詩のバトル&ボクシング!榎屋克優の「ミツコの詩」あらすじ・ネタバレ感想

ミツコの詩

日々ロック」を描いた榎屋克優先生の新作「ミツコの詩」。普段はまったく目、耳を傾けることのない「詩」をテーマにした漫画だ。しかし、この漫画の熱量は凄まじい。

電子版「ミツコの詩」はBookLive!にて2017年5月19日に発売。インパクトのあるカバーに惹かれて購入したが買って良かったと思えた漫画だった。物語の主人公である「君早光子(きみはやみつこ)」の一言、一言がいちいち格好良い。

詩に興味がなくても興味が湧いてくる。
あと漫画上の詩はラップバトルのような感じ。パンチラインの応酬というかパワーワードの宝庫と言うのか…ラップが好きな人はこの漫画を好きになれるんではないだろうか。


ミツコの詩

BookLive!ならミツコの詩、一番の見所である第1話が試し読み可能。下記ボタンでBookLive!に移動後「ミツコの詩」で検索すると絞り込んでくれる。1話を読むだけで漫画の面白さが伝わってくるので気になった方はぜひ試し読みして欲しい。


榎屋克優の漫画「ミツコの詩」あらすじ

ミツコの詩

女子高生詩人は今日も「紙以外」の何かに書いている。校長の車に、トイレの壁に、教室の床に。元詩人の国語教師は今日も苛立っている。詩を履き違えた、その女子高生詩人に。だから二人は詠い続ける。互いの魂が正しいことを証明するために―――!!『日々ロック』の榎屋克優が描く、圧倒的熱量迸る女子高校生×詩の朗読バトル!!!

ミツコの詩:第1巻では1話〜8話までが収録されている。全編を通して胸が熱くなる漫画。主要人物は女子高生:君早光子(以下、ミツコ)とミツコの通う高校の国語教師&元詩人:吹抜保だ。この二人が詩をテーマに口論したりバトルをする。特にミツコの一挙一動や投げかける言葉は食い入るように注目してしまう。

榎屋克優の漫画「ミツコの詩」ネタバレ

第1話:詩人は今日も棺桶の中

国語教師である吹抜は高校の図書室に自分の書いた書籍を置いておくが一向に借りられることがない。落ち込みながら教室に戻ると黒板一杯に詩を書きなぐる一人の女子高生がいた。それがミツコだ。とにかくミツコは校内のあらゆる場所に詩を書き殴る。女子トイレの壁。校長の乗っているベンツ(自動車)などにだ。

第1話からミツコはパワーワードを放り込んできてくれる。

「読まれなきゃ詩なんてただのゴミ」
「興味の無い世間に自分の詩をぶつけてる、泣きごと言ってるヒマ無い」
「捨てるぐらいなら、みんなにさらけ出した方がマシ」

とにかくミツコの言葉はいちいち格好良い。
第1話はミツコが学校で詩を書き殴り、それに翻弄される吹抜が描かれる。ミツコの詩の表現方法に葛藤する吹抜も見所の一つ。第1話から引き込まれる。というか、1話で合わないようなら先を読んでも面白いと感じないだろう。とにかく1話から勢いが凄い。

第2話:赤い赤い自由

口紅で校舎の窓に詩を書き殴るミツコ。そんなミツコに苛立ちを隠せない吹抜。

吹抜はお気に入り風俗嬢に誘われて「詩のボクシング」といったイベントを見ることに。そこに登場したミツコ。全身全霊を込めて詩を朗読するミツコに心が揺さぶられる吹抜。そんな話になっている。

第3話:リングの上で詩人が生まれた

無理やり「詩のボクシング」にエントリーされる吹抜。一緒にきた風俗嬢:アンナと対戦するハメに。醜態をさらされ、ミツコからは負け犬呼ばわり。吹っ切れる吹抜。丸裸の言葉を振り回して朽ちる。

吹抜の心からの詩が見所。
イベントをディスり、見に来ている客もディスる。

第4話:言葉の海で死ねばいい

詩のボクシングイベントの様子が動画にアップされて学校中の噂に。吹抜は謹慎処分を受ける。吹抜の師匠との絡みや砂浜で詩を書き殴るミツコが描かれる。で、吹抜の方からミツコに勝負を仕掛ける。

第5話:水たまりの中で踊ろう

詩人、詩好きが集まるフリーマーケットで売上勝負をする二人。勝負に勝つのは吹抜だが、破天荒な行動をして吹抜の安息の地を壊してしまうミツコ。

第6話:残っているのは己の声

簡単に言ってしまえばミツコ、吹抜が詩人、詩好きしか集まらない生ぬるい居場所から卒業をしていく。あと二人の接点がわかる。

第7話:右からは未来が左からは過去が

練習を重ね、再び「詩のボクシング」イベントに参加する吹抜。1回戦で敗退。

詩の朗読バトルなんだけどラップバトルみたいな感じ。全身を使い朗読をする対戦相手の気迫が見所。ちなみに対戦相手は吹抜の大学時代の後輩。

第8話:暗闇の中、幽かにゆれる幻を見ていた

詩のボクシング決勝、ミツコと吹抜の後輩とのバトルだ。
反則負けになるが、ミツコは吹抜の詩を朗読する。全身全霊を込めたミツコの朗読は吹抜を突き動かす。

次の大会に向けて朗読スキルを磨こうとする吹抜と茶々を入れるミツコ。

榎屋克優の漫画「ミツコの詩」感想

詩に興味はサラサラないが本当に面白かった。
朗読バトル?なんて聞くと地味な感じはするかもしれないがそんなことはない。カバー同様、内容もインパクトがあり熱量が凄まじい漫画だ。

まさに新しい形のバトル漫画ではないだろうか。

ミツコが吐き出す言葉は一字一句に魂が宿っている。何度も言うがいちいち格好良いのだ。

インパクトに釣られて購入した漫画だが大変満足のいく漫画だった。どうやら1巻が売れないと2巻は出ないらしい。どうしても続きが読みたい。だから、皆、単行本でも電子版でも買おう(笑)

友人、知人にも絶対に「この漫画、面白いよ〜」と勧めることができる漫画に仕上がっている。

ミツコの詩が試し読みできる電子漫画サイト

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