新興宗教サスペンス漫画(なお新興宗教は全く架空のもの)、『スマイリー』第2巻をご紹介する。
スマイリー【2巻】あらすじ
引き続き、友司が心笑会の調査を進めていく、というのが大きな流れである。ただその前に、友司の過去についての回想篇などが少し差し挟まれている。
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スマイリー【2巻】ネタバレ
- 友司は元記者で、取材手法のため身内に嫌われる。
- 娘は交通事故死、背後に隠された事情の可能性。
- 妻と関係悪化、失踪。妻の友・鈴村は心笑会の被害者関連。
- 鈴村が恵を心笑会に誘導、恵は真面目な信徒。
- 友司の過去の上司、心笑会関連記事で殺される。
- 心笑会調査者が消える事象あり。
- 心笑会は大きな邪悪な組織、詳細は次巻へ。
1巻ではさえないフリーライターに落ちぶれていた友司だが、もともとはバリバリの週刊誌記者だったらしい。ただ、悪徳というか、ネタを稼ぐためならどんな汚い手でも使う、というやり口で、身内にすら嫌われていた。
家族はいたわけだが、あまり大事にしてはおらず、仕事ひとすじだった。ちなみに娘の悲劇的な最後というのは、交通事故死である。友司の見ている真ん前で、車にはねられた。運転していた「犯人」は捕まっている。なにしろサスペンス漫画だからその背後に何らかの事情があったりする可能性はゼロではないかと思うが、表面的には分かり切った交通事故死だ。
その後、妻と友司は関係が悪化し、妻は失踪したわけだが、実は娘の友達と妻の友達(そっちも親子)というのがいて、その妻の友達というのが鈴村である。
鈴村は「自分の過去」を打ち明け、友司に仲間になるようにと誘う。つまり、鈴村は新興宗教団体に信仰のために入ったわけではなく、彼女は心笑会に殺された(と少なくとも鈴村は信じている)殺人事件の被害者の妻で、そのかたき討ちをもくろんで偽装入信しているらしいのだ。本人が説明していることを素直に信じるならば、だが。
まあともかく、恵についても教えてくれる。恵を心笑会に誘ったのは鈴村なのだが、恵本人は「娘を失って傷心のところで真面目に入信した」信徒であるらしく、心笑会の教義をまじめに受けとっていてもう鈴村が脱会を奨めても言うことを聞かなかったという。
さてところで、友司のマスコミ時代の仕事で、心笑会がらみのものがある。いや、あった、と言うべきか。当時の上司だった人間が心笑会についての記事を書こうとして、口封じのために殺されたらしいのである。
その記事を書いたのは誰なのか?殺されなきゃならないほどの特ダネとはどういうものだったのか?友司はそれを調べ始めるが、真相は少なくとも2巻の時点では明らかではない。ただ、心笑会について調べている人間が次々に姿を消している、というのは例の刑事のセリフなどから見ても明らかであるようだ。
ともかく、心笑会は友司の想像以上に巨大で邪悪な組織であるらしい、ということが匂わされはするのだが、なんか具体的なことはあまり説明がないまま、次巻に続く、となる。
スマイリー【2巻】感想
既にご覧頂いていると思うのだが、一巻二巻と実にバチ当たりな表紙である。
説明するまでもないが一巻は仏教、二巻はキリスト教をモチーフにしているわけである。作中で仏教やキリスト教についての言及は別にないので、単なるモチーフに過ぎないといえば過ぎないんだけど、たちが悪いことこの上もないといえばない。なお、表紙の説明くらいしてもかまわないと思うから続けると、3巻以降の表紙もだいたいこういうノリで続いている。まあ、1巻2巻ほどのインパクトはもうないけれど。
この作品はとにかく、「宗教なんてものはグロテスクで不気味だ」という思想が前面に立って作られているらしい。
作中に出てくるのは架空の新興宗教だが、その宗教の描き方自体、具体的に「こういう架空の新興宗教を創像してみました」という感じではなく、「ね、宗教ってこんな感じで不気味でしょ」っていう感じになっているのである。1巻2巻の表紙を見れば、そういう発想であるというのはまあなんとなく分かっていただけるところであろう。
というわけで、2巻までご紹介した。この先についてはどうなるか分からないが、まあ、縁があったらまたそのときに。
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