学園ミステリーサスペンス。読んでいてドンドン内容に引き込まれていく漫画「遺書、公開」陽東太郎先生の作品。
ある1人の女子生徒の自殺、遺書をきっかけにクラスの闇、生徒の闇が暴かれていく物語。
遺書に記されている当たり障りのない内容。しかし、深掘りして紐解いていくと遺書には、送り主に対して隠れたメッセージが明るみとなってくる。
何のために遺書を残したのか…、そもそも本当に自殺だったのだろうか…。1人の女子生徒の死は何を遺し、何を与えるのか…。続きが気になってしょうが無い漫画の一つにノミネートされました☆彡
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漫画「遺書、公開」ネタバレ
舞台は灰嶺(かいれい)学園 中学校2年D組。
このクラスは始業式の日「2-D序列」といった不審なメールがクラスメイト、担任教師に送信されてくる。内容は何かを対象としたクラスメイトのランキングである。
成績なのか…スクールカーストなのか…憶測は飛ぶが何の序列なのかは不明。
そして2-D序列の第1位に輝いた生徒が姫山椿といった容姿端麗、頭脳明晰、明朗な女子生徒であった。誰とでも仲良くなり、クラスの中心にいた人物…。
そんな彼女が突然、校内で自殺する事件が起こる。
クラスメイト全員に配られる彼女からの遺書…
姫山椿の葬儀後、教室に戻るD組の生徒達。そこには「遺書」と書かれた封筒が各生徒の机に置かれていた。
中身は宛名と各個人に書いた当たり障りのないような文章。
しかし、遺書と言うのは『何故、死んだのか』を記すもの。1人の生徒が各個人に宛てられた遺書を公開して自殺の真相を探らないか?…といった提案をする。
それぞれ思う事がありながら、遺書の公開を承諾して金曜日の6時限目に時間の許す限り、一人ずつ内容を読み上げていく時間が開始される。
暴かれていくクラスメイトの闇…!?
最初の遺書公開は自ら挙手した谷地恵(やちめぐみ)といった生徒。彼女は自分の遺書に書かれていた内容から自殺の理由が判明したと遺書を読みながら考察を発表していく。
最もらしい意見であったが谷地の考えは真っ向から否定される展開になっていく。
姫山椿の友人であった御門(みかど)といった女子生徒が谷地の嘘を暴いていく。谷地から語られる椿との思い出と御門から語られる第三者目線のやり取りがまったく違う部分が非常に面白い。
谷地の予想はまったくの見当違い。そして自分自身の悪い部分を露見させる遺書公開になってしまったのだ。
続いては横山といった男子生徒が自ら挙手して遺書公開をしていく。
彼もまた遺書公開をすると他人から責められるといった状況に陥って行く。
遺書を読みながら思い出話をしていくと偶然、自分が責められる状況になる…。本当に偶然なのか…。そして何人かの生徒は姫山椿が残した遺書の隠れたメッセージを感じ取る。
序列1位の女子生徒が残した遺書の真相とは…!?
遺書の隠れたメッセージを感じ取った千蔭(ちかげ)といった男子生徒がクラスメイトに遺書の裏に隠されたメッセージを公にする。
姫山椿の遺書、裏を返せば各個人に嫌味、恨みが込められた内容ではないか…。数ある思い出の中にどうしても彼女は他人が聞くと責められる内容を記したのか…。
千蔭の発言に教室の空気は一変。
もしかしたら自分の遺書にも姫山椿の嫌味、恨みが隠されているのかもしれない…。そして姫山椿は何故、遺書を残したのか…どうして死んだのか…その考えと同時に本当に自殺だったのか…といった疑念も生まれてくるクラスメイト。
そして次巻へ続く幕引き。
漫画「遺書、公開」感想
表に出てこない隠れたメッセージを読み解くのが好きな人はハマること間違いない漫画。今後、椿の自殺に直接、関係した人物も出てくるのか…。本当に続きが楽しみでしょうが無い作品です。
一点、この漫画の欠点を述べるなら進行が非常に遅いこと。
250ページと大ボリューム漫画なのですが、第1巻で遺書公開した人数はわずか二人です。30人前後のクラスメイトが一人ずつ遺書公開していけば最低でも15巻以上にはなる…(笑)
まぁ、どこかで進行が早くなるとは思っているので楽しみに続刊も読んでいきます。
1人の女子生徒の自殺の真相を巡るミステリーサスペンス。
悪意のない悪意が人を追い詰めている感じがして今までにない斬新な切り口でお勧めの漫画です。是非☆彡
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