瓜を破る(8)
著者 板倉梓
雑誌 週刊漫画TIMES
出版社 芳文社
ジャンル 女性漫画
板倉梓の代表作(と断定してしまっていいだろう、もう)、『瓜を破る』第8巻である。
瓜を破る【8巻】あらすじ
大きく分けて、まい子と鍵谷のターンの続きと、小平ちゃんのターンの続きの二つが相互に展開される感じで構成されている巻である。
相互につながりはあまりないので、別々に説明していこう。
瓜を破る【8巻】ネタバレ
8巻のざっくりとしたストーリー内容をご紹介!(※ネタバレを含みますので注意)
小平
例のイケメン(7巻紹介参照)に誘われてぽーっとなっている小平ちゃんであるが、デート先に行ってみたら、なんか微妙な店だった。フライドポテトを注文したんだけど、なぜか揚げ立てではなくて冷たい。とはいえ、その店についてそれ以上何があるというわけでもなく、ホテルに誘われるのであるが、問題が発生。
別の男が現れて、「なんだこの女」とか言い出した挙句、イケメン氏は「あれ?3人でするのは初めて?」とか言い出したのである。小平ちゃんは踵を返して逃走した。男たちも別に追ってきたりはしなかった。
さて、イケメン氏と同じタイミングでケイタにも誘われていた小平ちゃん、最悪な気分のままそちらに足を運ぶことになる。なんかよくわからないが、音楽が売りのクラブであるらしい。ケイタと小平ちゃんは音楽の趣味が合うのである。
クラブの閉店までケイタに付き合った小平ちゃん、自分から申し出てケイタの家までついていくことにする。すでに朝なのでそのまま二人とも寝てしまうのだが、朝起きてから結局ふたりは結ばれて、流れでそのまま付き合うことになり、まあめでたしめでたし。
それから二人でどっかに朝ご飯を食べに行ったら、フライドポテトが熱々の店で、小平ちゃんはご満悦。多分、小平ちゃんのターンはこれで終わりではないかな?これ以上引っ張る話があるとも思えないし。
まい子
本当はこっちが巻頭のエピソードなのだが、ある夜、仕事が終わってみたらすでに夜十時半になっているまい子。
鍵谷と約束があったのだが、すっぽかす羽目になる。
だが、なんだかんだでこの恋にのめりこんでいるまい子、終電もない夜中にタクシーで鍵谷のところまで飛んでいき、鍵谷が夜更けにようやくスマホの着信に気づいて迎えにきた頃には日付も変わっているのだが結局押しかけていって、まあそのままベッドインし、具体的なことは描写されていないのだがたいへん積極的であったらしいまい子、そのあとは鍵谷の家から出勤することにしたのはいいが見事に寝坊。
その後(本来構成上はここに小平ちゃんの一連のエピソードが挟まる)、なんだかんだの忙しい日々がどうにか終わったまい子、またノーアポで鍵谷のところに押しかけていく。
だが、理由はわからないが鍵谷は不在であった。なにやってんだ私、これじゃストーカーだ、まるで自分のほうばかり恋してるみたいだなあ、と自己嫌悪に陥るまい子。そして次巻に続く。
瓜を破る【8巻】感想
掲載誌をパラ読みでしか追ってないのでこの後どうなるのかは全然知らないのであるが(この作品は巻末の次巻予告みたいなものもない)、ともあれ、たぶんまあまい子が主人公であることも変わりはないだろうし、また新しいキャラクターにあらたにスポットライトが当たって、それと並行してまい子&鍵谷のエピソードも進行していくという、今までの流れはそのまま続いていくのではないだろうか。
ちょっとだけ気になるのは、小平ちゃんをひっかけようとした例のイケメンである。ただのかませ役として出てきただけの可能性もあるが、なんか陰を背負ったような雰囲気がわざわざ特筆されていたので、もしかしたらまた出てきたりするかもしれない。しないかもしれないが。ちょっとだけ、本当にちょっとだけだが気になるところである。
この作品はそう簡単には終わらなそうな雰囲気になっているが、いずれにせよ終わりまで追いかけたいところである。ではまた。
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