ゴブリンスレイヤー【9巻ネタバレ感想】ゴブスレ新章突入開始!

ゴブリンスレイヤー(9巻)

ゴブリンスレイヤー、正伝ナンバリングタイトル9巻である。

ゴブリンスレイヤー【9巻】あらすじ

今巻巻頭から新シリーズ突入となる。

公式の章名などは分からないので聖騎士編、とでもしておこうか。話の起こりは、とある名門の令嬢が家を飛び出して冒険者になり、ゴブリン退治の征路上で行方不明になった、という手紙が、以前出てきた剣の乙女から届いたということ。

親が親なので、腕利きの冒険者を救出に向かわせてほしい、という依頼が出されるのだが、ゴブリン狩りなどを引き受ける腕利きの冒険者はこの世界にはふつういない。ゴブリンスレイヤーを除いては。というわけで、出番である。

ゴブリンスレイヤー(8)

ゴブリンスレイヤー【9巻】ネタバレ

ゴブリンスレイヤー(9巻)

さて、探索の目的地は雪山だ。メンバーはいつもの五人(ゴブスレもパーティー行動がすっかり板についてしまったようだ)であるのだが、士気はあんまり高くない。令嬢だろうが何だろうが若い娘がゴブリンに襲われて無事でいるわけはないからである。

だが、ゴブスレは「生きていれば救出する 死んでいれば遺品を回収する いずれにせよゴブリンを殺す」と、いつもと変わらない(表情が読めないせいもあるが)。

目的地近くの村についてみると、その村が襲われていた。ゴブリンである。

返り討ちにはしたのだが、ゴブリンにしては村を襲う手口が「飢えからのやぶれかぶれ」などではなく、周到に計算された組織的行動なのが気にかかる、とゴブスレは言う。

村を解放できたので、そこを拠点に作戦会議にかかる。地元の猟師からの情報で、ゴブリンの巣穴になりそうな近場のポイントも分かった。問題は、先にここに来てゴブリン退治をしていたはずの令嬢一行(もちろん仲間はいた)が何をしていたのかである。

村での準備の模様などから、ゴブスレはあたりをつける。おそらくゴブリンを兵糧攻めにしようとしたのだろう、と(結論から言えば当たり)。

ゴブスレが言うには、そもそも敵地に少勢で乗り込んでいって用いる戦術ではないそうだ。要するに、素人が素人らしい失敗をしたのである。まあ敵の側に何らかの「指揮官」がいたせいで失敗したのだろうとは思われるが、対価は高くついたというわけだ。

ところでゴブスレも策を仕掛けていた。

村での戦闘のときに鉄のやじりを撃ち込んだゴブリンを一匹わざと逃がし、手負いのまま群れに戻したのである。ところが、ゴブリンの巣穴で再度見かけたそのゴブリンは、「奇跡」(この世界では魔法の一種みたいなもの)によって治療を受けていた。普通のゴブリンの群れで起こることではない。

そんなこんなしている間に令嬢は巣穴の中で見つかった。命は無事であった。

令嬢の体の一部に焼き印が押されており、それは邪神を崇拝するものの証なのだが、つまりこの巣穴の統率者はかなり高位の、神官か何かそういう存在らしい、ということがわかる。ゴブリンスレイヤーはそいつを「小鬼聖騎士(ゴブリンパラディン)」と呼ぶことにする。

ここで少し、回想シーンに入る。令嬢とその一行がゴブリンを兵糧攻めにしていた場面が描かれて、そこで9巻は終わり、となる。

ゴブリンスレイヤー【9巻】感想

ゴブリンスレイヤー(9巻)

単なる雑魚ゴブリンが相手では話がワンパターンになってしまうから仕方ないとはいえ、どんどん敵のスケールがアップしてくる。そのうちゴブリンエンペラーとかも出てくるのであろうか。

いったいそもそもこの世界におけるゴブリンという種族はどういう存在なのだろう……。

ちなみに今巻、サービスシーンがある。温泉回なのである。

物語の構成上はたいして重要ではないからネタバレの項では端折ったが(魅力の伝えようもないし)、ご購入の方はお楽しみに。


ゴブリンスレイヤー

ゴブリンスレイヤー

原作・著者蝸牛くも / 黒瀬浩介 / 神奈月昇
価格660円(税込)

冒険者になったばかりの女神官は、初めての冒険で、弱小モンスター・ゴブリンの思わぬ脅威にさらされる。そこに現れたのは、「ゴブリンスレイヤー」と呼ばれる、粗末な鎧を身にまとった男だった。男は、無慈悲なまでに淡々とゴブリンを狩り始めていく…。ゴブリン退治に取り憑かれた男と、彼を取り巻く少女たちの活躍を描くWEB発大人気ダークファンタジーを、衝撃的なハイクオリティでコミカライズ!! 原作者・蝸牛くもによる書き下ろしSSも収録!!

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