漫画「少年のアビス」第10巻の見所や感想をご紹介!
第10巻は89話~98話が収録。最後に番外編と称したおまけ漫画も収録されています。
内容の多くは似非森と令司の母親である夕子の過去編。
夕子に魅了され取り憑かれた学生時代の似非森の心情や二人の関係性などが遂に明かされていきます。
令司と同じく人を深淵に誘う何かを持っている夕子。彼女に関わっていく人間の末路や環境がどんどん描かれていきますよ!
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目次
少年のアビス【10巻】ネタバレ
89話ネタバレ
入院中の似非森と対面する令司。
やつれた表情の似非森から癌である事を聞かされる。驚くと同時に話題はチャコの事へ。
チャコ、玄の三人と東京へ来たが全員とはぐれてしまった事を明かす令司。
状況説明や苦悩を語る令司。
そんな彼を見て呟く似非森。
『本当によく似てるな…アビスだ』少年のアビス(10巻)
似非森は令司達の家族と関わる人間はみんな深淵に落ちていくと語る。
一方、柴沢先生は令司ママを訪ねていた。
令司は東京へ行った事を明かす令司ママ。同時に柴沢の深層心理へ入り込んでいく。
彼女が本心で令司とどうしたいのか…核心をつく令司ママ。心を抉られて涙を流す柴沢であった。
90話ネタバレ
令司と母親は本当にそっくりだと思う柴沢。
令司ママと喋っているとどんどん深淵に落ちていく柴沢。
『あなたが愛してあげて…家族になりましょうよ…私たち』少年のアビス(10巻)
一方、令司は似非森と対話。
どうして町に戻ってきたのか尋ねる。
彼が町に戻ってきのは折り合いの悪かった母親に線香をあげにきただけであった。
その時に令司を偶然見かけ、容姿や名前ですぐに令司ママである夕子の子供だと確信。
『やっぱり似非森さんは俺の父親なんですか?』少年のアビス(10巻)
そう尋ねると似非森は自分の後悔、罪を聞いて欲しいと令司に語りかけていく。
91話ネタバレ
場面は似非森の学生時代へ。
ヤンキーとつるむ側面を持つ夕子。そうでない時は普通の少女で似非森と会っては良い関係を築いていた。
ある日、似非森の家に立ち寄ると似非森の母親は夕子へ意味深な一言。
直ぐに家から出て行く二人。似非森ママに告げられた言葉が気になる夕子であった。
92話ネタバレ
花火大会目前。
似非森は夕子と一緒に花火大会へ行く約束をする。
篠岡が夕子に浴衣を貸して花火大会当日のデートへ。ラブラブな二人。
祭りの景色が眺められる神社にいると普段、夕子がつるむヤンギー集団と出会ってしまう事へ。
その中で異質な存在を放つ雨竜といった少年。夕子と一緒にいる似非森を見てボヤく。
『大丈夫なん…?』少年のアビス(10巻)
その後、祭りの人混みを歩いていると突然、夕子の姿が見えなくなってしまう。
振り向くと男二人に拉致される夕子の姿。
93話ネタバレ
手掛かりを見つけて夕子が連れ去られた現場へ向かう似非森。
辿り着くと乱暴されそうになっていた夕子。そして夕子を連れ去った男達を潰していた雨竜の姿。
夕子を連れ去ったのは他中学の暴走族であった。以前から夕子を狙っていたと明かす雨竜。
取り敢えずは夕子も無事。
雨竜は夕子と似非森に早く帰るように指示。その間際…似非森に何かボヤく雨竜。
『守りきれんなら…諦めろ』少年のアビス(10巻)
雨竜から伝えられた言葉に複雑な感情を抱く似非森であった。
祭り後、雨竜達は夕子を襲った隣中学と抗争へ発展。
頭角を現していく雨竜は不良グループのリーダー的な存在へ。
そして彼から告白を受けたと似非森に伝える夕子。
言い合いになって夕子の気持ちを裏切る言葉を吐いてしまう似非森。
その夜…似非森は夕子に謝ろうと彼女の家に向かっていく。
94話ネタバレ
夕子の自宅を訪ねるが彼女の姿はなかった。
夕子ママが経営するスナックへ向かう。二階の明かりが点いていたので夕子はここにいると。
閉店まで待つ似非森。
店から出てきたのは夕子ママだけ。二階の明かりは点いたまま。
夕子を外から呼ぼうとすると部屋の明かりが消える。
その後も待つ似非森。
二階の明かりが点いたと同時にスナックの裏口から見知らぬ中年の男性。
そして二階を見ると窓を開ける夕子の姿。似非森に気付いた夕子は笑顔を見せる。しかし、何故彼女がここで笑顔を見せれるのか理解できなかった似非森。
夕子が怖くなってその場から逃げ去ってしまう。
95話ネタバレ
一体あの部屋で何が行われていたのか…わかってはいたが考えたくなかった似非森。
そんな日から一週間。
似非森は学校も休む。篠岡がプリントなど持ってきてくれる日があった。
夕子の様子を聞くが…彼女は普段通りだと。
翌日、学校へ登校する似非森。夕子と目が合うも彼は無視。放課後に夕子と似非森を帰り道で待ち伏せしていた。
『なにしてたの…あそこで』少年のアビス(10巻)
正直に答える夕子。
ショックだった似非森。警察に言って事情を話そうと訴える。
『今あたしに言ってくれるのは…そんな言葉?』少年のアビス(10巻)
似非森も思いの丈を爆発。
もう全て手遅れだと告げる似非森。
96話ネタバレ
夕子の異変の兆候はあったのに気づけなかった自分を悔いる似非森。同時に「手遅れ」といった言葉に反応する夕子。
喪失感に襲われる似非森はその場で号泣。
夕子の事がわからなくなっていく。さらに借金を返すまで身体を売るのか尋ねると…。
平然とした表情の夕子。
察した似非森は夕子と縁を切る事を誓う。
再び学校へ行くことをやめた似非森。自宅に不良グループが訪れる。二度と夕子には近づくなと暴力を受ける似非森。
その一件で吹っ切れた似非森。
翌日から学校へ登校。そして篠岡から夕子が雨竜と交際している事を知る。
放課後の帰り道。
雨竜が似非森を待ち伏せ。後輩がやらかした事を謝罪。同時に夕子を守る意思を伝える雨竜であった。
『雨竜…大丈夫なん?』少年のアビス(10巻)
以前、彼にかけられた言葉をそっくりそのまま返す似非森。必ず守ると告げる雨竜だったが…似非森は手遅れで何もかもが無理だと思っていた。
97話ネタバレ
クリスマスシーズンへ。
似非森は篠岡と共にクリスマスイブを過ごす事へ。
彼女の家庭には彼女なりの苦悩がある事を知る。そして彼女の好意を感じ取る似非森。彼女の好意にすがろうとする似非森。
そんな時、商店街の方が騒がしくなっていた。
篠岡と一緒に現場へ向かうと炎上していた夕子ママのスナック。
98話ネタバレ
燃えていたのは二階の部屋。
夕子の安否がきになる似非森。彼女が生きていて欲しい…そう思うと店の前に夕子の姿。
彼女に近づくと燃える瓦礫が落ちてきて二人の間へ。
夕子の側に近づけさせないと篠岡が似非森を制止させようとする。そしてスナックから雨竜が現れる。
彼が火をつけたと直感でわかる似非森。
この町で夕子と一緒にいる為の険しさを知る事になる似非森。そして最後…自分達は本当の破滅へと歩みだす事を語ろうとする似非森。ここで第10巻は終了。
少年のアビス【10巻】感想
第10巻は若かりし似非森と夕子の関係性が遂に具体的に描かれていく事へ。
昔から人を深淵に誘い込む令司の母親である夕子。
そんな彼女の血を引いている令司。彼もまた関わった人間を深淵に誘っていく。
本当に陰鬱な漫画ですがどんどん引き込まれてしまうヒューマンドラマが本当に魅力!
キーマンであるナギが今後どんなアクションを見せていくのかも大きな見所。この作品はストーリーも面白いし…キャラクターの内面なども具体的に深掘りして描かれて心を抉ってきます。
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