外道の歌は渡邊ダイスケ先生が描くヒューマンドラマ&バイオレンス漫画。ある事件で妻子を亡くし、復讐屋として生きていく物語を展開していく。残虐性や漫画の妙な間が話題となり電子書籍では高い人気。強烈な印象を与えてくれる漫画になっている。
第2巻は10話〜17話までが収録。
リアルな日常生活や東京へ上京した女の変貌ぶりなどリアリティのある描写が魅力。復讐劇を中心に2巻は展開されていくが中々に重たい内容となっている。
お得に読むならコミックシーモア
550円(1巻)→165円
外道の歌(2巻)あらすじ
序盤はマリエといった女性の半生が描かれる。大学に合格、東京の企業へ就職、結婚までだ。そして、ありがちな幼稚園のママの集いとでも言うのだろうか、どこかギクシャクしていて本音で話さない感じが妙にリアルに描写されている。
そして、マリエといった女がある事件を起こし、被害者の母親がカモたちに復讐の依頼をするといった流れだ。
続いてが練馬区の殺人鬼こと「園田夢二」の事件を描写した内容になっている。園田を含め登場する二人の男性は完全に頭がイカれている。こちらも妙なリアリティが怖さを引き立てる内容となっている。
外道の歌(2巻)ネタバレ
マリエが起こした事件とは?
マリエといった女性はママ友グループの中でも浮いている。人を見下したような態度ばかりするので良い目で見られてはいない。ママ友グループで集まった時は一人だけ会話に参加できないのだ。
積もり積もって自分の子供、自身もバカにされていると感じるマリエはママ友グループのリーダー的な存在である前野といった女性の子供を山に連れていき討果す。
その後、逮捕されるのが事件から8年後に出所。
出所の情報を掴んだ前野は興信所などを利用してマリエの現住所を知ることに成功。カモに復讐の依頼を頼むためカモメ書店へとやってくる。
前野の復讐は成功したのか…
結論から物理的な制裁ではなく社会的な制裁によって復讐を果たすことになる。
マリエには生気が宿っておらず討果てても良いといった感情があった。そのためカモ達に拉致されても驚くこともせず、ただ、ただ死を望んでいた。
そして前野は決断する。
死んで楽にはさせない。苦しみながら生き続けさせることでマリエに制裁を与えることにした。
園田夢二がストーカーされる
園田といった男はサイコパスである。
そんな男がある漫画家(男)に好かれてしまう。トイレで二人きりになった時に園田は漫画家の性癖に気づく。しかも漫画家にキスまでしてしまう。なんなんだ…
そんな思わせぶりな素振りをするもんだから、園田は漫画家にストーカーされるようになる。ストレートに告白もされる。さらっと躱し続ける園田。嫌がらせもされながら数日が過ぎる。
部屋に帰ってきた園田の頭にフライパンアタックが炸裂する。
相手はもちろん、漫画家の男。園田の部屋に忍び込んで帰宅するのを待っていたようだ。マジ怖すぎる…
手足を縛られて拘束される園田。
でも恐怖を感じていない。園田の頭の中は「最高に面白い取材の対象」になっているのだ。まぁこの二人、どっちもイカれてる…
園田は練馬の起こったある事件の犯人なのだが漫画家の男に自分が犯人であることをカミングアウトしながらイカれた思想を披露する。
カエルの鳴き声に一瞬だけ漫画家の男が怯んだ隙に園田が相手の足元を蹴り、転倒させる。そこから首元に牙を立て「むうぅぅううんっっ」「グチグチグチ……」と音立てなら首元を食い千切る。その後の園田さんの言動はこうだ。
「…あ〜ヤバイな…」
「これ、ヤバイよ」
「早くメモしなきゃ」
とか、言いながら机上にあった用紙にメモを取り始める。首元を食いちぎった後の味とか…気持ちでもメモしてんのかな。とにかくヤバイ男だと言うのが1コマでわかる描写だ。
リアリティのある恐怖を体感したいなら「外道の歌」はおすすめ!
外道の歌は淡々と物語が進んでいく。そして妙にリアリティがある漫画だ。2巻は意外と質素なので2巻から読むと面白味がわからないかかもしれない。外道の歌を読むなら1巻から。また前身作品である善悪の屑を読んでから外道の歌を読んだ方が面白さがわかるはずだ。
外道の歌は実際にあった事件をオマージュして漫画にしているようだ。だから妙なリアリティがあるのかもしれない。
人間の葛藤、漫画内の妙な間などが作品の持ち味でもある。
リアル寄りの恐怖を感じたい人は外道の歌、おすすめです。ただ2巻から読むのでなく1巻から。もしくは「善悪の屑」も合わせて読むことを強くおすすめしたい。
お得に読むならコミックシーモア
550円(1巻)→165円
NEXT(次へ)
ネタバレまとめ