- 作品名:東京タラレバ娘
- 作者・著者:東村アキコ
- 出版社:講談社
- ジャンル:レディースコミック
- 掲載誌:Kiss
- ページ数:175ページ
東京タラレバ娘のあらすじ
2014年、東京で暮らす「鎌田倫子」
33歳独身アラサー女子。彼女がこの物語の主人公だ。脚本家の仕事をしている。
彼女の高校時代からの親友「山川香」
表参道でネイルサロンを経営しており、美人で抜群のスタイルの持ち主なのだが、彼氏ナシの同じく独身アラサー女子。
もう1人、高校時代からの親友「鳥居小雪」
居酒屋の娘で父親とお店を営んでいる。同じくこちらも独身アラサー女子。
この3人は頻繁に女子会?行き遅れ女の井戸端会議?を行っており、タラレバ言いながらお酒を飲む日々を続けていた…。
ちなみに「タラレバ」とは、「あの時○○していたら…」「もし○○していれば…」という仮定の話をする時に使われる言葉。
過去の後悔は今更しても仕方がない話、後から「タラ」「レバ」言っても意味がないという感じで使われています。
リアルな独身アラサー女子の実態が描かれている
この「東京タラレバ娘」は、著者の東村アキコさんが実際に見てきた出来事をネタにして描かれた作品なのだ。
アキコさんの友人達(独身)が、2020年に開催されるオリンピックの開催地が東京に決まった時、その頃自分は何をしているのかと不安を抱き、アキコさんに相談しに来たのが始まりらしい。
確かに、アラフォーに差し掛かった2020年のオリンピックを1人暮らしの部屋で1人観戦するのは非常に寂しいものだ…。
若い女子ならば、友人たちとワイワイ盛り上がって楽しいオリンピックになるのだろうけれど、アラフォー女子はそうはいかない。周りは結婚し家庭がある。ワイワイ付き合ってくれる友人も多くはない。まだまだ先だとはいえ、2020年は必ず訪れる。そんな将来を想像するのは非常に気が重いのではないだろうか。
実際に相談を受けたアキコさんが、リアルな独身アラサー女子の心情をこと細かく描いている作品だと私は思った。
共感できる部分もたくさんあり、笑える所も多々ある。同時に、何やってんだよ!とイライラするシーンも少なくはない。
これが現実なんだ…と実感する瞬間があるが、何故かこの3人を応援したくなった。
なぜならば、3人の個性が面白くて好きになるからだ。どうか幸せになって欲しいと思えた。
コメディー要素が半端ない
3人のやり取りが面白い!
本当に仲が良い女友達だからこそ繰り広げられる彼女たちの独特の世界観にどっぷりとハマってしまう(笑)
そして、この物語に度々登場してくる「タラ」と「レバ」のキャラクター。(いつも居酒屋で注文するタラの白子とレバーが変身したもの)
主人公の倫子にしか見えない幻覚なのだが、この2体が色々なアドバイスをくれる反面、恐怖の言葉を倫子に突き付けたりもする。これが非常に面白い!
ただの恋愛ストーリーでもなければ、ただのアラサー女子の愚痴特集でもない、色んな要素が詰まった作品なのだ。
東京タラレバ娘は2017年1月ドラマ化される
なんと、この「東京タラレバ娘」2017年1月18日にドラマ放送が始まる。確かに、コミックだけに留めておくにはもったいない位、一押しの作品だ。
この個性派揃いの彼女たちを見事に演じきって欲しいと願うばかり。
気になってキャストを調べてみた…
- 倫子役…吉高由里子
- 香役…榮倉奈々
- 小雪役…大島優子
そしてキーパーソン「KEY」役には坂口健太郎ではないか!
まさに役柄にピッタリなキャスト人だ。イラストの顔にも非常に近いものを感じる。個人的に彼らをモデルにして描かれたコミックなのか…と疑うほどマッチしている。
ドラマの方も興味深い、コミックとドラマを見比べてみる価値がある。ちなみにドラマ放送スタートもあり電子漫画サイトでは期間限定で東京タラレバ娘 1巻まるごとが無料で読める。この機会に原作漫画とドラマを比較して観るのも面白いはず。

鬼ゴロシ
「タラレバばかり言ってたら こんな歳になってしまった」そんなにイケていないはずじゃないのに気づいたらアラサ―になっていた倫子。6年後の東京オリンピックまでには結婚したいと思うけど…。東村アキコの女子に対する鋭い視点と笑いがさく裂する最新作!!
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