本作品は週刊少年ジャンプでの連載を完了し、「第一部完」となった。
次の11巻をもって一部が終わり、二部は本誌からジャンププラスに移籍して連載されることが発表されている。また、TVアニメ化もするそうだ。
チェンソーマン【10巻】あらすじ
ネタバレに触れずに書けるあらすじはほとんどないが、ざっくりと一番重要な大筋だけ書こう。
真の姿「チェンソーマン」に変貌したデンジと、この物語のいわゆるラスボスであるマキマによる最終決戦が始まる。
決着は11巻に持ち越しである。
チェンソーマン【10巻】ネタバレ
前巻の引きで、「アキが死んだ」とデンジが述懐するところから始まる。
デンジとパワーは、アキの遺産(結構持ってた&遺言でデンジに半分遺贈された)で住居を移し、うまいものを食ったりひたすらゲームに没頭したりという暮らしを送っていた。さすがの肝の太い二人でも、アキと一緒に暮らした三人の家にそのまま残ることは耐え難かったものと思われる。
だがデンジの心の痛手はやはり深かった。公園でトラウマに祟られて嘔吐してベンチに転がっているデンジのもとに、マキマがやってくる。
そして、「うちにおいで お茶をいれてあげる」みたいなことを言われてのこのこついていく。マキマは犬をたくさん飼っていた。お茶は実際淹れてくれた。なんかすごい幸せだ、みたいなことをのんきに思うデンジなのだが、しばらくしたらパワーがマキマの部屋にやってきた。
そしてマキマは言う。
「デンジ君、ドアを開けて。私がパワーちゃんを殺すから」
で、ドアを開けるとデンジの誕生日ケーキ(誕生日だったらしい)を持ったパワーが立っていたのだが、マキマは何らかの能力を使って一撃でパワーを殺害した。
衝撃と困惑の中で「え なにこれ 夢?」と言い出すデンジを見て、マキマは何故か大爆笑する。
そして、自分の長きにわたる契約をここで明かす。なんでも、デンジがかつてポチタとした「普通の生活をさせる代わりに、心臓をあげる」という契約を壊すことがマキマの目的だったのだという。
もともと不幸慣れしているデンジを不幸にするのは並大抵のことではなかったそうだ。そこで、一度デンジにアキとパワーという家族を与えて、それを死なせることでデンジを絶望の淵へ追いやる。それこそがマキマの計画であったらしい。ついでに、デンジが実はかつて自分の父親を殺していた事実なども突き付けられる。
そしてデンジは自分を喪った。どういうつもりなのか、マキマはそのデンジを公安に連れていく。
それと同時に、岸辺隊長がついに部下を率いて反乱を起こしたらしく、マキマはまた殺されてまた復活した。マキマは「助けて、チェンソーマン」とつぶやいた後、岸辺の前で自分の不死の秘密を明かす。
なんでも、日本の首相と契約して、自分の死を日本国民のそれと引き換えにしているので、事実上の不死性を得ているのだそうだ。
チェンソーマンに変貌したデンジは地獄に落とされるのだが、地獄の悪魔(公安に召喚されたもの)を殺して脱出、マキマも殺して(また復活するが)去っていった。そして街に出てひとしきり暴れた後、マキマの率いる部下たちと戦闘を開始する。
死んだはずの、どっかで見たような顔ぶれがそろっている。どうもデンジと同じ、悪魔でも人間でも魔人でもない連中を何らかの手段でマキマが使役しているらしい。しかしそれでもチェンソーマンが圧倒的な力を見せつけつつ、次巻へ続く、となる。
チェンソーマン【10巻】感想
筆者は嘘も誇張もなしにチェンソーマンの連載を即日で追うためだけにジャンプ本誌を購入していたので先の展開も全部知っているのだが、とりあえずそれは伏せておこう。
いずれにせよ、今巻を読んでつくづく思ったのは、マキマは本当に「言葉通りの意味で、悪魔らしい悪魔」だということだ。
この漫画は登場キャラクターの半分くらいが悪魔なのだが、その中でも精神的な悪魔性では群を抜いて、本当に悪魔そのものである。初期の巻を見返すと、ただのちょっと怖いお姉さんみたいなマキマさんがそこにはいて、逆に怖い。
では、次の巻の紹介もお楽しみに。11巻の発売は3月4日の予定である。
チェンソーマン
悪魔のポチタと共にデビルハンターとして借金取りにこき使われる超貧乏な少年・デンジ。ド底辺の日々は、残忍な裏切りで一変する!! 悪魔をその身に宿し、悪魔を狩る、新時代ダークヒーローアクション、開幕!
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