『ドラゴン、家を買う。』現状最新刊となる6巻である。
目次
ドラゴン、家を買う【6巻】あらすじ
一話目は、前巻紹介で言った通りディアリアが業者向け展示会に行っている描写から始まる。
それが済んだので、ディアリアもレティの後を追うことになる。で、霊峰で合流することになるのだが、着いてみたら勇者たちが悪徳不動産吸血鬼ヴィクターに剣を突き付けていて、レティがそれを止めようとしているところであった。
話を聞くと、レティはヴィクターに騙されてこの霊峰イーンシダエ(単なる山というわけではなくいちおう内部がダンジョンになっていて、この作品の世界観基準では物件ではある)を買わされてしまったのだという。
それも、ダンジョントラップの牢屋に閉じ込めて、契約書にサインしないと出さないとかいう完全に犯罪そのものの手口で。
ディアリアはいちおうこれでも魔王という役職をやっているので、非人間族の官吏にこれを裁かせるべきだと主張するのだが、そこに新キャラが登場する。吸血鬼族のお偉いさんで、クドラクと名乗る吸血鬼である。(余談だが、クドラクというのはスラブ系神話に登場する有名な吸血鬼の名前)
クドラクは一族の面汚しであるヴィクターを連れ帰って始末しようとしているのだが、レティはこれも止める。無能ドラゴンだが、お人よしではあるので。
クドラクは条件を出してくる。ヴィクターの身柄と引き換えに、屋敷をひとつ提供しよう、と。見せてもらったところ……。
ドラゴン、家を買う【6巻】ネタバレ
ランヴェール城
クドラクが以前別荘にしていたという家具付きの物件。立派な城であるのだが、一つだけ問題がある。コウモリが住むように作られているので、天地が逆の「逆さ城」なのである。どうにもならないので、受け取るわけにはいかない。だが、コウモリ族にとってはいい物件であることは間違いない。ここでディアリアが口を挟み、ヴィクターが3巻で紹介した欠陥住宅と称されるもの、もう一度皆で見て回ることになる。
スキエーナの館
ひび割れだらけな上に大家のフンババの上に建っているという一見どうにもならなそうなこの物件、スライム族なら問題なく暮らせる、ということがディアリアによって示され、無事スライム一家の方々と契約御成立に。
ペルメルの館
壁と繋がってるドアだの、天井にぶつかる階段だのでいっぱいの迷宮建築は、幽鬼が取り憑くには良いということが示される。幽鬼はものを通り抜けられるので扉は問題ないし、また彼らは元が人間であるので一般住居の方がよいのだという。
フラッド地下神殿
例の水系ダンジョンであるが、ヴォジャノーイという、何か大型のカエルのような種族にあっせんされた。
カロル溶岩洞窟
こちらもそのまんま、鬼火という種族に火の洞窟をあっせんする形で落ち着いた。
シルワ寺院
そして、植物に埋め尽くされた物件はマンドラゴラに。
霊峰イーンシダエ
ここはさすがに紹介できる種族というのはなかったが、トラップの研究をしているドワーフに売りつける予定であるらしい。なお、この霊峰の伝説の剣なるものは実際に存在し、威力を発揮するのだが、実はその剣、ディアリアが昔作ったものである。この物件自体、もともとディアリアが手掛けたものだったというオチであった。
ドラゴン、家を買う【6巻】感想
最終的に、罪の執行を免れることになったヴィクターはレティと友人になり、文通を始めるようになった。
彼もそのうちまた物件探しの一行に加わることになるのであろうか。といったところで、6巻の紹介を終えるとする。
ドラゴン、家を買う。
生きていくには家が要る。人間だろうと、モンスターだろうと。つかめ、夢のマイホーム! 貧弱ドラゴンの住まい探し×ファンタジー。 臆病者すぎて一族から勘当された、か弱きドラゴンの子・レティ。勇敢さとは無縁の彼は、安心安全な“家”があれば生きていけると考える。エルフやドワーフ、ゴブリンなど多様な種族が生きる広大な世界で、夢のマイホーム計画は成就するのだろうか――。住まい探しファンタジー、堂々開幕!
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