古屋兎丸の新作!青春コメディ漫画「少年たちのいるところ」内容やネタバレ感想

少年たちのいるところ

注目の漫画家である古屋兎丸先生の最新作が2017年7月7日に発売。ダークな印象の漫画を描く先生が「青春ラブコメディ」的な作品に挑戦。シュールだけどクッソ面白かった。やっぱり独特な世界観と少し異常な性癖や病が織り交ぜっている漫画に仕上がっている。

あと、やたらこの漫画は唇が色っぽいんだよな〜(笑)

女子高生に殺されたい

この漫画は自慰依存症の佐野霧、友人依存症の南野竜、女性と会話できて男性と会話できない奈良崎すばる、可愛いけど痛すぎる女子:梅木菜乃といった4人が主要人物となる。序盤〜中盤にかけてはバカバカし過ぎて口元が緩んでしまう。終盤にかけて男同士の友情がそそられる作品だ。

これは1巻で完結なのかな。
全7話、265ページと一般的な漫画より大ボリュームで最高に面白いので気になった方は是非、チェックして欲しい。


少年たちのいるところ

少年たちのいるところ

原作・著者古屋兎丸
価格669円

ただ普通の高校生活を送りたいだけの少年・佐野霧は、友人依存症の南野竜と、色々と謎が多い奈良崎すばる二人と出会うことによって、平穏なはずの毎日がちょっと普通ではない高校生活になっていく――。作品が続々と舞台化・映画化され、注目度が急上昇の漫画家・古屋兎丸が満を持して挑戦する「高校生の青春物語」。


※電子書籍ストア内の検索BOXにて「少年たちのいるところ」と入力すれば素早く作品を絞り込むことができます。

一筋縄ではいかない魅力的な登場人物の数々。思わず「プッッ」と吹き出してしまいそうな笑いが所狭しと並んでいる漫画。

漫画「少年たちのいるところ」ネタバレ

普通の高校生活を目指す霧に普通じゃない友達ができる

友達を作って彼女を作って順風満帆な普通の高校生活を送ろうと考えている主人公の佐野霧。彼はストレスが蓄積されるとトイレに駆け込み自慰行為をしてしまう自慰依存の少年。入学式、自己紹介などでストレスが溜まった霧はトイレに駆け込み自慰行為をする。

ヤニ臭さを感じて隣のトイレを覗くと同じクラスの生徒がタバコを吸っていた。これが南野竜だ。

冷静に注意した霧。
その日から竜は霧になつくようになる。休み時間、帰り道、朝も家まで向かえに来るように。竜が霧に付きまとう時間は日に日にエスカレート。トイレ一緒、同じ塾に入る、1分間隔でラインが入ってくる状態へ。

竜のせいで多大なストレスを感じる霧は自慰の回数も増えていく。

竜のことが好きな奈良崎すばる、痛すぎる少女:梅木菜乃

竜がデング熱で学校を休む。一時的ではあるが竜の束縛から解放される霧。いきなり気になっていた女子である梅木菜乃に告白するが意味深な発言と共に玉砕。続いて奈良崎すばるといった同じクラスの生徒に声をかけられる。

奈良崎から様々な暴露を聞かされる霧。

まず奈良崎は竜のことが好き。そして竜は友人依存症だと聞かされる。奈良崎は竜の依存症を治したいと霧に伝え協力を煽ぐ。奈良崎は催眠術で竜の依存症を克服させようとする。

梅木菜乃に至っては吸血鬼の存在を本気で信じている痛い子。しかも霧のことを吸血鬼と思っている。なんだかんだあり結局、霧と付き合うことになるのだが2人のやり取りが面白すぎる(笑)

4人の馬鹿馬鹿し過ぎる青春劇場

竜の親は転勤族だった。夏休み明けにカナダへ引っ越すことを竜から告げられる奈良崎。霧に寂しい思いをさせたくない竜はこのことを霧に内緒にしておけと伝える。

奈良崎は思い出作りとして4人で行く旅行を計画。
霧、竜、奈良崎、梅木の馬鹿馬鹿しいが最高に面白い旅行がスタートする。とにかく面白い。竜と奈良崎を尻目に隠れて梅木とイチャラブする霧。

しかし、事件が起きてしまう。
梅木は中学時代の友人に吸血鬼がいるなんて嘘。霧も演技をしているだけと言われており、真意を確かめようとする。梅木は仕事帰りの男に襲われそうになる、霧も吸血鬼演技が嘘だとバレる。2人は破局。

楽しい思い出になるはずだった夏休み旅行も霧には苦い思い出となる。

竜とのお別れ

夏休み明けに竜からカナダへ引っ越すことを告げられた霧。驚きながらも淡々と竜とお別れすることに。竜と別れてからの霧は自慰ができなくなっていた。

梅木もトレードマークであった長髪をバッサリと切り、雰囲気も少し変わった感じに。

奈良崎ともつるむことはなくなる。

普通の生活に戻れたと嬉しがる霧だったが寂しさがこみ上げてきて1人泣く。そんな霧の背後から竜と奈良崎が登場。竜は一人暮らしする決意をして日本に戻ってきていた。

梅木とのわだかまりも解消されて竜、奈良崎との関係も新たにスタート。なんだかんだ充実した高校生活を送る霧。それでも心には普通の友人と普通の彼女を求める霧が深夜の公園で普通の高校生活を望む決意表明をして幕を引く。

漫画「少年たちのいるところ」感想

少年たちのいるところ

古屋兎丸先生の独特な世界観は保たれつつ、しっかりと高校生の青春物語が描かれており楽しめる漫画。随所にちょっと変わった性癖や病がセットなのはお約束。ちなみに霧と竜が最初に出会うトイレで竜が吸っていたのはタバコではなくマリファナという仰天設定。

色々ネジが外れている竜がいい味を出している。

古屋兎丸ワールドの青春コメディ漫画。普通の高校生活を望む主人公:霧はなんとなく「そこそこの人生」を望む「僕たちがやりました」の主人公:トビオと重なる部分はあるが、違った魅力と下衆具合があり独特な世界観を作り上げている。

僕たちがやりました(1)

青春の切なさ、ほろ苦さ、甘さが1冊に凝縮された作品。
強烈な設定で読む人を選ぶ漫画が多い古屋兎丸先生の作品の中では誰でも気軽に楽しめて万人受けする漫画だと思う。絵も綺麗。笑えてどこか泣けてくる…そんな青春漫画が好み方は是非、チェックを!


少年たちのいるところ

少年たちのいるところ

原作・著者古屋兎丸
価格669円

ただ普通の高校生活を送りたいだけの少年・佐野霧は、友人依存症の南野竜と、色々と謎が多い奈良崎すばる二人と出会うことによって、平穏なはずの毎日がちょっと普通ではない高校生活になっていく――。作品が続々と舞台化・映画化され、注目度が急上昇の漫画家・古屋兎丸が満を持して挑戦する「高校生の青春物語」。


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