漫画「ロッタレイン」2巻のネタバレ感想!30歳のおっさんと13歳少女…恋の行方は!?

ロッタレイン(2)

この『ロッタレイン』というタイトルであるが、a lot of a rain、つまり「土砂降りの雨」という意味であるらしい。そういえば、要所要所に雨のシーンが差し挟まれているような気はする。

漫画「ロッタレイン」2巻のあらすじ

ストーリーだけを言うならそんなに大きな動きのある巻ではない。

最愛の女性(※ちなみに内縁関係であり籍は入れていない)であった美子を喪った一の父は廃人同然の状態に陥り、仕事を欠勤したりだとか、かなり深刻な状態に陥っている。認知症の始まりではないかという気がしたりもするが、そういう雰囲気は今のところはない。

一はといえば、1巻時点で知り合っていた近所のコンビニ店員、小出蛍子という女性と淡い交際を始め、蛍子の紹介でその親戚がやっている小さな会社に就職することになる。そもそも新潟(ちなみに長岡だったらしい)に身を置くつもりでここに来たわけではないのだが、色々あって、ここに永住する決意をなんとなく固めつつある。

それはまあいいとして、問題は一と初穂の関係であるのだが——。

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ロッタレイン

漫画「ロッタレイン」2巻のネタバレ

ロッタレイン(2)

冒頭、一は夢を見ている。ごく簡単に言ってしまえば初穂と恋人同士になりイチャイチャしているというそれだけの夢である。

そのあと、初穂との夢を見るシーンがもう一回ある。こちらは、一緒に海にいる、という内容。

問題は、「君と一緒にいる夢を見たよ」などということを、一は初穂自身に直接話してしまう、ということであるわけだが。

さて、2巻で重要な立ち回りを演じるのは、1巻で初穂の唇を奪ったクラスメイトの少年である。

なんか元々幼馴染か何かであるような口ぶりだが、初穂にははっきりとフラれてしまう。それで片付けばいいのだが、どうもこれが穏やかでない。初穂に対していじめのような仕打ちをしてきたり、かと思えば、執念深くねちっこく、初穂のあとをつけ回したりするようになるのである。ストーカー化まっしぐら、という感じだ。

結局、また一とど突き合いになり、「もう初穂に手を出すな」という口約束をしているが、どうも守りそうもない感じである。また何かやらかしそうだ。

ちなみに一はもう完全に初穂への恋愛感情を自覚しているようであるが、それは色々とまずい、ということも自覚している。本人は、兄妹なのだから、とか言っている。兄妹であること(というか血縁はないわけだが)以上に、年齢が13歳である(一はといえば30歳である)というのがまずいんじゃないかという気もするが。

で、二人はとうとう、ある夜の日に、唇を合わせる寸前までいく。寸止めに終わるのは、父親が入ってきてその光景を目撃されてしまったからである。父親はただひたすらに困惑している。

漫画「ロッタレイン」2巻の感想

ロッタレイン(2)

1巻の感想のときにも書いた通り、作者自身のインタビューをちょっと読んでいるのだが、そこに「初穂のモチーフはロリータ」だというようなことが書いてあった。ロリータというのは、ウラジミール・ナボコフの伝説的小説『ロリータ』のヒロインのロリータである。13歳だか14歳だか忘れたが、そのくらいの年齢で、主人公ハンバート・ハンバートを誘惑し、最終的には破滅へと追いやる。

だが著者の個人的な感想としては、この作品から連想するのはむしろ『ロリータ』(ちなみにナボコフの原作小説を完読しているので内容は把握している)よりも、『レオン』である。1994年、米仏合作、リュック・ベッソン監督。ジャン・レノ扮する殺し屋のレオンが、ナタリー・ポートマン(当時12歳か13歳)演じる妖少女マチルダに魅了され、舗装された地獄への道を突っ走っていく物語だ。名作映画である。

ハンバートとレオンで何が違うかといえば、悪意の度である。ハンバートはかなりの悪人で、その行為と破滅について同情の余地は少ないのだが、レオンはそうではない。ほとんど巻き込まれる形でマチルダに翻弄され、死へと誘われていく。

一と初穂の関係が最終的に(次巻が最終巻である)どうなるのかは分からないが、どうも、ろくなことになりそうな雰囲気ではない。ともあれ、次へと進もう。

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