瓜を破る(9)
著者 板倉梓
雑誌 週刊漫画TIMES
出版社 芳文社
ジャンル 女性漫画
想像以上に売れているらしく実にめでたい『瓜を破る』9巻である。あと、この話をしたかしていないか覚えていないのだがTVドラマ化されたりもした。めでたい。
瓜を破る(9巻)あらすじ
まい子と鍵谷がギクシャクした感じになったところで巻をまたいだわけだが、今回は主にはこの二人の話が展開される。ほかのキャラクターのエピソードもはさまれるが、ページ数的にはちょっとである。でもそのちょっとの方から先に話そう。
瓜を破る(9巻)ネタバレ
9巻のざっくりとしたストーリー内容をご紹介!(※ネタバレを含みますので注意)
理乃
まい子の友人である理乃の回想エピソードがはさまれる。昔、まあなんというか肉体関係はあるボーイフレンドがいたのだが、真剣な交際を求められた際に拒絶してしまい、それから気まずくなって自然消滅してしまった。だが、理乃はいまさらになって(連絡を絶って四年くらい経ってる)その彼のことが実は割とガチで好きだったことに気づき、いまさらながら連絡をとってみる。そしたら相手は結婚していて子供ができていた。連絡先削除。一つの恋に終わりが告げられる。サバサバした気分になって終わり。このエピソードはこれで終わりのようである。
みゆき
えー、誰だか忘れてる方もいらっしゃるかと思うが、タイまで彼氏を探しに行ったバリキャリの人である。近況がさしはさまれる。といっても大した話はない。うまくいっているらしい。ただ、籍は入れていない。プロポーズをどちらがするか、互いをうかがっているというような状況のようだ。
辻
みゆきとディナーに行っているのだが、重大な告白をする。「夫にずっと無視されている」のだという。そのセリフまでで出番が終わってしまうのだが、次巻以降スポットライトが当たるものであろうと思われる。
まい子
というわけでまい子と鍵谷の話つづき。鍵谷がデートを断ったりして何しているかだが、実は自動車教習所に通っていた。そんだけ。まあ女もできたし車くらい買うか、という決意のようだ。結構なことである。
さて、それはそれとしてまい子は落ち込みまくっている。すれ違いが続いているのである。理乃に会って近況報告をして、状況を話すのだが、そうしたらいわれた。「それって、結局好きだから辛いという感情が湧いてくるっていうことだよね」みたいなことを。
この辛いのも相手のことが好きだからだ、と思えるようになったまい子、多少明るくなる。で、鍵谷とデートの約束をするのだが、鍵谷の方の仕事の急用でまた流れた。またずーんと落ち込むまい子。家帰って酒食らってふて寝していたら鍵谷が急に押しかけてきた。正直(すっぴんだし)困るのだが、自分もこないだ同じことをやらかしたのだと反省し、当然部屋に上げ、まあ無事収まるべきところに収まるのだった。ちゃんちゃん。
瓜を破る(9巻)感想
いやあ、このシリーズもすっかり長くなってきた。ちなみにTVドラマ版は2024年の1月から放映だったらしい。多分もう終わっている。まあ、筆者(これを書いてる人)の私的な話をして申し訳ないがテレビ(受像機)というものを所持していないので見たりはしていないのだが、無名時代からの作者(漫画書いている人)のファンとしては実に感慨深いというところである。
さて、まい子のところはなんだかんだ当たり前にうまくいくべくしてうまくいっていて今のところ心配はないのだが、問題は辻さんである。今まで大きくスポットライトが当たったことはなかったキャラだと思うが、最終的に友達に励まされて離婚に踏み切るところまで行く感じかな?たぶんそんな感じじゃないかな。
巻末に次巻予告などはないので10巻でその話をやるのかどうかは不明であるが、まあこの作者さまの筆力のほどはすでに信頼を置いて久しいので、きっちり書いてくださることであろうと思う。といったようなところで、9巻紹介はここまで。
NEXT(次へ)
作成次第、ご紹介。
コミックシーモアで第1巻が無料
(8月27日まで)
会員登録で70%OFFクーポンも貰える
※コミックシーモアへ移動します。