涙腺崩壊 (´；ω；｀)ｳｯ…おすすめの泣ける少女漫画 10作品を厳選

10人の女性ライターに涙腺が崩壊した泣ける少女漫画を1冊ずつ選んでもらいました。切なくて泣いてしまう少女漫画、恋愛物で胸キュンして泣いてしまう少女漫画まで脚色は十人十色。

少女漫画を読んで感動したい…泣きたい…感情移入したい…そんなニーズを満たしてくれる少女漫画を厳選。泣いて、笑って、考えさせられる…そんな少女漫画を求めている方はぜひ、チェックしてみて下さい。

瞳いっぱいの涙

私が満を持しておすすめしたいのは、真柴ひろみ先生の、不朽の名作である『瞳いっぱいの涙』1987年、講談社から出版された作品。

ちょっと～古くない？…と思ったそこのアナタ！

少女漫画の真髄を、この作品から是非とも学んで頂きたいっ。多少絵のタッチや、登場人物が着ている服装なんかは、ザ・昭和感は否めないけれども…そのストーリー展開は、抜群！

世論同様、花男、NANA、蜂蜜とクローバー、様々ハマった漫画は数々あったけれど、この作品を超える逸品には出会ったことがないっ！！乙女心に、古いも新しいも、流行り廃りもないのよっ！！最近のティーンエイジャーにこそ、是非読んで欲しいのです…。

それは、こんな切ないお話ー…

主人公、美帆は、普通の高校生。その恋人は、高校教師の冬二。そう！二人はまさに、禁断の恋～ぃ。それでも二人は互いを真剣に愛し合って、高校卒業には結婚しよう、と約束する。

ところがある日、冬二が美帆を送る途中、運転する車が人身事故を起こし、なんとその被害者が、美帆の姉、千帆だったのだ！なんてこった～ぁ！！

千帆は一命をとりとめるものの、この事故のせいで、下半身不随となり、嫁にも行けぬような体になってしまって…涙。姉の人生を狂わせてしまった罪悪感から、美帆と冬二は、悲しくも大胆な決断をくだす。それは、冬二が献身的に千帆を見舞い支え、そして生涯、美帆とではなく、千帆と生きていこうというもの。

美帆は冬二への想いを心の奥底に封印し、二人の幸せを見守ろうとし、また冬二も、男としての責任を果たそうと努力して、だけどやっぱり忘れられない互いへの燃えるような愛…。

こんな感じで、ストーリーは展開されていきます。
ね、面白そうでしょ？？

そもそも、生徒と先生って！という禁断のドキドキにはじまり、姉妹で同じ人を想うって！という複雑な人間関係な上に、罪の意識と真の愛とで揺れ動くそれぞれの気持ちがぁ～切ないぃ～切なすぎるぅ～！

非現実的な世界で、大いなる妄想と感情移入ができる作品。美帆、千帆、冬二それぞれの、誰が悪いというわけでもなく、運命のイタズラとしか言いようがないストーリー展開に、ヤキモキ気をもみながら、是非読んでみてください！

きっとアナタもハマりますよ～。

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天使なんかじゃない

このマンガが大好きで学生時代ハマって何度も読んだことを思い出します。翠と晃という主人公の甘く切ないラブストーリが主な話です。私が今でも覚えているのが翠と書いて「あきら」とも読むという場面です。

好きな人の名前が自分の読み方と同じ読み方でも読めるというシーンにとても胸キュンしまくりました。

当時、私の好きな人ともそういった同じ読み方のある漢字だったので、自分のことのようにキュンキュンしていたことを覚えています。要所要所に出てくる晃の恥ずかしいくらい翠を思うキュンキュンフレーズがとても感動的でそのたびに涙して見ていたことを思い出します。

晃の少し不良じみた姿が格好良くて学生に時はこういう影のある男子が人気だよなあと、本当にあるある感が満載のマンガですが、わかっていながら引き込まれてしまうという力が天ないにはありました。

二人は最終的に結ばれるのですが、それまでには数多くのすれ違いがあり、他の邪魔者が出てきたりと王道ラブストーリーにはかかせないようなストーリでした。

しかし、色々な困難を乗り越えて最終的にはふたりは結ばれて幸せになるのです。また今でも読み返したら泣けるのだろうというのがわかるから多くの人に読んでもらいたいマンガです。

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未来は僕等の手の中

この漫画は、月刊誌「なかよし」の作家である原明日美先生の短編集です。どの話も面白いのですが、中でも表題になっている「未来は僕等の手の中」は、泣ける名作です。

病気になってから塞ぎがちになっていた少女・夕月が、プロサーファーを目指す少年・嵐との出会いによって変わっていくというストーリーなのですが、最後には衝撃の結末が待っています。

病気で入院する前は、バスケットボール部で活躍していた夕月でしたが、退院後、病気によって留年してしまったこともあり、バスケットボールをやめてしまいます。しかし、プロサーファーになるという自分の夢に向かってひたむきに走り続ける嵐のすがたを見て、徐々に心を動かされていきます。最後にどのような結末が待っているかは、ぜひ読んで確かめてみてください。

「人生は永遠では無いのだから、未来に向かって走り続けよう」というメッセージが、心につきささる名作です。

今、やりたいことはあるけどどうしてもやる気になれない人、前に進みたいけど漠然とした不安を抱えているという人には、ぜひこの漫画を読んでみてほしいと思います。夢を追いかける嵐の一生懸命な姿や、夕月の決意と新たなスタートに、きっと心を動かされると思います。

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※『未来は僕等の手の中』の電子版はありません。Amazonにて中古コミックとして販売がされています。

はじまりのにいな

10歳の新菜（にいな）は、ある日隣に住む25歳の篤朗に出会い一目惚れをします。しかし実は二人の出会いは初めてではありません。新菜の前世は千歳といい、篤朗と同級生でした。

二人は前世では付き合おうという言葉はなかったものの、相思相愛でした。

けれども千歳は不慮の事故で15歳で亡くなってしまいます。篤朗はそれから10年千歳の事を引きずり過ごしていました。そして新菜は篤朗と出会ったことで、前世の記憶を思い出し篤朗への思いを再熱させるのです。千歳を忘れられない篤朗と、新たな人生で篤朗と再び思いを遂げようとする新菜。二人のラブストーリーです。

この物語の面白いところは、新菜は決して自分がかつて千歳であったということを告白しないところです。

もし自分だったらと考えると、かつての恋人と思いを遂げる為に自分が前世で恋人であったことを告白してしまうかもしれません。でもそれでは意味がないんですよね。新菜として篤朗に愛されなければ駄目なんです。

篤朗が10年も引きずってきた思い、心に空いてしまった穴を埋めるには、千歳でなく新菜として愛する事が必要なんです。不器用ながらも二人が前向きに進んでいく姿が、見ていてとても泣けてきます。

そしてまた、新菜は前世の家族にも再び出会います。千歳を失ってしまった家族、そして新菜として生きる千歳の思い、恋愛意外の場面ですが、本当に涙が止まりませんでした。

全4巻になりますが、本当に深く感動的なストーリーです。

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潔く柔く

映画化されたいくえみ綾の人気作品です。高校生の時に幼馴染のハルタを事故で亡くしてしまったカンナ。キスはするけれど付き合っていないという曖昧な関係であった二人。曖昧な気持ちのままハルタを失ってしまったせいからか、この時からカンナの時間が止まってしまいます。

ハルタを引きずったまま大人になったカンナですが、禄に出会い再び時が動き出す、とても深いラブストーリーです。

この漫画では登場人物がとても多く、オムニバスのように話がいくつも平行して続いていきます。けれどもその登場人物たちがそれぞれ繋がりを持っていて、読み終わった時にはパズルのようにピタッと話が繋がります。

読み進めていくと「なるほど～」と思う場面がたくさんあります。カンナの話がメインですが、それを取り囲むストーリーもとっても素敵です。

そして何といっても泣けるのが、ハルタへの思い、後悔から開放されるカンナの姿です。

心の中にハルタへの思いを閉じ込めてしまい、それがカンナの時を止めてしまっていたのですが、禄と出会い、ハルタの気持ちを知ることで、心を開放し前向きに生きていこうとする、そんなカンナの変化に涙が出てしまいます。

いくえみ綾はとにかく人間の心情を描くのが素晴らしいです。人によって捕らえ方も違うとは思いますが、それもまた複雑な心情を描いているからだと思います。

とにかくとても深い話なので、何度も読み返したくなりますが、その都度新たな発見があります。とってもお勧めです。

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ホットロード

親の愛情を感じられない孤独な少女和希が暴走族の世界に生きる春山と出会い、惹かれ合っていく物語。

和希は父親が死んで、母親と2人で暮らしていますが、母親には恋人がいて、母親にとっての自分の存在に悩みや不安を抱えていました。

そんな時、友達の先輩である春山に出会い惹かれていきます。春山も和希が自分に似ていると感じ、二人は恋人同士になります。
　
暴走族の頭になって、危険だと知りつつも自分を止められない春山と、春山の存在が大事になりすぎて不安を抱く和希。和希は春山が危ない目に合うたびに暴走族の世界が怖くなっていきます。

　しかし、対立する暴走族は春山を執拗に狙います。和希の心配をよそに春山は暴走族同士の抗争へと向かってしまい、二人に悲しい運命が待ち受けます。

春山を失う事が怖くて壊れそうになる和希、そんな和希を支えたのは、今まで愛情をうまく伝える事ができなかった母親でした。

そして春山も、和希を一人にしない為に必死に生きようともがきます。

周りの人達を傷つけながらも成長し、お互いの存在の大きさや大切なものに気付いていく二人の姿に感動します。読んだ後に、自分も春山と和希のような、お互いにとって唯一無二の存在である誰かと出会いたくなります。

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テレプシコーラ

これはバレエのストーリーです。バレエものというと、主人公がライバルと渡り合ってバチバチ、挫折を繰り返しながら成長していく様なほぼ「スポ根マンガ」に近いイメージを持っている人もいるでしょう。

でも「テレプシコーラ」は違うんです。

主人公は本当にフツーで優しくてカワイイ「六花（ゆいか）」という女の子。いつもデキの良いお姉ちゃんの「千花（ちか）」の陰になってしまう存在でした。ところが六花は他の人よりも感受性が強く、きっかけがあればグンと伸びる素質があったのです。

この漫画で一番泣けるところは、舞台上でアクシデントに遭い踊れなくなってしまった姉の千花が自殺してしまうシーンです。

あんなに輝いていて、ちょっと高慢に見えるけれども実は人一倍努力をしている千花が、踊れない苦しみより死を選んでしまう・・あまりの展開に涙が止まりませんでした。

しかし姉の死を乗り越えて確実に、しかも大きく成長していく六花から目が離せません。

このマンガを読んでいる人は、皆いつしか自分が六花になったつもりになっています。

ローザンヌに挑戦すると決めた時にも思わず「ガンバレ」と叫びたくなる程です。踊りの技術を見せびらかすのではなく、それぞれの内面感情を良く表現できていて、ところどころ涙がでる作品です。

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※電子版「テレプシコーラ」は配信されていません。Amazonにてコミックが販売されています。興味があり読んでみたい方は紙媒体で読むことができます。

下弦の月

パラサイトキスなどの作品で有名な矢沢あい先生の漫画『下弦の月』です。不仲な家族のいる居心地の悪い家を飛び出し女子高生の美月は外人ギタリスト：アダムと暮らし始めます。

ですがアダムはある日どこにもいなくなり、アダムの後を追いますが美月は交通事故に遭ってしま昏睡状態に陥ります。

同時期に小学生の蛍ちゃんも交通事故に遭い夢の中で、柵しかない不思議な場所と美月と出会います。目覚めた蛍ちゃんは退院後、廃墟から聞こえるピアノの音に引き寄せられ、廃墟に侵入し夢の中で会った美月と出会います。

彼女は何故か恋人だったアダムのこと以外は忘れており自分の名前すら思い出せません。

蛍ちゃんとその他友人3名は美月の為に動きますが‥。子供の頃はよくわかりませんでしたが大人になって見ると意味が分かりました。最初以降アダムは登場せず、二度と美月と会うことはできません。

アダム自身命を粗末にして死んでしまっているので、その罰としてこの彼女には会えないのだそうです。

悲しいかな、昏睡状態から目覚めた美月はアダムの事も、自分の為に尽力を尽くしてくれた蛍ちゃん達の事も何も覚えていませんでした。美月にとってはそれが幸せなのかもしれません。アダムの心情を知るととても切なく、苦しかったです。

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月の子

「月の子」はSFストーリーですが、ドキドキわくわくするものではありません。最初から最後までとにかく切なさを感じて、時には涙が出ることもあります。

とても複雑なストーリーであらすじを説明するのは難しく、あらゆる人間関係が混ざり合って話が進んでいきます。

売れないダンサー「アート」の元に現れた男の子の「ジミー」、一緒に暮らす様になります。ところがジミーは実は女の子でしかも人魚、月夜の晩に見るも美しい女性に変化してしまいます。アートは急に現れた目の前の美女よりも、いなくなってしまったジミーを心配します。

このマンガはクライマックスも感動しますが、一番の泣きのポイントは美女に変身したジミーが、何とかアートに自分のことを分かって貰おうとしているシーンです。

「わたしはジミーです」と書いても信用して貰えないジミーに対して同情して泣けてきます。

実はジミーは本名は「ベンジャミン」で、三つ子の兄弟がいます。それぞれ全く性格が違いますが、産卵期に女性化できるのは「ベンジャミン」だけ、後は見守る役割のみです。

この2人がベンジャミンを巡って対立して、最後に地球を破滅に追い込む寸前にまでなるけれども思わぬ結末を迎えます。

終始重いストーリー展開で最後は夢なのか現実なのか分からずに終わりますが、非常に印象深い作品で、読んで何年経っても切なさを覚えている名作です。

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生徒諸君！

私がおすすめする少女漫画は「生徒諸君！」。そのなかでも、登場人物たちの学生時代（中２～大学卒業）を追った生徒編が泣けます。

「生徒諸君！」は主人公ナッキー（本名・北城尚子）の成長物語です。ナッキーは、双子の姉が病弱だったため、赤ん坊の頃に両親から離され、祖父母のもとで14歳まで育てられます。

その姉が20歳までは生きられないとわかり、両親の住む東京に呼ばれることに。ナッキーは賢く元気のよい子どもですが、常に孤独を抱えていました。

そんなナッキーを支えたのが、東京で出会った５人の友だち。ナッキーを含め男女各３人ずつで構成された「悪たれ団」は、喜びも悲しみもわかちあい、絆を深めていきます。

そんな悪たれ団の成長には、何度も涙が出るのですが、実は私が最も泣いたポイントは、悪たれ団とはちょっとズレたところ。

悪たれ団のナンバー２といえる岩崎君のお兄さんにまつわるエピソードです。

悪たれ団が高２の時、彼らにとって身を切られるような辛い事件が起こります。それは、メンバーのひとり・初音ちゃんが見知らぬ男性に暴行されるのです。初音ちゃんは心身ともに傷つき、家に閉じこもりますが、そんな彼女を救ったのが岩崎君の兄・守さんでした。

以前から初音ちゃんを好きだった守さんは、初音ちゃんに付き添い警察へ。街の人々が噂をするなかで、守さんと初音ちゃんは勇気を振り絞って犯人を訴えます。

その２年後、守さんは初音ちゃんにプロポーズ。

初音ちゃんのご両親に結婚の承諾を得る挨拶にいきますが、そこで断られてしまいます。初音ちゃんのお父さんは言います。「初音を、この街の人にお嫁にやりたくないのだ」と。

しかし、愛の力は世間体を越えます。

守さんは「これから何があっても、あの時ほど辛い思いをすることはない」と主張。そして「苦しんだんでしょう？」と問いかける初音ちゃんに対して「君ほどじゃあない」と優しく応えます。

二人はその後めでたく結婚し、二人の子どもをもうけ、幸せに暮らすのです。

この初音ちゃんと守さんのエピソードは、もう全国民に読んでもらいたい国宝級の素晴らしさです。

性犯罪は決して許してはならないこと、被害者は決して悪くないこと、そして、人生に蓋をしてしまった被害者を、周囲は優しさと勇気で救いだすことができること。

そんなことを学ぶことができる、少女漫画史上最高の一幕です。

ぜひ、女性にも男性にも読んでほしい漫画です。

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