なんだかすごいことになってるぞ?『おかえりアリス』6巻である。
おかえりアリス【6巻】あらすじ
結衣は洋平をもてあそぶような態度を取り続けるのだが、やりすぎてしまって洋平に呆れられ、愛想をつかされる。二人とも心に傷を負う。
で、洋平は一線を越えた。自分で自分を去勢しようとして、さすがに失敗に終わったが、重傷を負って入院してしまったのである。
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おかえりアリス【6巻】ネタバレ
洋平がデートで待ち合わせているところに、たまたま慧と蓮が現れる。ただの偶然だと思うが、そこに結衣も現れて、二人が見ている前で性的なスキンシップを始める。ほぼBである。で、「出したいでしょ?」「出したい……!」とか言い出し、「ほら見て、男の子って馬鹿でしょ」などと言い出す。
慧もこの様子を見せつけられてかなりダメージを負う。何故って、洋平がおかしくなっているのもそうだが結衣がこんな真似をしているのもそもそも明らかに自分に対するあてつけであるわけで。自分のせいで二人が傷つき、おかしくなっている。そう思っているし、客観的に見ても事実そうであろう。
さて、デートである。洋平と結衣はベッドインするわけであるが、射精するだけ射精したあと、「次は生でやろう」とか言い出す結衣に対して洋平は拒絶の態度を突き付ける。一発出して落ち着いたせいでもあろうが、結衣の態度は明らかに恋人に対するそれではないのであり、それを洋平も理解しているのである。「何に怒ってるの」「こんなのおかしいよ」「こんなセックスならもうしたくない」とか言って出て行ってしまった。難儀なことである。
さて、蓮は慧に打ち明け話をされ、一通りこいつら三人の人間関係がどうなっているか理解はした模様(なお、この二人はやはり一線は超えていない模様)。
で、蓮が洋平を呼び出して話をする。「この性欲の沼からもう出たい」という洋平に対して「じゃあ出なよ」などと言う。いや、具体的にどうすればいいって言うんだよ。で、洋平はその場からかけ去り、自宅に戻り、狂乱状態のままカッターナイフを取りだして、自分の性器を斬り落とそうとした。途中でナイフは取り落とすが、かなり深く切ってしまったらしく家族に気付かれ、救急車を呼ばれた。
翌日、洋平が入院した、という話が学校経由で伝わる。まだ朝だが、慧も結衣も学校を飛び出して病院に向かおうとする。するが、そもそもどこの病院なのかを知らない。電話したら母親が出て、場所は教えるけど放課後に来いと言う。
遅れて事情を知った蓮も交えて三人でお見舞い。洋平は言う。自分で全部壊そうとしたんだ、と。三人が知ってるのはどうやら自殺未遂をしようとしたということだけで、実際には自殺未遂をしたのではなく性器を斬り落とそうとしたのであって、そのことがこのときはじめて共通認識になる。
三人ともえらいショックを受けるわけだが、洋平は言う。男とか女とかもう嫌だ、と。「じゃあ一緒に出よう」と慧が言って、二人は衆人環視の中で唇を合わせる。本巻はこれで終わり。
おかえりアリス【6巻】感想
いやはや。もう、なんていうかなんて言ったらいいのか分からない。ストーリーライン自体は、そんなに複雑怪奇なことをやっているわけではない。何が起こってるのか、誰が何を考えているのか、わりと分かりやすい物語である。
しかし、何をどうしたらこんな話を思いつくのだろうか、ということになるとほんとうに分からないし、すごいストーリーラインである。そして、これからこの物語はどこに着地するんだ?ということも、まるっきりぜんぜんわからない。
とりあえず、確かなこととしては7巻は出る。2023年10月刊行予定、となっている。目の離せない物語であるから、確実にチェックはするであろう。では、またそのときに。
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✅おかえりアリス【7巻ネタバレ】最終回…そして結末へ…あとがきにも注目ポイント有り!