高遠るいの漫画「CYNTHIA THE MISSION(シンシア・ザ・ミッション)」1巻のあらすじ・ネタバレ感想

シンシア・ザ・ミッション(1)
シンシア・ザ・ミッション(1)
作品名:CYNTHIA_THE_MISSION(1)
作者・著者:高遠 るい
出版社:一迅社
ジャンル:女性マンガ

漫画「シンシア・ザ・ミッション」1巻のあらすじ

シンシア・ロウは15歳の殺し屋である。香港マフィアに所属している。あんまり詳しく説明されていないのでよく分からないのだが、代々続く暗殺者の血筋であるらしい。

プロなので、任務とあれば、相手が殺しの技術を教わった師匠であろうと殺す。

とはいえ、シンシアが非情の暗殺者なのかというとそれはぜんぜん違うのだが、その説明はあとに置いておく。

一巻目から、もう一人、大物の殺し屋が出てくる。日本人。自称、弑・四方犠(シイ・ヨモギ)。

弑の抹殺のために、シンシアは日本に送り込まれる。弑は二重人格者である。主人格の名は高野果苗、主人格の時は心優しい15歳の少女であるのだが、サブ人格の弑は殺人狂であり、戦闘の天才である。あらゆる武器術、格闘術に通じている。シンシアも似たようなものなのだが、弑の方が完全に上位互換なので手も足も出ない。暗殺対象に勝てないので、任務を放棄することも許されず、シンシアは日本に居着いてしまう。ちなみに果苗はクラスメイトになる。

クラスにもう一人、ケンカ番長の少女がいる。久我阿頼耶(くがあらや)。華道とケンカが趣味で、島原カルロスというボクサー(男)とのタイマンに勝つために、「魔弾」という奥義を開眼させ、以後、魔弾の阿頼耶と呼ばれるようになる。

何かいろいろとおかしな世界なので、担任教師までもがおかしい。担任教師は、破心眼という瞳術の使い手である。生まれながらの天才で、誰に倣うでもなく、眼を合わせただけで人間の心を支配下に置き、コントロールし、させようと思えば自殺だってさせられる能力を持っている。ほぼ超能力者だと言っていい。

漫画「シンシア・ザ・ミッション」1巻のネタバレ

冒頭、いきなり「殺人貴(キラーエリート)」の異名を持つ、スターリング・キャラダインという殺し屋が出てくる。シンシアに3年間、殺しの技術とクンフーを教えた師匠なのだそうである。(教えているシーンそのものはほとんどない)

シンシアは、仕事だからというより、師の教えを忠実に守ってという感じで、キャラダイン師父を討つ。仕込み刀で首を掻き切って。キャラダインは、教え子の成長に満足して死んでいく。

さてそのあとシンシアはめちゃくちゃ悩む。師を討ったことにである。

シンシアは、性格的には甘い。仕事でないと人殺しができない。仕事であるにしてもあまり人殺しは好きではない。天職ではないらしい。だが殺し屋の家系に生まれてしまったので殺し屋をやっている。なんだか気の毒である。

ちなみに弑の抹殺に失敗したあと、シンシアは日本から旅行で行った先のバンコクで、幼女連続誘拐事件の犯人抹殺の仕事をする。相手は元ムエタイ選手の殺人狂のオカマ。けっこう強いが、シンシアはもっと強いのでオカマは結局首の骨をへし折られて死ぬ。シンシア、悪人を殺すことにはあまりためらいがない。

漫画「シンシア・ザ・ミッション」1巻の感想

割と血みどろでバイオレンスな漫画である。出てくる女の子は殺人鬼や狂人も含めてだいたい可愛いのに、だ。殺し屋の漫画であるというよりは格闘漫画といった方が全体的には合っているのだが、ルール無用の残虐ファイトが多く、死人もばかすか出る。可愛い女の子も容赦なく死ぬ。バイオレンスである。

ちなみに弑はなんでもできるが、メインウェポンは「糸」だ。殺傷能力の高い、なんか皮膚を切り裂いたりする類のワイヤーを殺人具として使いこなす。

この漫画は何が面白いってとにかく格闘というか戦闘というか、その描写が濃いのである。

シンシアの殺し屋としての苦悩とか葛藤とか、そんなものはおまけである。そんなことより、女の子が暗器を抜き放って師匠の首を掻っ切るシーンのカッコ良さの方が重要なのである。バイオレンスとアクション、ついでに変態、そっちがメインだ。2巻では、とりあえず1巻でスルーされた弑とシンシアの直接対決が描かれる。こうご期待。

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