漫画「遺書、公開」第8巻をご紹介していく。
今回で姫山の死に関する新たなベールが脱がされていく。彼女は序列1位の重圧ではなく…他の何かの理由で死んだ事が明かされていく。
さらに池永と姫山の関係性も意外な事実が発覚していく。
今までの前提をひっくり返す驚愕の展開に入っていく「遺書、公開」注目の内容。そして遂に最終局面に入っていきます!
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遺書、公開【8巻】ネタバレ
39話ネタバレ
遺書公開の残り4人になっていく。
クラスの中で遺書は公開される事が前提で作られているのではないかとざわついていく。それなら最初に遺書を公開し合っていこうと発した人間が怪しいのでは…。そんな疑念がクラスに蔓延していく。
遺書を公開しようといったのは由梨といった女子。彼女が何か知っているのではないかと疑いの目が向けられていく。
『いや…私はただそうした方がいいと思ったから言っただけで…』
千蔭が由梨をフォローする。恐らくは遺書で上手く操られていただけだと。同時に千蔭は発表しなくても由梨の遺書の中身がだいたいわかると言って遺書にかかれている内容を当てていく。
まさに図星だったような表情をしていく由梨。
取り敢えず由梨の遺書の内容は後回し。時間もあったのでもう一人だけ遺書公開へ。絹掛はいないので残りは池永と桃ヶ屋(ももがや)のどちらか。
すると桃ヶ屋は自分が発表すると挙手。
彼の遺書内容が発表されると裏背景を千蔭が説明していく。周囲に無関心である桃ヶ屋。姫山はそんな彼を素敵だと思っていたのではないかと。
一方、横山といった男子生徒は納得していなかった。結論ありきで話を終わらせる風潮が納得いっていなかった。
『誰が遺書を置いたのかってことに関してまだ何もわかってない…それがわかってそいつから話聞くまでは…決めつけんなよ』
場面転換。絹掛へ。
学校へ向かう途中、公園に立ち寄って姫山との思い出を振り返っていく絹掛。
学校を休みがちだった絹掛に対して唯一、寄り添っていたのが姫山であった。彼女と過ごした時間を思い返しつつ…遺書を手にとって思う。
『姫山さん…私…どうしたら…』
第39話は終了。
40話ネタバレ
池永の様子が変だったので廿日市が声をかける。何やら含みのある表情をしつつ…ただ疲れているだけだと。名取も近づいてきて池永の遺書の内容について探りを入れる。
『ぶっちゃけ…何かありそうな内容なの?』
はぐらかす池永。絹掛は来ると思うか尋ねる廿日市。
『難しいかもな…』
ボソッと呟く池永であった。そして放課後へ。遂に池永が発表する順番。しかし、その間際に山根が切り出していく。
『姫山さんのことで話しておきたいことがあるんだけど…』
自分の遺書公開の時に言い出しづらかった事があると。捉え方次第では遺書の聞こえ方にも影響があると思って留めておいた事を告げていく。
『山根くんは自由でいいよね…あの言葉には続きがある』
山根は姫山に自由ではないのかと聞き返していた。その時の返答を皆に伝える。
『自由じゃないけど…それすら嬉しいの』
理解が出来なかった山根。その時に姫山は自分にとって1位の人がいると。自分はその人になりたかったと言葉にしていた。そして序列1位にいる自分が幸せだとも言葉にしていた。
『そんな話…なんで今まで黙ってた?』
黙っていた山根に怒りを向ける横山。それを踏まえて沖といった男子生徒が考察。姫山の死は序列1位の重圧ではなく「何か別の理由」があったのではないかと。
さらに山根が続ける。同じ時に姫山から伝えられた意味深な言葉。
『ねぇ…山根くんじゃないよね?』
何を言っているのか山根もわからなかった。当時、真意を探ろうと意味を聞き返すが…。
『ごめん気にしないで…全然たいしたことじゃないから』
そう伝えられてそれ以上、踏み込むことは出来なかった…ここで第40話は終了。
41話ネタバレ
突如、山根が切り出した姫山の意味深過ぎる発言に混乱していくクラスメイト。裏の意図を導き出そうとざわつくクラス。そんな時である。
教室の扉の前に絹掛の姿を捉えていくクラスメイト。
同時に最も驚いた表情をしていく池永。先生が絹掛を中へ入れる。彼女が来た事で公開されるべき遺書は池永と絹掛のもので2通となっていく。
『やっぱりあなたが池永くんですよね?』
『どうしてこんなもの…書いたんですか?』
クラスメイトが騒然とする発言をしていく絹掛。しかし、池永は否定。遺書は書いたのは自分でないと。千蔭が尋ねる。池永が遺書を書いた根拠でもあるのかと。
『見たんです…姫山さんのお葬式の日に…』
遺書の並んだ教室から池永が出てくる所を目撃していた絹掛。だからこそ、遺書は池永が書いたものだと思っている絹掛であった。そして重い口を開く池永。
彼は皆の机に遺書を置いた事を認める。
『姫山に頼まれて…』
しっかりと説明して欲しいと伝えられる池永。席を立ち、遺書公開しながら説明するのが一番早いと言って壇上へ。
『柊ちゃんへ…今までずっとありがとう…』
遺書を読み終えて…クラスメイトが一番に思ったこと…。姫山と池永はどういった関係なのかであった。
過去の回想へ。
二人の関係は小学生時代に遡っていく。ここで第41話は終了。
42話ネタバレ
姫山と池永の出会いは小学3年生。所謂、鉄オタであった池永。そして姫山も電車が大好きだった。電車繋がりで出会いを果たして以降は親交を深めていた二人。
「つばきちゃん」「柊ちゃん」と呼び合う仲であった。
二人で色々な電車を見て回った小学生時代。しかし、小学4年生の冬になって池永の前に彼女は姿を現さなくなった。そして中学で再会。彼女の「名字」が変わっていることを知る池永。
『色々あって…ごめんね…しゅうちゃん…あの日いつもの場所に行けなくて』
そしてちゃん付けで呼び合うと周囲に何か言われるので二人は他人行儀で名字で呼び合う事にしていく。
その後、2年生になって序列も発表。
クラスの1位の姫山に頼めば何とかなる的な空気に違和感を大きく感じていた。
そして彼女のちょっとした異変にも何となく勘付いていた池永。一度、突っ込んだ質問をしようとしたが…彼は言葉にする事が出来なかった。
『俺があの時…つばきちゃん…ちゃんと名前で呼べてたら』
もしかしたら結果は変わっていたかもしれない。池永はずっと後悔をしていた。ここで第42話は終了。
43話ネタバレ
姫山が死んだ後、池永の自宅には郵便で遺書が送られてきていた。その中で遺書を配って欲しいといった記載があったので彼は姫山のお願いを遂行する事へ。
遺書を机に置いた背景を語った池永。
なんで黙っていたのか追求されていく池永。自分がいきなり幼馴染で遺書を預かっていたなんて言っても誰も信じないと思ったからであった。
『あとは山根の話の説明さえつけば結論出るんじゃない?』
同時に最後の遺書を持つ絹掛に視線が集まる。しかし、彼女は皆が予想だにしない事を言葉にする。
『遺書は姫山さんが書いたんじゃないと思います』
それに関して池永も同じ意見であった。理由がしっかりとあった。
『姫山は俺のことを柊ちゃんとは書かないから』
姫山が池永を呼ぶ時の「しゅうちゃん」は「周ちゃん」だったのだ。これは池永の好きな線路から由来していた。彼女は絶対にこうは書かないと断言する池永。
では何故、遺書は姫山が書いたものではないのに…配ろうと思ったのかさらに追求されていく池永。
『誰が…何のために…姫山の名前と死を利用してこんなことしてるのか…必ず暴いてやろうと思った』
その為に指示通りに動いてみる事を決意していた池永。
『結局、誰かわかったのか?』
委員長の沖が尋ねる。首を横にふる池永。同時にクラスに疑念。姫山じゃないのにこんな遺書の内容を書けるのか…姫山しか知り得ない情報もふんだんにあったのだからと。
『それだったら私…わかるかもしれなくて…』
絹掛が発していく。
そして彼女は学校に来ていないが各生徒と姫山の関係性などを言い当てていく。驚くクラスメイト達。その理由を明かす絹掛。
『全部書いてあるんです…ネット上の姫山さんの日記に…』
姫山はブログをやっており、各クラスメイトの性格、人間関係など日記に書いてあると暴露していく。そして…それを読めばクラスメイトを知っていれば遺書を書くことは出来ると打ち明けていく。
ここで第43話は終了。
遺書、公開【8巻】感想
姫山椿は序列1位の重圧によって死んだのではないことが判明していく。つまり彼女を死に追いやった人物がいるのか…それとも…また別の理由があるのか…。
遺書は姫山ではないとして一体誰が何の為に遺書を作成して配らせたのか…。
謎が謎を呼ぶ大展開。そして次巻の第9巻で遂に最終巻となっている。次回予告では「衝撃の闇が明かされる」といった記載がある。発売は2022年の冬と1年以上先であるが…(笑)
早く結末が知りたい。取り敢えず1年間待ちます!
一人のクラスメイトが自殺。遺書が配られた事で始まる学園ミステリー。死んだ女子生徒・姫山椿の死の真相に迫っていく物語となっています。
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ネタバレまとめ
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