津村マミ先生が描く4歳児の尊いアパートメントコメディー漫画「コタローは一人暮らし」第7巻。6巻の発売が2019年10月30日だったので約1年近くを得ての新刊。
7巻の収録は103日目~120日目(103話~120話)である。各エピソードは10ページ前後のボリュームで描かれていく。全部を綴るのはアレなので今回もいくつかのエピソードをご紹介していく。
コタローは一人暮らし【7巻】ネタバレ
103日目 メッセージ
宇田がどこかにスマホを落としてしまう。それを拾っていたのがコタローであった。ピコピコとスマホをいじっていたコタロー。
『ぐぬっ!なぜ、おぬしのところに!』
そう言うとすぐに宇田へスマホを返すコタロー。画面を見ると「和宮小夜梨から返信がありました」といった画面になっていた。
狩野のもとへ行ってSNSアカウントを取得してもらうコタロー。宇田もすぐに狩野のもとへ。コタローにアカウントの使いみちを尋ねる。
『母上とこのSNSで会話を致すのである』
和宮小夜梨のSNSアカウントを見つけてやり取りを開始していくコタロー。宇田からスマホを見せてもらって裏事情を考察していく狩野。
コタローの母親は既に亡くなっているので誰かが勝手に和宮小夜梨に成りすましてアカウントを動かしている所まで推測。
コタローと和宮小夜梨のやり取りを背後で確認していく宇田と狩野。相手が誰なのか…二人の予想通りだと確信を得ていく。相手はコタローの居場所を探っていく。
二人も心配になりながらコタローのやり取りを見守る。しかし、コタローも実は相手が誰なのかわっていた。
『おぬし、ちちうえであるか?』
コタローのとのさま語は母親と二人暮らしになってから始めたもの。母親が知らないはずは無いといった判断であった。
宇田は考える。
コタローの父親が母親のアカウントを利用してまでコタローに執着する理由。それは和宮小夜梨の保険金目当てだろうと…。
その後、コタローはメッセージを返信していく。
切ないメッセージである。そして返信が途絶えていく。狩野にお願いして直ぐにSNSアカウントの削除を求めるコタロー。
最後にコタローはアカウントを削除する理由を語っていく。
『わらわのほうから今にも父上にこの場所を…教えてしまいそうなのである』
それを聞いて複雑な心境を覗かせる宇田と狩野であった。
104日目 握手会
アイドルの握手会に佐保と共に並ぶコタロー。お気に入りのアイドルである「のんのん」の列に並んで順番が回ってくるのだが握手をしようとしないコタロー。
3日間連続の握手会なので残り2日も出席すると意気込むコタロー。帰りにコンビニに寄って弁当を買うコタロー。そんな彼に違和感を覚える佐保。
『もしかして一人暮らし生活、何かあったです?』
佐保は自宅に帰るとコタローの為に何かを探していた。
翌日、再び握手会に並んで順番が回ってくる。それでも握手はしないコタロー。アイドル・のんのんはコタローから香る匂いに勘付いていく。
そして握手会最終日。
コタローが握手をしない理由が明かされていく。自炊など水仕事をするコタロー。手荒れしており、幼稚園で「手がチクチクしている」と言われた事を気にしていたのだ。
だから、のんのんとの握手にも躊躇いがあったコタロー。
握手の順番が回ってくる。やはり手が出せないコタロー。しかし、のんのんが自らコタローの手を握っていく。
『この香り、コタ氏も私と同じハンドクリーム使ってるみたいだね』
のんのんも昔から家の手伝いで手がガサガサであったとカミングアウト。コタローの手が頑張っている手が好きだと伝えていく。後ろでやり取りを見ていた佐保。
感無量であった。
ハンドクリームを渡していたのは佐保であった。佐保に感謝するコタロー。佐保はコタローに伝えていく。
『コタ氏の手は何事にも一生懸命な手ですからな…ペンライトだこしかない私の手ではとても敵わないっ!』
最後にハイタッチする二人。
自宅では母親からハンドクリームを知らないかと尋ねられる佐保であった。
117日目 ピアノの人
テレビ局でストリートピアノの特集を行っていた。
プロデューサーである茅野は直近3日分の撮影データに目を透していく。すると面白そうな二人が現れたと興味を示していく。
そこには田丸とお面をしたコタローが映っていた。スタッフの一人は二人にテレビ出演をお願いするも逆に頼み事を受けたと茅野に明かしていく。
それは3ヶ月前の深夜に放送した放送回分を見せて欲しいといったお願いであった。ちなみにコタローが見せて欲しいといった回は今年撮ったデータではなく、何年も前のものであった。
二人に興味を示す茅野。
彼もストリートピアノを置いている現場に顔を出していく。この日も田丸とコタローが登場。茅野は交換条件で出演を承諾してもらおうと考える。
するとコタローが茅野に頭を下げる。
以前に見た再放送分に実はコタローの父親と母親が映っていたのだ。
田丸はコタローの裏事情を少しだけ明かす。その上で彼もコタローと同じように茅野へ頭を下げていく。
『画面越しだけでも会わせてやりたいんだ』
茅野はコタローにUSBメモリーを渡す。見たい放送分のデータが入っていると…。すぐにパソコンへ繋いで映像を見ていくコタロー。
『初めてである…父上と母上…二人が仲良く楽しそうな姿、初めて見たぞよ』
その言葉を聞いて田丸が茅野に伝える。
『おいプロデューサー…あんたが作ってるもんは最高に貴重なモノだ…変わらず作り続けてけよ』
もちろんだと頷く茅野。
コタローは一人暮らし【7巻】感想
本当に1話、1話が濃厚である。
ちなみに上で紹介したのは、ほんの一部のエピソードである。まだまだ多くのエピソードが収録されているので読み応えも抜群である!
笑えるエピソードもあれば、切ないエピソードもある。そして泣けるエピソードまで1冊にふんだんに詰まっている。
人に優しくあろう、ありたい…そう思わせてくれる漫画である。
前巻から約1年振りの新刊であるがやっぱり面白いし笑えて泣ける。万人にお勧めできる漫画だと思うので、興味が出た人は是非、チェックしてみて欲しい!
コタローは一人暮らし
「アパートの清水」に突如、コタローという4歳の少年が引っ越してきた。なんと彼は一人暮らし・・・!しかしながら妙に生活力があり、むしろアパートのちょっと駄目な隣人の大人たちよりも余程しっかりしていて!?そんなコタローのちょっとずつ明らかになる過去に、皆が心を震わせていく・・・笑って泣けるアパートメントコメディーの開劇!!
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