ダンジョンで宝箱に入っているアイテムは自作したりもしているのだが、二人で作り始めたら面白くなってしまい、へんてこなアイテムをたくさん作ることになり、ランガド(ドワーフのおっさん)に二人して怒られた。宝箱を面白グッズ入れにするな、と。
ちなみにダンジョンを運営するに携わっているスタッフだが、非常に多いのだけど、中心的なメンバーはベル、ランガドの二人だけで、あと主要な運営はゴーレムたちがやっている。ほかのモンスターのほとんどは単なる戦闘要員のようである。
ゴーレムたちは一体ずつ名前もついていて個性があるらしいが、クレイには見分けることもできない。
さて、ベルは実はこのダンジョン(アントムルグのダンジョン)の「二代目の管理人」である。初代というのが前にいたらしい。何者だったのかはまだよくわからないが、一つ確かなこととして、ランガドは先代のころからここにいるのだそうだ。ベルにしてみれば「家族」ではあるが、「おじいちゃんみたいな感じ」だそうである。男女の仲とかはないらしい。
というか、だんだんわかってくるのだが、ベルはかなりクレイを性的に意識していて、同性愛者なのではないかというふしがある。そこまではっきりしたものではないにしても百合ものの漫画っぽい雰囲気がそこかしこににおわされている。
ところでクレイは、管理人という立場にはなったが、具体的な仕事はまだないので(スカウトする予定はあったらしいが、トラブルに巻き込まれる形で前倒しでその話が進んでしまったので、具体的に何を頼むかまだ決まっていないとのこと)、とりあえずテストみたいな形でダンジョンのさらに奥の階層に挑んだりしている。背景事情を知ってしまったことで緊張感が薄れてしまったことに苦悩を感じたりもしているのではあるが。
さて、家族みたいな感じで暮らし始めたわけなのだが、クレイにも欠点がある。料理が下手というか、やる気がないのである。食なんてものはエネルギーの補充になればいいのだから味なんぞどうでもいい、というタイプだったのである。で、知り合いの人間をダンジョンに招聘して料理を教わったりし始める。
次のエピソード。このダンジョンにいるモンスターたちだが、実はベルが異世界から召喚して雇用している。だが、たまに事故も起こる。呼ぶ予定だった相手が(そいつと同じ世界の)別の怪物に襲われて殺されてしまい、そいつがこの世界に乗り込んできたのである。
こういう場合、どうするかというと、生かしておくわけにいかないので始末することになった。ベルがやれば瞬殺であるがクレイが引き受けることになった。無事退治成功。亡骸はアンデッドにしてダンジョンで活用することになった。殺伐。
ところでこのダンジョンには罠がない。なぜ罠がないかというと、巡回しているモンスターが引っかかったり、好奇心で作動させて事故を起こしたりするからであるという。
とまあ、山やオチがあるわけではなく、ゆるゆると話は先に進んでゆく。
ダンジョンの中のひと【2巻】感想
「ダンジョンというものを本当に運営するとしたらどうなるか」ということをちゃんと考え詰めて作っている感じのするところが、この作品の面白いところである。
であるのだが、まだ3巻もあるので、とりあえずそこまではご紹介してゆく。
ダンジョンの中のひと
――ダンジョンで働く事になってしまった――シーフギルドに所属する少女・クレイ。父から厳しい教えを受け、鍛錬を積んだ彼女は前人未踏とされるダンジョンの地下8階を踏破。さらに深層へと向かうが、そこで待ち受けていたのは…管理人を名乗る魔法使いで!? 双見酔が描く、秘められし迷宮の裏側の世界。
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✅ ダンジョンの中のひと【3巻ネタバレ】緩さの中に混じる殺伐とした空気感が良い味!
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