いろいろと話に動きのある『スマイリー』、3巻である。
スマイリー【3巻】あらすじ
まず一番大きな点として。例の、行方知れずになっていた鴨目友司の妻の恵であるが、やっと消息が分かる。
いや、消息というのも違うかな。結局、まあ予測通りというか、教団の深いところに入り込んでいるようだ。それも潜入しているとかそういうことではなく、純粋な信者として。もしかしたら本人自身が幹部にまでなっているのかもしれない。そんな感じ。
次に、大きな流れであるが、心笑会に対抗して警察が動く、という展開になっている。それについて詳しいことは先で語っていくとしよう。
作品名 | スマイリー |
---|---|
作者 | 服部未定 |
ジャンル | 青年漫画 |
内容 | ホラー / サスペンス / ミステリー / 宗教 |
出版社 | 日本文芸社 |
価格 | 792円(税込) |
巻数 | 6巻まで配信中 |
お得に読むならコミックシーモア
2巻はこちら
スマイリー【3巻】ネタバレ
まず心笑会について基本的なおさらいをしておこう。表向きの教義は「笑顔を大切にしましょう、笑顔は幸福の象徴」とかそういったような感じのそれ。
教団の関係者は政治・司法・マスコミなどなど各所に深く根を張っており、教団に敵対する行動を取る者に圧力をかけたりだとか、やりたい放題。
殺人も辞さない。カルト宗教としての面においても、教団を外圧から守るという動きの中でも。
それから、これは今巻で初めて明らかになるのだが、内部では麻薬を利用しているらしい。教祖が信徒に麻薬を売りつけて儲けているとかいう話ではなく、組織的に、麻薬を悪用して活動しているのである。
要するに、心笑会は真っ黒ブラック極まる反社会的カルト宗教団体である。というわけで、ストーリー展開の話に戻ろう。
まずはマスコミ関係の人からである。
前述のようにマスコミ関係者が心笑会について悪い報道をしたりすると消される(ちなみに当該団体ではこれを『失笑』と呼んでいる)ので、心が折れて筆を折ったりする人がちらほら出ている。友司も「俺はもう諦めた、手を引くことにする」とか言い出し、また教団のイニシエーションを受けている。冷たい川の中でみんなで笑いましょう、みたいなことをやっている。
まあ別に宗教行為としてそんなに珍しいものではないのではあるが風邪ひくぞ。
そこからしばらく、もう一人の重要人物(主人公サイドの)、刑事の動きにスポットライトが当たる展開が続く。ちなみに彼、母親が心笑会の信者だったらしい。父親は違うのだが。心笑会はけっこう古くから存在してるんだな。前にも説明あったかもしれないけど。
さて刑事、心笑会と敵対している人を探し出し、いろいろと捜査中である。一人の人物に関する情報をもらう。この男は心笑会の手先で、自分を脅迫しに来たのだ、と言って。その人物というのが、警官である。
刑事とはそんなに接点はない(面識くらいはあるらしい)のだが、そいつも要するに心笑会の信者なのである。それはいいのだが、その警官にそのへんの動きを命じたのが「知事」だという。知事というのは都道府県に君臨する地方行政の長であるところのその知事である。
だが刑事はその警官を脅し、銃を突きつけ、そのへんの情報を引き出す。警官はしょせん下っ端なので割と簡単にいろんなことをうたった。
ところが、知事に直撃しに行く前に、知事のほうから連絡がきた。会いに来いという。しょせんこちらは一刑事なので行かないわけにもいかず、行ったのだが、話は要領を得ない。「この件からは手を引け」みたいなことは言われるがそんなことを言うためだけにわざわざ知事がひとを呼びつけたりはしないだろう。
と思ったら、刑事のトランクから例の警官の死体が出てきた。額を撃ち抜かれていて、凶器は刑事の銃であるという(どうやって?いつの間に?)
ところが、このへんの動きはすべて警察側のおとり捜査であった。刑事は一人で行動していたわけではなく、上司がバックアップしてたので、逆に心笑会を罠にかけたのである。
反撃開始!というところで、次巻に続く。ああ、そうだ友司も刑事に協力して潜入捜査をしていたらしいよ。
スマイリー【3巻】感想
カルト宗教の恐ろしさばかりがクローズアップされていたがようやく正気側の反撃が始まるらしい。これからどうなることやら。
ちなみにとりあえず5巻までは一気に続けて紹介していくので、お楽しみに。
お得に読むならコミックシーモア
NEXT(次へ)