TSUYOSHI 誰も勝てないアイツには【13巻ネタバレ】権力が最強の男に襲いかかってくる!?

TSUYOSHI 誰も勝てないアイツには(13巻)

漫画「TSUYOSHI 誰も勝てないアイツには」第13巻。ちなみに、このあとの14巻が既に刊行されている。

TSUYOSHI 誰も勝てないアイツには【13巻】あらすじ

TSUYOSHI 誰も勝てないアイツには(13巻)

一言で説明すればニキータ対強の対決の巻なのだが、それを一言で概説すると、照が言うに「弱い者イジメ」である。勝負とは言い難い。

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TSUYOSHI 誰も勝てないアイツには(12巻)

TSUYOSHI 誰も勝てないアイツには【13巻】ネタバレ

TSUYOSHI 誰も勝てないアイツには(13巻)

照を連れて戻ってきた強、多分自宅には戻っていないようで、その足でさいたまスーパーアリーナに用意された対決の舞台へと赴く。ニキータも当然ちゃんとやってくる。

だが、電車の中で照に言われたのである。「もういいじゃないですか ニキータさん強いけど、あなたにはどうせかないませんよ こんなの弱い者イジメですよ」と。

その言葉にうたれた強は悩む。俺が弱い者イジメ……と。「あなたは最強じゃないですか」と言われるのだが、自分は金もないし、四浪だし、社会的弱者なのであって、何が最強なのか、みたいなことを言う。

戦闘の才能を利用して世の中を渡っていけば金くらいどうにでもなるだろうと思うのだが、本人にその意思がないのだからどうしようもないのである。

もうちょっとでリング入り、というところで、前に出てきた日本の政治家が出てくる。たしか官房長官だったと思う。愛之助の父である。「実はロシアが強を拉致することは事前に知っていた」みたいなことを説明され、日本政府も味方ではないことを知った強、またキレる。「ニキータボコったら次は総理大臣もボコりに行こう」とか言い出す。そう言われ、照は首相官邸までの交通アクセスとか調べている。子分が板についてきたようだ。

さて試合会場。大河内とかいう老人が、日本最強(強は除外)の四人を連れて、強からは見えない特別室みたいなところから解説している。四人のうち一人は例の鍵宮である。残り三人のうち二人はやはり青年風、ひとりはなんか修験者みたいな恰好をした白い髭の老人。彼らが実質的な解説をつとめる。

さてニキータ。ニキータはマルコフより強く、マルコフより察しがいいので、正面に立っただけで強の強さを理解した。つまり、自分が絶対に勝てない、ということをである。実はマルコフ戦で明らかになったのだが強には「力の流れ」みたいなものを見る能力がある。漫画的には、矢印で表現されている。実はニキータにも同じことができる。日本の四人にもできるらしい。

しかし、そのへんは同じ舞台に立っていても、やっぱりその中で力の差というものがあるのである。照とかも含め、ニキータの勝利を予想したり期待する人間は誰もいない。

というわけで、ニキータはひたすら距離を取って、実質的にいえば逃げ回っているが、「お前はボコボコになるしかないんだよ」という強に、その言葉通り一撃入れられた。偶然とかではなく、「よそ見」に引っかかったらしい。よそ見というのは冗談ではなく、実在するプロボクシングの技である(本当ですよ。ガッツ石松が使ってた)。

さて、ニキータ、勝ち目がないなりにがんばる。彼も人工心臓ではないが身体を改造されていて、パワーアップできるのである。だが、それをやっても結局通じない。強に一発入れたりはしているのだが(クリーンヒットではないだろうけど)、結局KO負けとなる。

しかし強はまったく満足していない。復讐とは虚しいものである。試合終わったんで帰ることになるわけだが、大河内という老人がどうもこの先の中心人物になるらしく、この老人が強のことを「気に喰わない」とか言っている。不穏である。次巻に続く。

TSUYOSHI 誰も勝てないアイツには【13巻】感想

TSUYOSHI 誰も勝てないアイツには(13巻)

強対ニキータ戦であるが、しょうじき格闘漫画の格闘戦としてはまったく面白くないというか、試合として成立していない。作中の人たちもみんなそれを理解しているんだけど。

ただ、この先はどうやら「権力」が強に襲い来るらしい。強は社会的弱者なので、そういうものには対抗できないのである。微妙に話が重い。

この作品がどういうテーマを追求して今後続いていくことになるのか、それなりに楽しみではある。では、また機会があったらいずれ。


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原作・著者丸山恭右 / Zoo
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