- 作品名:ピーチガール(5)
- 作者・著者:上田美和
- 出版社:講談社
- ジャンル:少女コミック
- 掲載誌:別冊フレンド
「ピーチガール」5巻のあらすじ
美形モデルのジゴローに告白されたサエ。このままジゴローと幸せになってまともな女になればいいのだが…そう簡単にはいかなかった。有名な国民的ジゴローに好意持たれている自分に優越感を抱いたサエは、次第に昔のサエに戻りつつあった。
そして、サエ自身の雑誌撮影も上手くいき、いざ雑誌に搭載されると瞬く間に人気者へと変貌を遂げた。
今までサエを避けてきた学校のクラスメイト達も、有名になったサエを囲むようになり、サエのファンクラブまで出来てしまったのだ。これをいいことに、サエはますます加速していき、あっという間に昔の小悪魔サエに戻ったのだ。いや、昔以上にバージョンアップした。
そして、サエはもう一度トージに告白する。だが即断られ撃沈する。同時にプライドをズタズタにされた。
サエは、モモにジゴローとの事を自慢するが、全く反応を示さないモモに腹が立つ。自分の事をもっと羨ましがって欲しかったのだ。挙句の果てに、トージとのラブラブっぷりを見せつけられたサエは、モモにジェラシーを抱き、また新たな恐ろしい作戦を企てることになる。
サエは、ジゴローにモモが悪い女だと吹き込む。サエのことが好きなジゴローは、疑いもなくその話を信じ込む。
そして、ジゴローを使って作戦を決行するのであった…。
トージは、モモの誕生日を二人きりで祝おうと準備をしていた。そして誕生時当日、トージの家にモモが訪れ、幸せいっぱいの誕生日の夜を過ごしていたのだが、そこに一本の電話が…
小悪魔サエが進化して帰ってきた…
あの一連の出来事で反省したかのように思えていたサエだったが、ジゴローからの告白で一瞬にして復活を果たした。
その瞬間、悪魔が目覚めたかのようなホラー感が凄かった。
このまま静かに姿を消すはずはないと思っていたけれど、まさかこんなに早くその時が訪れるとは想像もしていなかっただけに、この先の展開が恐ろしくなった。
この5巻では、人としてやってはいけない事をサエは実行する。まあ、今までの出来事も、決してやっていいことではないが…。
前よりも更に恐ろしくなるサエの陰謀、それに巻き込まれていくモモとトージ、そしてジゴロー…。果たして、無事に抜け出すことは出来るのでしょうか。
良い人が裏目に出るモモの行動
サエがどんな人間か、一番身をもって知っているモモ。じゃあ何で手を差し出すの!?っと怒りたくなる。
あそこで手を差し伸べていなかったら、サエの事を放っとおいていれば、こんな事に巻き込まれずに済んだのに…。
そこがモモの良いところだという事は分かっているけれど、本当に良い人で損をしているのは事実だ。
今回は出番が少ないカイリ
ピーチガール5巻ではほとんど登場してこなかったカイリだが、相変わらず女子たちにモテモテなのは健在だ。
そして、今でもモモの事を心配していることも事実だ。この先、カイリがまた表舞台に登場することはあるのだろうか。
個人的には、モモとカイリがハッピーエンドを迎えて欲しいが…(笑)