君が僕らを悪魔と呼んだ頃【13巻ネタバレ】人として扱われていく悪魔に不穏な影が再来!?

君が僕らを悪魔と呼んだ頃(13巻)

さの隆先生が描く人気漫画「君が僕らを悪魔と呼んだ頃」最新刊となる第13巻先に言っておくが次巻の14巻で遂に結末を迎えていく。この13巻からは「エピローグ」と称した物語の終盤が描かれていく。

明かされて来なかった悠介の一面、空白の時間などが描かれていく。とにかく濃い人間ドラマが繰り広げれる骨太な内容。

悪魔と恐れられた人間は空白の5年間に〇〇を授かっていた。物語は最終局面。悪魔だった男…斎藤悠介の全てが描かれていきます。

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君が僕らを悪魔と呼んだ頃(12巻)

君が僕らを悪魔と呼んだ頃【13巻ネタバレ】

君が僕らを悪魔と呼んだ頃(13巻)

漫画「君が僕らを悪魔と呼んだ頃」13巻は第133話~143話までが収録されています。

133話ネタバレ

米村に腹部を撃たれて倒れてしまう悠介。自分がどんな状況なのかすぐに判断していく。

『俺、死ぬのか…こんなところで…』

悠介に駆け寄っていく蒼志は庇えなかった事を謝罪していく。蒼志の背後に銃口を向ける米村の姿。次の米村のターゲットは蒼志であった。しかし、米村の背後から会澤。

バットフルスイングで米村の動きを止めていく。自分達のルールを叩き込んでいく会澤。

『ちゃんと把握してなかったみたいだから教えとくよ、ボクらの遊んだゲームのルール…それは殺さないこと』

遊びのルールを破った米村に対して執拗にバットで殴っていく会澤。今にも米村を殺してしまいそうだったので恩田が仲裁に入る。落ち着きを取り戻す会澤。

倒れている悠介に近づいていく。
側で泣き喚く蒼志を「邪魔」の一言で蹴飛ばして悠介に語りかけていく。

『つっまんね~~~』

瀕死の悠介に対して不本意な終わり方は納得できないと掴みかかっていく会澤。薄れゆく意識の中で必死な会澤の顔を見て「似合わねーからやめとけ」などと思う悠介。

『結局、この10年何だったんだろうな』

か細い声で呟く悠介。
そして今に至るまでの状況、一ノ瀬への懺悔など脳裏を過ぎっていきながら一つの解に辿り着く。

『あぁ、そうか…だから地震を起こしたのか』

今の状況が神から与えられた本当の罰だ…そんな風に認識して意識の中で神様に愚痴りながら目を閉じていく悠介。

134話ネタバレ

20年後の会澤が登場して、20年前の悠介が撃たれた後の事を回顧していく。

救急車に運ばれていく悠介。相澤が親友枠で同乗していく。周りの声は聞こえず意識朦朧で独り言を呟きだす悠介。

『あい…て…なぁ…一目…だけ…も…スミレ』

悠介の容態が一気に悪化して心肺停止していく。会澤はそんな事よりも悠介が最後に呟いた「スミレ」といった女性の名前に興味を持ち始めていく。

『何?人の名前?女?恋人?気になるじゃん、ねぇユースケ』

腹部裂傷及び出血多量によって斎藤悠介は死亡していく。

場面は20年後の会澤へ。
当時の気持ちを語っていく。誰よりも悠介の事を知っていると自負していたが最後に裏切られた気持ちになったと語る。そして彼は20年間。スミレなる人物を捜し続けていた。

途中、最初っからスミレなんて人間は存在しないと納得させようとしていた会澤。しかし…今、彼の隣にいるのはスミレと言う女性だった。彼女から会澤の目の前に現れたらしい。

本名は岡崎菫。
会澤は問う。君は悠介の一体何なのかと…。

『私は…私は娘だと聞かされました…亡くなった母から』

135話ネタバレ

ここから『エピローグ 罪と罰』と称されて最後の物語が開始されていく。

菫の母親の葬式後が描かれる。彼女は実の父親である斎藤悠介に一度も会ったことがなかった。ちなみに菫には姉がいる。姉は当然だが父親は悠介ではない。

場面は変わって波打ち際で一ノ瀬明里と対面する菫。

『菫さん…でしたっけ…本当に実の娘さんなの…あんまり似てないのね悠介に…』

菫と会話しながら笑いが止まらなくなっていく一ノ瀬。彼女は20年越しにジェラシーを感じる自分に笑っていく。つられて笑う菫の笑顔を見て本当に悠介の娘だと確信を得る一ノ瀬であった。

急に泣き出す一ノ瀬。

『何が悲しいんですか?彼の死からもう20年も経っているのに…』

菫は一ノ瀬に合う前に環、会澤、藤森家の人達にも会っていた。そして不思議に思っていた。誰もが悠介の死を受け入れられずにいる事に。

一ノ瀬は悠介が死ぬ間際の地震が全てを狂わせたと語っていく。色々と考えたが結局は天罰であったと自分を納得させてきた一ノ瀬。悠介の死に対する自分の価値観を菫に伝えていく。

彼女もまた父親である斎藤悠介に対して一つの考えを持っていた。

『たとえ天罰で殺されたとして斎藤悠介の命に意味はあった…私はそう信じていますよ…固く』

136話ネタバレ

悠介の人生に意味があったと断言する菫。そんな彼女を鼻で笑っていく一ノ瀬。

『ただ血が繋がっているだけで直に彼と触れ合ったこともないあなたに悠介の何がわかるっていうの?』

一呼吸置いて菫は語りだす。
皆が「父」を教えてくれたと…。同時に菫は一ノ瀬達も知らない悠介の空白の5年間を知っていると明かします。そして少しだけ耳を傾けて欲しいと一ノ瀬に伝えていく菫。

舞台は28年前まで遡っていきます。

菫の姉であるアオイがまだ小学生。菫の母でもあり、アオイの母。彼女は夜になると最愛の人を思い出し、不安に駆られていきます。そしてアオイを置いて夜風に当たろうと歩いていると喧嘩をしている悠介と遭遇。

その時の第一印象は…『悪魔にしか見えなかった』でした。

137話ネタバレ

悠介は一人で3人の男を叩き潰していました。そしてアオイの母に忠告。3人の男はアオイ達の家を襲おうとしていたと明かす悠介。すぐに警察に連絡した方が良いと伝えていきます。

何故、悠介がアオイ母の家の近くにいたのか…暴漢達がつけ狙っているのをどこかで聞いて知った模様。

その後の悠介は近くの公園でホームレス同然の生活。アオイ母も助けてもらった手前、公園に行けば軽く会釈をする程度の関係。

二人が打ち解けていったのはアオイがきっかけであった事が明かされていきます。

アオイが父親に買ってもらった人形。それを近所のいじめっ子に取られて、からかわれていたアオイ。それを助けて壊れた部分を縫い直してくれたのが悠介。

アオイ母はその時の無邪気に笑う悠介の笑顔を見て少し彼に気を許していく事が明かされていきます。

アオイが間に入って親交を深めていく事になる悠介とアオイ母。一方で気になることが出てきます。それは悠介の生傷が絶えない事でした。アオイ母は傷について尋ねていきますが、自分の事はまったく語らない悠介。

その後、ある事件をキッカケに辛うじて保っていたバランスが一気に崩れて剥き出しになった父の本心をアオイ母は目の当たりにしていく事が示唆されます。

138話ネタバレ

悠介が何をやっているのか気になるアオイ母。彼女は娘のアオイから聞き出すように伝えていくと、アオイは悠介から「アクマ退治」をしていると伝えられます。その後、アオイ宅に再び暴漢達が集結。

遠くから見て聞き耳を立てるアオイ母。
暴漢達はユースケに復讐を計画していました。すぐに公園に出向いてユースケに危険が迫っている事を伝えるアオイ母。

『逃げるってどこに?』

ヘラっとした表情で返事をしていく悠介。その夜、悠介の事が気になって寝付けないアオイ母。公園に様子を見に行きます。

するとトイレには複数人の暴漢が倒れており、奥でガタガタと震えている悠介の姿。アオイ母に気づくと声をかけてくる悠介。

『アンタ何してんの?こんな夜中にこんなところで』

忠告したのに逃げなかった悠介を問い詰めるアオイ母。

『コイツら皆が皆、俺と同じ顔してやがんだもの…悪魔って呼ばれていた頃の俺と』

立ち上がるもすぐに倒れてしまう悠介。

『あなたは間違っている…それだけは私にもわかるわ…』

139話ネタバレ

倒れた悠介が目覚めたのはアオイ母の所有するアパート。まともに振る舞ってくるアオイ母に問う悠介。

『アンタ昨日の俺を見たはずだろ…まともな人間じゃないってわかっただろ?なぁ?』

そんな彼を華麗に無視して臭いから風呂に入れと伝えるアオイ母。

風呂から出てきた悠介。
自分は施しを受けられる身分じゃないと自虐。

昨夜、うわ言で罪の数々を言葉に出していて悠介の過去を少しなりは判断していたアオイ母。それなのに、どうして自分に関わろうとするのか不思議な悠介。

『尚更、放っておけなくなりました…償い方を間違えている…あなたを…』

アオイ母は悠介に忠告。
このままだと再び悪魔に戻ってしまうと…。

140話ネタバレ

他人に好き勝手言われて少し怒りを露わにする悠介。自分なりの償いを明かしていく。まったく動じないアオイ母。

『それで?あなたの償いに終わりはあるんですか?』

アオイ母の言わんとしている事が理解できない悠介。アオイ母は持論を展開。人は終わりのない道を歩き続ける事はできない。永遠に苦しみ続ける事などできないと悠介に教えていきます。

自分をすり減らしていると、やがて限界が来て、あなたは元の悪魔に必ず戻ると断言するアオイ母。

『つまり元の悪魔に戻る前に死ねってことだな』

悠介なりに解釈していく。そんな彼を見て笑うアオイ母。

『あなたは最後に許されるべきなのよ…ユースケさん』

想定外の言葉に虚を突かれる悠介。
帰ろうとするアオイ母を引き止めて許しを得られる方法を教えて欲しいと懇願していく悠介。しかし、そんな悠介を突き放していくアオイ母。

『答えはこれから自分で見つけてください…今までと違った償い方で…』

アパートから離れると膝から崩れ落ちるアオイ母。体は震えていた。

『どこか体の調子でも悪いんですか?椿さん』

光彦といった男がアオイを抱っこしてアオイ母こと椿の前に現れる。椿は光彦にアオイの世話を押し付けていたのだ。アオイから椿達が妙な男と知り合った事を聞いていた光彦。どんな人なのか聞かせて欲しいとお願いしていく。

『ただの男の子です…今の彼は…けれど違うのかもしれない…過去と未来の彼は…』

141話ネタバレ

場面は一ノ瀬と菫へ。
今まで回顧を聞いて納得できない部分があった一ノ瀬。どう転んでも恋愛関係に発展しないような二人なのに、何故…菫が生まれたのか…一ノ瀬は疑問に感じていく。急かす一ノ瀬をなだめる菫。

再び過去へ。
椿達は祭りへ。アオイがはぐれ金魚すくい。そこの店主をしていたのが悠介であった。髪は切って、髭も剃った悠介はかなり若返っていた。椿から紹介された仕事も真面目に取り組んでいた悠介であった。

祭りの店主も任されて人として信頼されてきた証拠だと語る椿。

『だってみんな知らねーんだから…俺の正体を…』

唯一、悠介の過去を知っているアオイ。彼女は本能的に子供を後ろにして悠介に対して警戒をしていた。皆が自分の正体を知ったらアンタと同じになると語る悠介。

『俺の正体を知っても尚、許してくれる人なんて一人もいないんだ』

一方、椿に言われた言葉を受け止めていた悠介。あれから最終的に許される償い方を考えていたが答えは出なかった。頭を掻きむしり、椿に一緒に考えて欲しいと伝えていく悠介。

『俺にとってアンタは空から下りてきた命綱なんだ…』

142話ネタバレ

悠介の問いかけを拒絶する椿。
ショックを受けるも当たり前か…と冷静になる悠介。やはり死んだ方がいいのか…と笑う悠介。

そんな時、子供が金魚をすくえずに泣く。ボーナスとして網を一枚差し出す悠介。子供達に感謝される。それを見て思う椿。

『今みたいなのでいいんじゃないですか…単にありがとうって言われるよう生きれば…』

些細な事を率先して人から感謝を得る。それが許しに繋がっていくのでは…と悠介に語りかける椿。泣き出す悠介。それなら自分にもできるかもしれないと償いの新たな道に光を見出していく。

『やっぱアンタは俺の命綱だ』

祭りからの帰り道、椿は後悔していた。悠介と深く関わってしまった事に…。そして自宅前では光彦が待ち構えていた。この日は椿の元旦那・昭雄の月命日だったのだ。椿のいない場所で昭雄との約束を思い返していく光彦。

彼は昭雄から椿、アオイをよろしく頼むように男の約束をしていた。

『二人にどんな危険が襲いかかろうと俺がこの身を懸けて守り抜いてみせるから…なぁ昭雄』

143話ネタバレ

翌日の行動が一致して菫は一ノ瀬宅に宿泊する事へ。そして両親の話を続けていく菫。

その後、1年間…悠介は小さいな善行を毎日積み重ねていた事が明かされます。周りにも馴染んで傍から見れば善良な一市民。そして悠介は光彦が店長を勤めるスーパーで働いていた。

一方で光彦は気になっていた。

悠介と椿の関係が…恋仲なのかどうかを…。大笑いしながら200%それはないと言い切る悠介。安心する光彦。彼の気持ちに気づく悠介は背中を押していく。大丈夫。お似合いだと。

光彦も悠介に背中を押されて舞い上がり、スーツに花束で決意をする。

しかし、不穏な影が立ち込めていく。悠介を狙う半グレ連中。彼らは光彦が悠介の働くスーパーの店長だと調査していた。呑気な顔をしている光彦を鼻で笑う悪魔達。

『見ものだなぁ…絶対の信頼を寄せる店員の正体が人間のフリした悪魔だって知ったら…』

ここで第13巻は終了である。

君が僕らを悪魔と呼んだ頃【13巻の感想】

君が僕らを悪魔と呼んだ頃(13巻)

緊迫のサスペンスに骨太な人間関係やドラマ。読み応えのある13巻でした。ここでまさか悠介の子供が登場してくるとは思いませんでしたね。恩人と呼べる椿との間柄でどのように恋愛関係に発展したのか…。

次巻、14巻で遂に完結。
非道な悪魔の記憶喪失サスペンスから罪の償いに焦点が当たっていく骨太な物語。是非、スリルと緊張感のある描写と濃すぎる人間ドラマが読みたい人は手にとって欲しい漫画です。

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ネタバレまとめ

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