漫画「遺書、公開」結末を迎える完結巻となる第9巻の見所や感想をお届けしていきます!
最初に読んだ感想として人間の気持ちや感情って難しいといった事である。
恐らく共感出来る人、出来ない人と大きく分かれていくのではないだろうか。今回で遺書を書いた人物。その思惑。そして姫山椿といった少女の自殺の真相など全てが明かされていく。
序列を作った本当の意図も。
意外な人物が滅茶苦茶に闇深い部分が出てきたりと目まぐるしい展開が繰り広げられていく。クラスの闇。個々の闇。その全てが繋がっていきます!
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遺書、公開【9巻】ネタバレ
44話ネタバレ
絹掛が姫山のブログの存在を暴露していく。しかし、絹掛が追求される。
何故、誰も知らない情報を絹掛が知っているのかと。
『偶然見つけてしまったんです…』
姫山が死んだ事を聞いてショックで色々と彼女について検索していると偶然グログを見つけてしまったと説明していく絹掛。
ブログのアイコンも姫山が持っているクマのぬいぐるみだったのでブログ主は本人で間違いないといった判断に至っていた。
ブログの存在はあったとして遺書は姫山以外でも書けるものなのか追求が入っていく。
『私宛の遺書が…その日記とほぼ同じ文面だったんです』
姫山とは色々と沢山の話をしたが遺書にはブログと同じ情報しか書かれていないと。自分が学校に来ていないのでブログを参考に書くしかないのだと推測していた絹掛。
クラスの雰囲気は次第に絹掛と池永の言葉に信憑性が高まっていく。同時にクラスメイトの中に姫山のフリをして遺書を書いた人間がいる事に繋がっていく。
そして遺書は全て公開済みになった。
そんな中、三宅が絹掛に問う。ブログの中に自分が序列を送った事をどうやって突き止めたのか書いてあったのかと。
『書いてません』
ブログには序列を誰が送ったのか記載などなかった。逆に姫山は序列を送った人間を気にしていた文面があったと語っていく。
そこで絹掛が思い出す。
姫山の日記には一位になって気持ちが知りたいと書かれていた。そして日記のコメント欄にあるコメントが入っていたと。
『じゃあ一位にしてあげる』
山根は以前に姫山が言いかけていた言葉の先が何なのか…わかりだしていく。
そしてクラスメイトはある人物へ注目が集まっていく。それは序列を送ったのは三宅だが…序列を作ったのは廿日市であった。彼女へ視線が注がれていく。
45話ネタバレ
廿日市への追求が始まる。
実は故意に姫山を一位にして序列を作ったのではないかと。
『最初から全部仕組んだことなんじゃないのか?』
池永が別の視点から序列ランキングが拡散された経緯を推測するが…廿日市が遮る。
そして彼女が認めていく。
自分がわざと姫山椿を序列一位に仕立て上げたと。さらに全ての遺書も自分が書いた事を暴露していく。
『最初からぜんぶちゃんと説明してくれ!』
池永が珍しく感情を露わにしていく。一呼吸置いて語りだす廿日市。
姫山とは一年の時にブログを通じて出会った事が明かされる。そして彼女が自分の父親に強い憧れがある事を知っていく。
姫山にとって「一位の人」とは父親の事であった。日記の中でも異常に一位への執着が強かった事を知った廿日市は自分が彼女を一位にしてあげようと強く思った事を明かししていく。
そこで利用したのが序列。
拡散方法などはクラスメイトが推理した通りだと。一方、姫山が序列一位ではなくても自分達は尊敬や憧れを持って接する事が出来たと反論が入っていく。
『なりませんよ』
逆に姫山を序列一位だからと持ち上げているのはこのクラスだけである事を告げる廿日市。
『他のクラスの人はそう思ってます…なんで姫山さんが一位なの?』
廿日市が深く切り込んでいく。
姫山の何が一位なのかと。勉強、部活、芸術も抜き出ている部分は特になかった。彼女が全てがそれなりに出来る程度で天才でも何でもないと。
そして姫山の一位は序列とクラスメイトの意志がそうさせたんだと言い切っていく。
46話ネタバレ
自分がしたのはあくまで序列を作って三宅を利用して拡散させた事までだと告げる廿日市。
最初は序列が姫山を自殺に追い込んでしまったと心の中で焦っていた廿日市。そんな時に周囲を見渡すと誰一人自分が悪いなんて思っていない事に気づいていく。
それが許せなくて姫山の気持ちを代弁して遺書を書くことを決意したと明かす。
そして遺書を書いた本人なのでわかる廿日市。
沖と先生に関して遺書の内容を上手く誤魔化している事を明かしていく。
そして廿日市はクラスメイトに語りかける。もう一度…何故、姫山椿が死んだのか考えてみようと。
47話ネタバレ
姫山の自殺理由について自分の思っている事を語っていく廿日市。
一位になった事で向けられるクラスメイトの期待や失望、扱いや要求。彼女は一位になっても苦しい気持ちを持っていたので憧れの一位でも苦しいならと自殺を選んだのではないかと推測。
各々が姫山の死に向き合っていく。
帰りのホームルームでは沖や先生が誤魔化しを謝罪して遺書公開の会は終わりを告げていく。
その日の下校時。
『なぁ…一緒に帰らないか』
池永が廿日市に声をかけていく。
48話ネタバレ
公園のベンチに腰をかける二人。
池永の中でまだくすぶっている部分があった。
『廿日市…まだなんか隠してない?』
廿日市の結論では腑に落ちない部分があると告げる池永。彼の真剣な眼差しを見て笑顔で答える廿日市。
『いいよ』
その前に昔話を語る廿日市。実は昔は「一位の子」であった事を明かす。なんでも少し頑張れば他の子より圧倒的に優秀だった廿日市。
しかし、周囲の期待や失望、扱いなどを見て「一位の子」でいる事を辞めた経緯がある事を明かす。それもあって姫山の一位への執着が他人事に思えなかったと。
そして隠している事を明かす。
それは姫山の父親についてだった。池永は過去に姫山から両親は離婚したと聞いたが…。
姫山の父親は自ら命を絶っていた事を聞かされる。
49話ネタバレ
点と点が繋がっっていく池永。
昔から父親を一位の人だと思って憧れていた姫山。
彼女は自分の重圧が父の死を招いたのではないかと。あくまで憶測だと語る廿日市。彼女は一位になって父親の気持ちを知りたかったんだと。
父親の気持ちを理解して自殺の理由を知りたい事が垣根にあったのではないかと推測していた。
さらに廿日市は自分の気持ちを解消する為に姫山の死を利用させてもらった部分もあると黒い部分を見せていく。一位の人の気持ちは回りは誰もわかろうとしないんだと。それを姫山の死を利用して知らしめたかった。
『でも全部…憶測なんだろ』
池永は廿日市を責める事はしなかった。それが意外だった廿日市。もっと感情的になってくるのかと思っていた。
『好きですよね?姫山さんのこと』
全力で否定する池永。
姫山に恋愛感情は一切ない事を伝える。むしろ池永の好きな人は読めばわかるが完全に廿日市なのだ。
取り敢えず月曜日はクラスがどんな空気になるのか心配する池永。その夜…廿日市は池永との話を思い返していく。恐らく彼女は池永の気持ちも察している。
そんな時である。
クラスメイトの携帯へ一斉にメッセージが入っていく。
最終話ネタバレ
月曜日になると話し合いの場が持たれていく。
もう一度みんなでちゃんと考えよう。先入観のない平等なクラスにする努力をしようと。
少しずつ人を想うクラスへ変化しようとしていくが…長くは続かない。序列がなくてもクラスカーストは存在する。結局…裏では失望や期待、悪口などが出始めて大きくは変わる事がないクラスであった。
最後に廿日市の黒い心情が明かされていく。
池永は公園で話した内容をクラスには暴露はしなかった…。彼をお人好しだと思う廿日市。実は姫山を序列一位にする事で彼女が死を選ぶ可能性を最初から想像していたのだ。
姫山に対する許せなかった気持ちも明かしていく。
『私は姫山さんを自殺に追い込んだわけじゃない』
廿日市の心情としては序列一位にして人間観察をしていただけであった。内面がかなりサイコパスな廿日市。
そしてクラスの前に人だかりができていた。教室に入ると黒板に新たな「新序列」なる張り紙があった。これに関して廿日市はまったくのノータッチ。
表面上は驚くが内心では心が踊っていた。
また面白い人間関係の観察が出来るんだと。クラス替えまで後4ヶ月。最後に廿日市の心情が明かされて「遺書、公開」幕を閉じていく。
遺書、公開【9巻】感想
黒幕は最終的に廿日市でOKなのかな…。
序列一位を姫山にしたら彼女がどんな行動に出るのかわかった上で利用して楽しんでいた事になる。人間観察といった体でクラスを拗らせてそれを楽しむのが彼女の真の目的といった所だろうか。
そんな内面サイコパスな廿日市に好意を寄せている池永が不憫である。
一冊に内容が詰まっている漫画なので一度読んだだけで全て理解するのは難しい。それにしても廿日市さんが終盤にかけてどんどん闇深くなっていくのは驚きである。
奥が深く考えさせられる漫画になっているので興味が出た人は是非、チェックをしてみて欲しい。全9巻で人間のダークな部分がドンドン曝け出されていく作品である。
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ネタバレまとめ
✅ 遺書、公開【ネタバレまとめ】最新巻から結末・最終回まで公開中!
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