カルト宗教をめぐるクライムサスペンス『スマイリー』、6巻をご紹介する。
スマイリー【6巻】あらすじ
今回は主人公の友司の出番はほとんどなく、教団サイドの描写もあまりなく、おおむね刑事たちの動きにスポットライトが当たった状況で物語が進んでいく。
関係者を次々に締め上げていき、いろんな事実が明らかになる。そんな感じである。
作品名 | スマイリー |
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作者 | 服部未定 |
ジャンル | 青年漫画 |
内容 | ホラー / サスペンス / ミステリー / 宗教 |
出版社 | 日本文芸社 |
価格 | 792円(税込) |
巻数 | 7巻まで配信中 |
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スマイリー【6巻】ネタバレ
6巻のざっくりとしたストーリー内容をご紹介!(※ネタバレを含みますので注意)
前巻の紹介では書かなかったが、前巻の最後で教団の暗殺者が鈴村由香という女性に「あなたは光に選ばれたのだ、お世継ぎの母体として」と言われるシーンがあった。それはどういうことだ、と鈴村が詰め寄るところから始まる。
いろいろ念のいった締め上げをするのだが、細かいところはおいておいて、結局語られた事実は以下のようなものである。
鈴村には幼い息子がいる。夫もいるので、その夫との間の子だと当たり前に思っていたのだが実は違う。教団にはみんなで輪になって眠る儀式というのがあるのだが、その際に陰部に精子を注入されて(厳密にいえば性交渉とは違うが、本質的には同じことだよな)、妊娠させられていたのである。ほかならぬ、笑光の子を。
笑光は体質的に子供を作りにくい体の持ち主だとかで、被害にあっている女性は大勢いた。鈴村以外にも妊娠に至った女性はいたらしく、流産した人もいて、その人が被害者の会を立ち上げたりもしていたんだそうだ。もう消滅しているけど。
さて、鈴村が一連の事実を知ったのは暗殺者の青年がそれを(鈴村本人の前で)語った時点であるのだが、鈴村の夫(故人)は既に知っていたらしい。自分の子ではないのではないかと疑って遺伝子鑑定をして、自分の子ではないという確証を得ていたのだという。
ところで、説明が前後するが、ここまで「刑事たちが」と言ってはいるが、特殊捜査班とかの活動とはちょっと違うらしい。例の暗殺者の青年、当然逮捕して尋問するのかと思ったら違う。教団内部でその青年といい仲だったやつがいて、そいつは刑務所に居るのだが、青年を監禁し、その事実をネタに刑務所にいるやつの方を「脅迫」したのである。
刑務所にいるやつは結局口を割りはしなかったが、自分の「恋人」よりも教団の方を選んで恋人を見捨てたわけで、青年はそれがショックでいろいろ自白したというわけだ。
ところで、刑事はその青年が幹部のひとり「笑明」ではないかと疑っている。名前(本名に明の一文字がある)が一致するからだが、一笑にふされる。自分もいちおうは幹部だがそこまで偉くはない、と。どうもそこは嘘をついているようには見えない。
さて、監禁した青年(まだ監禁したまま。刑事は完全に自分が刑事であることを放棄している)のところに、どうやってかぎつけたものか心笑会の連中が押し掛けてくる。数は強力な力である。結局、その青年はその場に置き去りにして逃げる羽目になった。
さて、といったようなところでこの巻の最後のシーン。いままで何をしていたんだったか、主人公がついに笑光と対面(再会)するシーンである。どういうわけか恵(笑恵)もその場にいて、とうとう言葉を発する。「久しぶりね」だそうである。いちおう、発狂したりしているわけではないようだ。というわけで次巻へ。
スマイリー【6巻】感想
ようやく恵が出るべくして出てきた。ほんとに引っ張ったな。もう次の巻は出ているし明らかになっていることなんでしょうけどそれで、なんで幹部になってるの?何があったの?「笑光といい仲になっている」というありきたりな予測も、今巻で明らかになった一連の事実からしてなんとなく腑に落ちないし。
ところで、鈴村の息子(つまり笑光の子)は前から普通に作中に登場している。常に能面のような笑顔を顔に張り付けた不気味なガキンチョである。こいつもキーパーソンなんだろうが、ただの子どもだからなあ。何かできるのかなあ。といったようなところで、紹介終わり。
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