漫画「カノジョは今日もかたづかない」は加納梨衣先生が描くラブストーリー&ヒューマンドラマ漫画。
どんな内容の漫画なのが端的に言うと「片付けできない不器用な女のラブストーリー」といった具合。日々の仕事に追われて私生活は散々な女性・俵あいな(以下、アイナ)が主役。
良いとこの会社で評価も高い。そしてハイステータスな彼氏もいるアイナですが上手くいっているのは仕事面のみ…。そんな彼女のボロが出始めていって新たな恋が芽生えるのではないだろうか…といった具合で物語が進展していきます。
アイナの空回っている感じがリアルで物語、絵柄も丁寧。アラサー女子の恋模様にグイグイと引き込まれる内容に仕上がっています。
カノジョは今日もかたづかない【ネタバレ】
1話ネタバレ
競争率の高い会社に就職して仕事の評価もそれなりに高い。そして付き合って半年の彼氏もいて私生活は充実。主役である俵あいなは人生上手くやれていると自分に言い聞かせていく。
しかし、部屋を見ればゴミ屋敷状態。仕事は毎日残業。彼氏とは連絡を取り合うが自分の部屋にあげた事は一度もなし。
1日は充実しているが、その大半はほとんどが仕事で消費されており、実際問題、アイナ自身も私生活が上手く行っていない事に不満を感じていた。そんな生活の一つのお楽しみと言うか好きな風景の一つにベランダから見える一つ下の部屋の窓から薄っすらと見える風景であった。
ただ、日常生活の歪みは仕事にも影響を与えていく。
散らかった部屋で適当に寝る彼女は風邪を引く。そして同僚の深川といったクールコアな男性から嫌味的な言葉を投げかけられていく。
『ホント…要領悪いんスよね…俵さんは…』
そしてクリスマス…。
彼女の1日は仕事で終わる。彼氏である修は一度でも顔が見たいからと家に寄らせて欲しいと頼むがゴミ屋敷を見せる訳にはいかないので断っていく。
エントランスでしょげていると深川と遭遇。実は彼も同じマンションに住んでいたのだ。部屋に帰りたくなかっただけのアイナ。咄嗟に深川には鍵を無くしたと嘘をつく。すると彼は取り敢えず部屋にあげてくれる事へ。
本当は鍵があると言えなかったアイナ。
彼の部屋にお邪魔する事へ。そこはいつもアイナが見ていた良い風景を醸し出す部屋であった。そこは深川の部屋であったのだ。
深川に弱音を見せていくアイナ。
ここでも嫌味を言葉にしていく深川。アイナは深川に反論するが見事に論破されていく。同時にアイナに告げる言葉は嫌味ではなく、自分なりの優しさであると主張していく深川。
散々なクリスマス…。
最終的に深川が作ってくれたエッグノッグを飲んで「こんなもんでいい」と思えるクリス松を過ごしていく事へ。
2話ネタバレ
深川の綺麗で整った部屋を見て触発されたアイナ。週末の休みに気合を入れて部屋の掃除へ取り掛かっていく。しかし、無理した掃除をしようとしてベランダから落ちそうになっていくアイナ。
彼女の窮地に気づいた深川がアイナを助け、さらにゴミ屋敷を片付ける為のアドバイスをしていく。
深川のアドバイスをもとに一気に片付けるのではなく、少しずつ片付けて理想の部屋に近づける事を決意していくアイナ。
3話ネタバレ
新年を迎えていく。
アイナはようやく彼氏である修と出会えて、舞い上がっていく。そして元旦から人混みの中、初詣デート。
デートも終盤、修は実家へ帰省する予定が入っていた。最後にアイナの家に寄らしてほしいと懇願する修。まだ片付いていなかったので断るアイナ。ちょっと幻滅に近い表情を浮かべていく修。
家の前までアイナを送って実家へ帰省していく修。入れ違いで深川が帰宅。彼の為に買っていたお守りを年末のお礼代わりに手渡していくアイナ。
4話ネタバレ
深川に見習って朝早くに出勤して定時に帰るスタイルに変えようとしていくアイナ。朝は機嫌が悪いのか…アイナを見るなり、そっぽを向く深川。
そんな二人に上司からタッグで取り組んで欲しい仕事があるとお願いされていく。笑顔で了承するアイナ。呆れる深川。
凸凹コンビはいざクライアントと打ち合わせへ。呆れる深川を尻目にアイナはやる気が漲っていた。理由は上司から深川をリードして仕事を仕上げて欲しいと伝えられていたからである。
アイナは入社5年目。
深川は中途採用で1年目であったのだ。先輩面を見せつけたいアイナ。気合十分。そして朝、深川が彼女にそっぽを向いた理由が判明していく。アイナのワンピースの背中のファスナーが全開で下着が見えていたのだ。
そっと自分の上着で見えないように隠していく深川であった。
5話ネタバレ
クライアントと打ち合わせ開始。
期限ギリの仕事と担当の軽いノリが地雷を踏んだように思わせてくれる案件であった。苛立ちがこみ上げる最中、サクサクと仕事の話を詰めて切り上げていく深川。
あまりにも深川の対応が慣れており、前いた会社では今回のような依頼は日常的だったと語る深川。興味本位からアイナは訪ねていく。
『深川さんは以前、どんな場所で働いていらしたんですか?』
内緒だとはぐらかしていく深川。
会社に戻り、デザインのラフ10点分を夕方までに仕上げる二人。アイナも思いの他、早く終わった事に驚いていく。そして一段落した雰囲気を掴み取った上司。二人に追加の仕事を任せようとしていくが…。
別案のデザインが思いつかないと嘘をついて他の仕事を入れられないようにしていく深川。そしてアイナを引き連れて会社を出ていく深川。
『あなたは1日、充分働きました。今日はもうヤメヤメ!』
久しぶりに残業なしで会社から離れられたアイナ。修に連絡して時間があるか確認していく。今日は同期との飲み会で会う事が出来ず…。
一方、修。
同僚であり、自分の格好悪い部分もさらけ出す女性、大山の事が気になっていく。そして彼は大山に尋ねていく。
『彼氏が部屋入りたいって言ってきたら急でも部屋に入れてあげられる?』
『入れるんじゃない?私だったら』
6話ネタバレ
急務の案件は無事に期限内に納品。しっかりと定時であがっていく二人。そして、いつもの如く、寄る場所があるといってどこかへ消えていく深川。
一方、出張で海外に来ていた修。
すれ違った夫婦の素敵な関係に触発されて修は素直に自分の気持ちをアイナに連絡して吐露していく。喜ぶアイナ。
そして修が帰国してきて、久しぶりのデート当日。
修と一緒にやり遂げた案件のやり直しが急遽、入ってくる事へ。しかも本日中。タッグを組んでいた深川は外回りへ出ていた。修とのデート時間までに何とか終わらせようと頑張るアイナ。
しかし、無情にも修との約束時間までに終わる事は出来ないと悟っていく。修にメッセージして謝罪していくアイナ。
そして外回りから帰ってくる深川。
以前の案件をやっている事に驚く深川。デートはドタキャン。さらに今日が30歳になる誕生日だったアイナ。悲しくなって手が震えていく。それを見逃さなかった深川。
『帰って下さい、今すぐ』
今日は暇だから仕事を引き継ぐとフォロー。彼に心から感謝していくアイナ。そして修が予約した店に向かうアイナ。予約時間の10分前であった。そして店に近づくと…店内では修と大山が楽しそうに食事をしていた。
一方、会社で残業していた深川。連絡が入る。
『……あやか?』
ここで1巻は終了。
カノジョは今日もかたづかない【感想】
アイナみたいな女性は多くなっているのではないでしょうか。
仕事が生活のメインになって余裕がなくなって汚部屋になっていく。さらに彼氏との関係も頑張りたいけど空回りばかり…。アイナがいい子だけに見ていて辛くなっていきます。
彼氏である修も我慢ができなくなって別の女性に気持ちが傾きつつある状態。
同僚である深川が良い味を出しており、アイナの息のつきかたを教える感じですが、彼は只者ではない印象を放っています(笑)何やらバックボーンに闇や哀しみを抱えていそうな深川。
最終的にアイナと深川がくっつけば理想ですが…どうなるのか…今後の展開も楽しみな働く女性の等身大を描く漫画。是非、興味が出た人はチェックしてみてください!
カノジョは今日もかたづかない
部屋は心を映す鏡とも言います。この物語は、部屋の状況を通して、働く女性の等身大の姿を描いています。「理想の自分」と「今の自分」にギャップを感じている方に是非読んでいただきたい作品です。
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