サンダー3(4)
作者 池田祐輝
出版社 講談社
ジャンル 少年漫画
スローペースで話が進んでいく『サンダー3』、第四巻である。
サンダー3【4巻】あらすじ
前巻で壊走していたように見えたリベリオンだが、意外とまだ踏ん張ってた連中がいるらしく、渋谷で引き続き戦闘が続く。
今巻から、宇宙人たちの会話も表示されるようになった。地球人に言葉で話しかけてくるやつも現れた。それなりに個性がみんなあるらしく、闘争が大好きなやつ、よわっちい生き物(地球人のこと)をいじめるのが好きなやつ、その他なんかいろいろ。
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サンダー3【4巻】ネタバレ
ツヨクナールスプレーであるが、10分のタイムリミットが切れるとデメリットが発生する。反動でしばらく動けなくなってしまうのである。ジーニアスがあれを使わないというのはそのせいなのかもしれない。
瀬上を助けてくれた女の子の時間はまもなく切れてしまい、実はスプレーを使っていなかった(ということは生身の空手で異星人と戦っていたらしい)瀬上が今度はスプレーを使った。「すごいスピードで走れる」という能力が手に入った。瀬上は走り出す。というところで今巻での彼の出番は終わり。
スモール3の動向にも触れていこう。正直まったく出番がないままなのでどれが誰なのかわからなくなっているのだが、メンバーのひとりが「この世界の地球人たちが戦っているのだから僕らも戦おう」と言い出す。ほかのメンバーはなんかそれを聞いてもぼんやりしているが、最終的には行動を起こすことになる。最終ページで、行動を開始、というところで巻の幕となる。
しかしそれより重要なのは、スモール3のいた世界からもう数人、こっちの世界に人間たちがやってきたということである。向こうの世界でスモール3は行方不明だということになってしまっているらしく(何日か経っているからなあ、時間はちゃんと連動しているらしい)、状況を調べていたところ例の異世界を往還する装置が見つかって、こっち側にきてしまったのだ。
彼らの目的はスモール3の捜索なのだろうが、彼らも、「こっちの世界にいる、自分のドッペルゲンガー」(見た目はだいぶ違う)を探して行動を始める。もっとも今巻では出会うところまで進まない。
さて、最後にリベリオンの動向である。何人か健在だったメンバーが戦闘を続けている。うち一人の能力は「どんな武器でも召喚することができる」。もうひとりは、どういう能力かは分からないが巨大な車を空中から落として異星人を攻撃している(テレポート能力とかかな)。
異星人側も各地から増援を集めたりして、戦闘は本格化する。異星人たちの中に一人、戦闘狂みたいなやつがいて、ジーニアスを見て感激している。おまえのような強者と渡り合いたかった、顔を見せてくれ、みたいなことを言い出す。言葉は通じるらしく、ジーニアスは顔を見せてやった。セリフの中に「200年お前のような奴を探していた」というのがあり、異星人たちは地球人よりも長命であるということがわかる。
しかしジーニアスがどういう能力を持っていてどうやって戦うのか、などということは今巻ではまだ描写されない。次巻に続く。
サンダー3【4巻】感想
まあ、正直に書いてしまうが、1巻を読んだとき、世間の反応を調べていたら「一巻は面白いがこのあと先の展開がぜんぜん進まなくなる」と言われており、読んでみたらどういうことかはわかった。つまり、スモール3の出番がいきなりぐっと減り、リベリオンと呼ばれる人たちを中心に話が進んでいく展開になるというわけだったのである。
タイトルからすればサンダー3の大活躍が描かれるみたいな感じがするところはあるから、みんなそれでがっかりしたんだろうなあ。ただ、5巻で今度という今度はスモール3が活躍を始めるらしいから、それに期待したいところである。というわけでまた次巻で。
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