漫画「バイオレンスアクション」4巻あらすじ
さてバイオレンスアクション4巻である。
今巻は、冒頭にショートエピソードが二つと、ロングエピソードが一つ収録されている。ロングエピソードの途中で「次巻に続く」となり、巌谷篇のときと同じく巻をまたぐ。
ロングエピソードというのは、まあ例によって殺し屋同士のバトルである。ある田舎の駐在の警官が、正義ぶって地元のヤクザに睨まれた。そこでヤクザは殺し屋を雇った。数人組のアマチュアの殺し屋で、本業は「猟師」である。天災とともにやってきて、自然災害のしわざに見せかけて人を殺し、証拠を隠滅して去っていくという手口の使い手。みんな老人だが、腕は立つ。
ところがヤクザの中にも「その殺しは仁義にもとる」と考えた者がいて、その人たちは警官の護衛をする方の殺し屋を雇った。それがケイである。ところが嵐の中を歩いて移動したケイは大風邪を引いてしまい、大幅に戦力がダウンしてしまった。
結局、攻め込んできた猟師たちにケイは敗北し、警官と一緒に囚われの身となり、ケイは大雨で増水した川に放り込まれてしまう。
ところが、一体何をどうして予測していたのか、それを川の中で待ち構えていたキチガイが二人。頑丈そうな綱で身体をくくっていて、ケイをキャッチして助ける。誰かと言えば——
漫画「バイオレンスアクション」4巻ネタバレ
だいたいご想像いただけたかと思うが、ひとりはみちたかくんである。
これで4巻まで全巻皆勤賞だ。だが、みちたかくんは今回、一人ではなかった。なんと、連れていたのは巌谷である。髪型が変わっていて、みちたかくんに服従しているが、頭はやっぱりかなりおかしく、間違いなくあの巌谷本人である。
さて、猟師グループには新入りが一人いる。新入りというか、仲間なのかどうか怪しい。チンピラなのだが、事情もよく知らずにどこかから派遣されてきて、「この仕事、殺しアリなんですか?それはちょっと——」と言ったら猟師たちに殺されそうになったのでとりあえず従っていたというだけの若者だ。
さて、殺されそうになった警官だが、猟師たちに取引を持ちかける。「金をやるから助けてくれないか」というのである。
実は、ケイの前でも正義ぶったりしていた若いおまわりさんだが、ヤクザ相手に汚職をやって貯め込んでいたらしい。
猟師たちには取引は通じず、殺されそうになるのだが、そこで例のチンピラがこっそりと銃を奪って、警官を庇って一緒に逃げ出す。
それを殺そうと追跡し始める猟師たちを、今度はみちたかくん一行が襲撃する。車からダイビングアタックした巌谷が素手で戦い始め、あんまり強そうには見えないのだがどうにか一人目の猟師をノックアウト。
別の場所にいた猟師たちに、無線でみちたかくんはコンタクトを取り始める。
といっても、何せみちたかくんのことだから、意味のある交渉などをするわけではない。
「お前は誰だ?」と問われて答える。
「お前らにとっての天災だ。闇のいかずちでお前らをぶちのめすってことだ。今度はオレがお前らを狩る番だ」。
といったところで、次巻に続く。
漫画「バイオレンスアクション」4巻の感想
もはや副主人公というか、ドラゴンボールでいえばベジータくらいのポジションになっているみちたかくんである。
ちなみにケイはいい加減みちたかくんとの付き合いも長くなっているので、彼のキャラクター性に慣れつつあるし、意思疎通もできるようになっている。
「あなた」と呼びかけられたらブチ切れられたので、以後「みちたかくん」と呼ぶようにするが、しかしみちたかくんがあまり理不尽を言うときにはきっちり正論で論陣を張って言い負かす。みちたかくんは狂人であるが、筋の通った狂人なので正論には弱いのである。
というわけで、次巻もみちたかくんの活躍が続くと思われるので、是非買おうと思う。というか、みちたかくんがいきなり川の中で出てきたシーンは本当にしびれた。
バイオレンスアクション
暴力団抗争の行き違いから、組に家族を殺された拷問専門の[医者]。[医者]は復讐を誓い、組潰しを「殺し屋派遣業」に依頼する。派遣されたのは[簿記専門学校生]の[女子]。彼女こそ指名NO.1の凄腕ヒットガール。名前は――[ケイ]。暴力と金と欲が渦巻く裏社会に咲く最強ゆるふわ殺し屋ガール・ケイ。とにかくヤバい!! 会いたい殺し屋NO.1!!THE バイオレンスアクション!!!
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